スタッフブログ
美術館・博物館
2021.07.08
ぬりえをSNSに投稿でもれなくプレゼント! 堺 アルフォンス・ミュシャ館
左はポスターを見て、右は自由に塗りました
昨年新たに提携した堺 アルフォンス・ミュシャ館では、現在『カランドリエ ミュシャと12の月』展が開催されています。テーマとなっている「カランドリエ」(フランス語で「暦」)にちなんで実施されているカレンダーのぬりえイベントに挑戦してみました。
イベントの内容は
1.堺 アルフォンス・ミュシャ館のホームページでミュシャのぬりえをダウンロードして印刷
2.完成したぬりえの写真をSNS(Twitter、Instagram、Facebook)に投稿
※ハッシュタグ「#ミュシャと12の月」
3.来館時に投稿画面を見せてプレゼントをゲット!
というものです。
普通の油性色鉛筆を使用したのですが、ミュシャの淡い色合いに倣うのが難しい!と同時に、その繊細な色彩センスを一層、感じることができます。
『カランドリエ ミュシャと12の月』は7/25(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
2021.06.25
泉屋博古館 『ゆかた 浴衣 YUKATA』
緑に包まれた泉屋博古館
型紙(結び紐)と浴衣の見本裂
浴衣の似合う大人の女性になりたかったスタッフHです。すでにいい大人ですが・・。歩く姿に自信がありません。
さて、梅雨の晴れ間、京都・鹿ケ谷にある泉屋博古館へ行ってきました。朝日新聞社主催の「ゆかた展」、本来は昨年夏の予定でしたが延期になり、ようやく開催です!
展示は浴衣の歴史から近代へのデザインの変遷が中心。興味深かったのは、江戸時代にセミオーダーの注文方式があったこと。今でいうカタログを手にする女性(浮世絵)と、実際の生地のサンプルが展示されていました。
また、たおやかな美人画を多く描いた日本画家・鏑木清方がデザインした浴衣の生地も。これは婦人雑誌の懸賞賞品だったそうです。単色で派手さはありませんが、優しく伸びやかな線で描かれた露草と猫じゃらしに心ひかれました。
展覧会は7月19日まで。前期(6月27日まで)・後期(6月29日から)で大幅な展示替えがあります。朝日友の会会員証の提示で20%割引(2人まで)。
2021.06.21
あべのハルカス美術館 『グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』
グッズも可愛いものがたくさん!
フォトスポット
『古代エジプト展』と同じくあべのハルカス美術館で開催されている『グランマ・モーゼス展』も、アサヒメイト3月号から4号連続で紹介させていただいた今春の目玉展覧会です。
グランマ・モーゼスの世界は、素朴で優しく温かく、人との触れ合いに飢えている今の時期は尚更、絵の中に入って仲間に入れてもらいたい気持ちになりました。本展のサブタイトルは「素敵な100年人生」ですが、彼女が授かった10人の子の内、死産や早逝などが原因で育ったのは5人。100年の間には当然辛く悲しいこともたくさん経験されたことでしょう。それでもやはり、その作品はありふれた日常への感謝と喜びに満ち溢れています。
今回のお気に入り作品は『ハロウィーン』です。グランマ・モーゼスには珍しく、月が浮かぶ夜の作品でハロウィン独特の怪しげな雰囲気が漂う中、子どもたちがイキイキとお祭りを楽しんでいる様子が伝わってきます。グランマ・モーゼスが描く人々は没個性的で、はっきり言えばみんな同じ顔なのですが、それでいて血の通った人間味が感じられるのは不思議です。作品以外に展示されている愛用の品々の中では、アメリカ国外で展示されるのは初めてという作業机が必見。天板を支える脚の部分に描かれた絵がとても素敵なので、是非じっくりとご覧いただきたいです。
『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』は6/27(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で半額に割引になります(1人、同伴1人を団体料金に割引)。
2021.06.16
京都市京セラ美術館 『古代エジプト展 天地創造の神話』
『ヒヒを肩に乗せ、ひざまずく男性の像』
ビリケンさんみたいで愛嬌があってかわいい『パタイコスの護符』
小さくてすみません
アサヒメイト3月号から4号連続でご案内しました『古代エジプト展』に行ってきました。アサヒメイトに掲載した画像をずっと見ていた『パレメチュシグのミイラマスク』。漸く本物に対面できて感激もひとしおです。想いは募り、「赤パレメチュシグ青パレメチュシグ黄パレメチュシグ」×3の早口言葉まで言えるようになりました。(よろしければお試しください。結構難しいです。)
会場内は写真撮影可でオープンな雰囲気。スフィンクスやピラミッドを背景にした合成写真を撮影してくれるスポットもありました。
さて、展覧会を鑑賞すると毎回お気に入り作品を見つけるのが楽しみなのですが、今回のお気に入りは作品番号52『ヒヒを肩に乗せ、ひざまずく男性の像』です。タイトルからして摩訶不思議な魅力満載。ヒヒを肩に乗せながらも、悟りを開いたかのような冷静な表情。惹きつけられずにはいられません。
古代エジプトの世界観では半人半獣の神々がたくさん登場します。その根底には、有機物・無機物にかかわらず周囲のあらゆるものに神性を見出すアニミズム信仰があり、どの宗教にも通底するといえる「畏敬」の概念について再認識させられます。また来世での復活を信じる死生観は、現世を肯定し、その延長線上に死後の世界を見るもので、「今度生まれ変わったら大谷翔平に…」なんてつい思ってしまう私の浅はかな現世否定を打ちのめしてくれます。
『古代エジプト展 天地創造の神話』は6/27(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
2021.03.26
阪急うめだ本店 『マンガで世界を変えた男 手塚治虫のクリエーション』
今でこそ「マンガ」は世界に誇る日本文化の一つとして市民権を得ていますが、かつては「低俗なもの」と見られることも多くありました。私自身子どもの頃は、親に見つからないようにコソッとマンガを読んでいた記憶があります。そんなマンガの社会的地位を押し上げた最大の功労者と言えるのが手塚治虫ではないでしょうか。本展では、楽しく気楽に読めるものでありながら、壮大な世界観や深淵なメッセージ性を備えた手塚マンガの神髄に触れられます。改めてその作品の普遍性は、21世紀になろうと令和になろうと揺るがないと確信しました。
手塚治虫×琳派(豊和堂)や手塚治虫×西口司郎といった現代アートとのコラボも興味深く鑑賞しました。お気に入りは西口司郎『火の鳥』です。同じタイトルで2作品が並べて展示されていたのですが、どちらも宇宙、悠久の時、輪廻、生命といった『火の鳥』のテーマが見事に表現されていました。
『手塚治虫のクリエーション』は4/5(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。
入口横ガラスの「漫画は〇〇である」というメッセージにも注目
手塚作品にはたくさんの魅力的なキャラクターが登場します
2021.02.26
ヨドコウ迎賓館
ヨドコウ迎賓館 車寄せ
2階応接室
芦屋にある、ヨドコウ迎賓館。国の重要文化財の指定を受けているこのヨドコウ迎賓館は、20世紀アメリカ合衆国が生んだ建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが灘の酒造家8代目 山邑太左衛門の依頼を受けて設計したものです。幾何学的な彫刻を施した大谷石、マホガニーの複雑な木組み装飾や植物の葉をモチーフにした飾り銅板など、ライト建築の特徴を見ることができます。また屋上のバルコニーからは六甲の山並み、市街地や大阪湾を眺望できます。
この時期は雛人形展を開催中。建築主の山邑太左衛門氏の長女、雛子さんの誕生を祝って京都の老舗「丸平大木人形店」に依頼し制作されたものです。雛人形の、120年も経っているものとは思えない美しさは保存の良さがうかがえ、優雅な顔立、豪華な衣装、細部にこだわった調度品など、時代を超えた美しさをもつ人形群は見事です。
雛人形は写真撮影禁止なのでお見せできないのが残念ですが、来場予約制で4月4日まで開催しています。
2021.02.19
逸翁美術館 『花のある茶道具』
小林一三記念館 長屋門(登録有形文化財)
小林一三記念館 雅俗山荘(登録有形文化財)
花はそこにあるだけで心を浮き立たせてくれるものの、その存在感故に、ともすれば「わび」と「さび」が重んじられる茶道の世界観を壊してしまうおそれがあります。本展に展示されていた茶道具には、心を落ち着かせる空間の邪魔をせず、それでいて四季の移ろいを感じさせてくれる花々が表現されていました。
叶うものならばお持ち帰りしたいと思ったのは、尾形乾山『菊絵茶碗』と近藤道恵『桜蒔絵嵯峨棗写茶器』。チラシとポスターにも使われている作品です。『菊絵茶碗』は、その大きさといい、柔らかなラインといい、しっくりと手に馴染みそうなフォルムがたまりません。車のキャッチコピーにもありますが、これぞ正に「ちょうどいい」。素朴な花の図柄も、この作品の心地良い「馴染み感」を助長しているように感じられます。『桜蒔絵嵯峨棗写茶器』は、流麗なしだれ桜の線が茶器の形と見事に調和していて、華やかでありながらしっとりとした美しさが心に残りました。
97番『扇面白藤花図』と98番『藤花図』もまた興味深かったです。どちらも藤の花をモチーフにしており、『扇面白藤花図』は尾形光琳、『藤花図』は円山応挙の長子である円山応瑞の作品です。背中合わせに展示されているので、比較しながら97→98→97→98…と何往復もしてしまいました。
『花のある茶道具』の後は、逸翁美術館から徒歩数分のところにある小林一三記念館へ。こちらも見応えたっぷりで、予定時間をオーバーしながら、まだ足りないと未練を残しつつ次の予定に向かいました。別の展覧会のときに改めてじっくりと鑑賞したいと思います。
『花のある茶道具』は3/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
2021.02.09
中之島香雪美術館 『源氏物語の絵画 ー伝土佐光信「源氏系図」をめぐって』
『源氏物語』、1000年を超える長きに渡って読み継がれている、言わずと知れた偉大なる古の大河ロマンです。
香雪美術館が所蔵する「源氏系図」は、出光美術館と天理図書館の『源氏物語』写本に連なる作品と考えられています。なぜ、「連なる」といえるのか。本展の「二 源氏系図をめぐって」で解説されています。これに気付いた人スゴイな、と感心。
さて、今回のお気に入り作品は、渡辺広輝『源氏物語 若紫・紅葉賀図』です。墨画の掛け軸なのですが、何とも精緻で美しい作品。墨画なので当然墨一色かと思いきや、僅かに朱や金泥が使われていて、その控え目で繊細な様子は飽くことなくいつまでも観ていられます。
『源氏物語』の五十四帖では、私は『野分』が特に好きなのですが、『野分』を描いた作品も2点ありました。お気に入りの場面がどのように描かれているのかを見るのも楽しみの一つです。出品リストには『源氏物語』五十四帖のあらすじと出品されている作品番号が載っているので、物語の展開を確認しながら、鑑賞できます。
『源氏物語の絵画―伝土佐光信「源氏系図」をめぐって』は3/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人まで)。
ただ華麗なだけではなく人生の栄枯盛衰が描かれています
2021.01.28
京都国立近代美術館 『分離派建築会100年 建築は芸術か?』
京都国立近代美術館出入口
展覧会オリジナルグッズ
「建築は芸術である」と宣言した分離派建築会。この言葉だけを表層的に捉えると、合理性に重きを置いていないように感じられますが、本展を鑑賞すると、決してそのような意味ではないことがよくわかります。
分離派建築会の面々が手掛けた卒業設計の題材は、「納骨堂」(石本喜久治)、「屠場」(森田慶一)など、「生」と「死」に向き合う生々しい現場。「職工長屋」(矢田茂)もまた、実利最優先で造られるべき建築物だと言えます。
また、結成から3年後に発生した関東大震災を経て、巨大化する都市計画の中で彼らがいかにして時代の要請に応えてきたのか、展示順を追って観ていくことで、分離派建築会が目指したものの輪郭が徐々に迫ってきます。
最後に、『建築史』(市ヶ谷出版社)より、近代建築の礎を築いたオットー・ワーグナーについての記述を引用して紹介します。
「ウイーンのオット=ワグナーは、1895年に『現代建築』という書物を著わし、その中で新しい建築を生み出す設計の原理として、次の4項目をあげた。
1) 目的を正確にとらえて、これを完全に満足させる。
2) 材料の適当な選択。
3) 簡単にして経済的な構造。
4) 以上を考慮したうえで、きわめて自然に成立する形態。」
~略~
「ワグナーの主張は、建築の合理性を強調するあまり芸術的追及を否定しているかのような印象を与えるが、その真意は、建築が踏み外してはならない基本原則を確認し、その上に立った芸術的追及を主張したものであった。」
『分離派建築会100年 建築は芸術か?』は3/7(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
引用元:藤岡通夫・渡辺保忠・桐敷真次郎・平井聖『建築史』(市ヶ谷出版社、1967年発行)
2020.12.16
にじいろのさかな原画展 ~マーカス・フィスターの世界~

神戸ファッション美術館

にじいろのさかなCG映像①

にじいろのさかなCG映像②
神戸ファッション美術館で開催されている「にじいろのさかな原画展」に行ってきました。
青い海の中を美しいうろこを持つ魚「にじうお」と仲間たちとの交流を描いた絵本「にじいろのさかな」シリーズ。
友情や愛情、思いやりなどのメッセージが多くの親子の心をつかみ、世界で大ベストセラーになりました。
グラフィック・デザイナーである作家マーカス・フィスターによる愛らしい画風、日本では詩人・谷川俊太郎さんの名訳で親しまれています。
今回は「にじいろのさかな」シリーズの原画を中心に、マーカス・フィスターの絵本原画や絵本のコンテなどが集められ、印刷物では感じとれない、原画が放つ魅力に触れることができました。またCG映像を使った演出により、絵本の世界を体感できるコーナーもあり、その中に入ると自分自身が「にじいろのさかな」の世界へと足を踏み入れたような錯覚にとらわれます。撮影してきた画像ではその臨場感がいまひとつ伝わらないかもしれないですが・・・
「にじいろのさかな原画展」は1/17(日)まで開催。
朝日友の会会員証提示で一般のみ団体料金に割引になります(4人)。