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スタッフブログ

コンサート

2021.10.15

10/2(土)「美しき日本のうた 秋 」

プログラムとチラシ

アサヒメイト8月号のアスクプレイガイド情報でご案内した「美しき日本のうた 秋 」(ザ・シンフォニーホール)に行きました。今回はソプラノの幸田浩子さんとピアニスト藤満健さんが2020年に続いての登場となりました。「紅葉」「里の秋」「七つの子」「赤とんぼ」「松島音頭」「秋の空」など童謡や馴染みの曲に、武満徹作曲の「小さな空」「翼」、続いて「風を見た人」「時は風のように」と日本の曲が続きます。心が洗われるような幸田さんのソプラノと独特のアレンジで素敵な世界を表現される藤満さんの演奏に引き込まれて、あっという間に前半が終了しました。
後半は「旅愁」「故郷の空」「庭の千草」という外国の民謡などの曲に続いて「荒城の月」「雁が渡る」「月の砂漠」と昔から聞き覚えのある曲、そして歌劇『竹取物語』からの3曲で公演プログラムは圧巻の締めくくりとなりました。
本当の締めくくりとなったのは、アンコール2曲目中島みゆき「糸」。美しい歌声に歌詞がマッチして、いつも以上に心に響きました。
公演終了直後に隣席の方と思わず言葉を交わし、「それぞれこんなに良い曲だったかと改めて感じた」「やはり音楽は必要」と感動を分かち合いました。音楽の力を感じ心が温かくなった瞬間でした。

2021.09.29

9/23(木・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

毎年豪華な共演で楽しませてくれるオーケストラ・アンサンブル金沢。今年も公演詳細がわかったときから、ワクワクと待ち焦がれていました。
プログラムは、メンデルスゾーンからスタート。序曲「美しいメルジーネの物語」とヴァイオリン協奏曲 ホ短調。ソリストは若き俊英、服部百音さん。リハーサルでは、前後に立ち位置を変えながら演奏し、指揮者の川瀬賢太郎さんが実際に客席に降りて聞こえ方を確認する作業をされていました。ソリストアンコールはクライスラー「レチタティーヴォとスケルツォより”スケルツォ”」。非常にテクニカルで難易度の高い曲で、見事な演奏にマスクの中で口をあんぐりと開けて聴いてしまいました。
後半は古典派音楽の神髄!モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」。アンコールはイベールの「モーツァルトへのオマージュ」。彩り鮮やかなモーツァルト風味のメロディーが散りばめられた曲で、とても軽やかな気分になりました。プログラムの隅から隅までずずずいーっと、名曲と名演奏に彩られた公演でした。

手の込んだプログラムは読みごたえがあります

2021.09.08

9/3(金)竹澤恭子&江口玲 デュオ・リサイタル

プログラムはオール・ベートーヴェンでヴァイオリン・ソナタ3連発という「日本の底力シリーズ」の第1回に相応しい、贅沢なものでした。特に印象に残ったのは1曲目の第5番『春』。流麗で軽やかで、うっとりと聴き惚れました。この日の竹澤さんはサーモンピンクの華やかなドレス。実は竹澤さんのコンサートに行ったのは初めてだったのですが、ポスターやチラシとは一味違う印象で、「春」のイメージを体現するかのような柔和なお姿に魅せられました。ピアノは竹澤さんと長年培った信頼関係のある江口玲さんです。譜面台にはなんとiPadが!演奏に合せて自動で譜めくりするアプリがあるそうなのですが、不具合があったらしく、2曲目の第7番からは譜めくりの方が登場し、時々iPadをスワイプしていました。どの時点で不具合が発生したのかはわかりませんが、少なくとも第5番『春』の演奏中には、アクシデントを感じさせるような素振りは全く見られませんでした。
この日のアンコールは2曲。クライスラー『ベートーヴェンの主題によるロンディーノ』とシューベルト『アルペジオーネ・ソナタ 第2楽章』。オール・ベートーヴェンで満足度100%だったところに、更にクライスラーとシューベルトが加わり、満足度が120%まで限界突破した…そんなリサイタルでした。

チラシの竹澤さんは妖艶な雰囲気です

2021.08.11

8/7(土)関西フィル 第7回 親子定期演奏会

毎年夏恒例になっている関西フィルの親子定期演奏会。今年は「ヨーロッパ一周!音楽の旅♪」というテーマで、19世紀に活躍したヨーロッパ各国を代表する作曲家たちの音楽をたっぷりと聴けました。ナビゲーターは作曲家の林そよかさん。7/25のサマー・ポップス・コンサートでも『情熱大陸』や『少年時代』の素晴らしい編曲を手掛けてくださった方です。
・19世紀に多数作られたハンガリー舞曲やハンガリー狂詩曲は、ジプシーの音楽を取り入れたもの
・同じワルツでも『花のワルツ』はバレエ音楽、組曲「仮面舞踏会」からのワルツは劇中音楽
・『フィンランディア』の背景にある愛国心
・作曲家ロッシーニとお料理の「ロッシーニ風」
・鉄道オタクだったドヴォルザーク
などなど、それぞれの曲の聴きどころ、作曲家や曲にまつわる興味深いエピソードがたくさん聞けました。
アンコールは『ラデツキー行進曲』。最後は子どもも大人も関係なく、みんなで一体となって元気よく手拍子です。あ~楽しかった。

夏休みの自由研究にそのままつかえる「クラシック研究シート」付

2021.08.03

7/31(土)ライト・シンフォニックコンサート 大人の贅沢

「大人の贅沢」というサブタイトル通り、岡さんの豊かな声と珠玉のミュージカルナンバーをたっぷりと堪能できました。舞台上にミュージカルのセットが組まれているわけでもないのに、1曲ごとにその場の空気がガラッと変るのは、岡さんの表現力があってこそ。舞台映えする長身と併せて、場を支配する存在感に圧倒されました。
曲間に繰り広げられるトークもまた、サービス精神に溢れる楽しいものでした。ご自身のことを動き続けないと生きていけない「回遊魚」と表現されていましたが、そんなアクティブな岡さんも、コロナ禍以降の自粛生活の中では、家の中にこもらざるを得ず、最初は何をしていいか戸惑ったものの、お料理に凝るようになってからは巣篭り生活も楽しめるようになってきたそうです。最近では自らお寿司をにぎったりもしているとか。歌って踊ってお寿司もにぎれる…素晴らしい!
大阪交響楽団を指揮されたのは、太田弦さん。音楽一家に育ち4人きょうだい全員が音楽にちなんだ名前をつけられているそうです。指揮棒を使わずに指揮されており、司会の八塚アナが、オケの方に「指揮棒はあってもなくてもあまり気にならないという方は足で拍手(拍足?)を」と、アンケートを取ったところ、「気にならない」という方がたくさんいらっしゃいました。
歌も演奏もトークも楽しめる、本当に贅沢な時間でした。

「オペラ座の怪人」『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』に聴き惚れました。

2021.07.27

7/25(日)サマー・ポップス・コンサート

東京オリンピックでは熱き戦いが繰り広げられていますが、ザ・シンフォニーホールでも負けず劣らずの熱き演奏を聴くことができました。恒例の『ラ・クンパルシータ』に始まり、『雨に唄えば』、『カサブランカ』と色褪せない名曲を堪能し、荘厳な『オペラ座の怪人』、切なく美しい『Memory』~ミュージカル「キャッツ」より~、ピアソラの代表曲『リベルタンゴ』で前半を終えます。
後半は、コンマス岩谷祐之さんのノリに乗ったソロが聴けた葉加瀬太郎『情熱大陸』からスタート。井上陽水『少年時代』、プロコフィエフ『ロミオとジュリエット』より”モンタギュー家とキャピュレット家”でクラシックの良さも味わい、時代劇音楽メドレー(必殺仕事人~暴れん坊将軍~大江戸捜査網~)、ゴジラのテーマ3曲聴き比べ、アナと雪の女王メドレーと、そこがクラシック音楽の殿堂「ザ・シンフォニーホール」であることを忘れてしまいそうな、バラエティに富んだ、楽しくて仕方がないラインアップでした。
日頃あまりオケでは取り上げない曲を演奏するときに重要なのは編曲です。今回は、川上肇さん、竹下清志さん、三浦秀明さん、林そよかさんの編曲でしたが、どれもこれもフルオケの魅力が存分に伝わりました。耳に馴染んだ曲でも編曲によって、また違った新鮮味があり、新たな魅力が引き出されます。こんなにすごいことができる方たちを尊敬せずにはいられません。個人的には、ずっと生のフルオケで聴きたかった『大江戸捜査網』をたっぷり聴けて大満足でした。
アンコールはオープニング同様、恒例となっているルンバ『キャリオカ』。藤岡さんもトークの中で「明るく」という言葉を何度も言われていましたが、困難に満ちたときだからこそ「明るく」!シンプルですが、忘れてはいけない大切なことですね。

当公演では「関西フィルハーモニー管弦楽団」ではなく「関西フィル・ポップス・オーケストラ」名義です

2021.07.21

7/18(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」

2年振りに開催できた恒例の大人気公演、小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」は、マエストロ小林研一郎81歳、ベートーヴェン生誕251年記念、チャイコフスキー生誕181年記念、レハール生誕151年記念と、全てメモリアルイヤーにプラス1という、何とも奇妙なコンサートとなりました。とはいえ中身は、プラス1となる1年分の思いの丈のこもった、それはそれは華やかで素晴らしい公演でした。ベートーヴェン『エグモント』序曲に始まり、チャイコフスキー『花のワルツ』は、マエストロ曰く「パッと花咲くというよりは、じっくりしっとりと花咲くように構成しました」とのこと。確かにバレエ音楽ということもあって、軽やかな印象の強い『花のワルツ』ですが、ゆっくりと少しずつ開いていく花をイメージできるような演奏でした。
皆様お待ちかねのスメタナ『モルダウ』で前半を締めくくり、後半のゲストは、今やクラシック・ファン以外にもその名を知られる木嶋真優さん。マエストロとは子どもの頃から何度も共演されているそうです。緩急や間の取り方がとても心地良く、曲の解釈もさることながら、客席の呼吸を鋭く察知する感性が、曲と演奏と客席が同調する心地良い一体感を生み出しているように感じられました。
木嶋さんが加わられた2曲では、指揮台の置き方が変えられました。実はこれはゲネプロの際に、指揮台を通常の横長ではなく縦長に置いて、木嶋さんのスペースを大きくとるようにとのマエストロのご指示があったからなんです。細やかな心配りをされるマエストロ。合間のトークでも音楽への溢れる愛がひしひしと感じられ、益々好きになりました。
最後はラヴェル『ボレロ』。各楽器がリレーのように音を繋ぎ、最後はクラス全員でジャンッとゴールするような、大編成の爽快さに包まれながら会場は拍手喝采。アンコールは『ボレロ』のコーダ。徐々に盛り上がっていくのが『ボレロ』ですが、いきなりコーダでも対応できてしまうオケの凄さも堪能できました。

大編成の生オケは最高です

2021.07.06

7/3(土)美しき日本のうた 夏

アサヒメイト5月号のアスクプレイガイド情報でご案内した「美しき日本のうた『夏』」(ザ・シンフォニーホール)に行ってきました。今回はカウンターテナーの藤木大地さんがシリーズ初登場。「ゆく春」でスタートし、「夏は来ぬ」「われは海の子」といった夏の名作に続き、「ちいさい秋みつけた」「落葉松」など秋の名作へ。加えて武満徹「翼」や中島みゆき「時代」などを経て、締めくくりの「故郷」まで22曲+アンコール3曲で全25曲、こどもたちに残したい美しい日本のうたの世界にどっぷり浸りました。
女声に相当する高音域を男性が歌うカウンターテナー。2017年にオペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場で鮮烈デビューを飾った藤木大地さんの美しい声で、現実世界を離れ、夢の中へ誘われました。歌とピアノだけで風景が広がる世界観を作り上げられることに感動しました。
ピアノ演奏の松本和将さんは、残念ながら中止となりました6月13日「前橋汀子ヴァイオリン名曲選」でもピアノを担当していただく予定でしたので、朝日友の会の会員様には馴染みが深くご存知の会員様も多いと思います。なんと藤木さんとは大学の同級生とのこと。今回の公演での絶妙な呼吸とステージに流れる穏やかな優しい空気に納得がいきました。
藤木さんのトークに、この状況下に生の歌を選んで足を運んでくださるお客様がひとりでもいらっしゃるなら歌いたいという表現をされましたが、聴く側も生の歌を聴くことができる幸せを改めて感じ、堪能できる公演でした。
ザ・シンフォニーホールの魅力について、松本さんがお話されましたのでここでお伝えいたします。収容人数のわりにこじんまりとした雰囲気を持ち、どんな小さな音もちゃんと聞こえるので安心して演奏ができる素晴らしいホールとのことです。
今後もいろいろな公演をご紹介いたしますので、足をお運びいただいて、生の演奏をぜひ味わってください。リフレッシュされますよ。

シンフォニアと公演パンフレット・チケット

2021.04.30

4/24(土)超絶のボヘミアン・ラプソディ QUEEN×ABBA

アサヒメイト3月号でご紹介しました『超絶のボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞しました。
ちょうど翌25日から緊急事態宣言が発出される24日、観客のうつうつとした気分をはらすかのようなパンチの効いたコンサートでした。
毎回チケット完売になるという大人気企画“超絶”シリーズ、今回は映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットし一大ブームを巻き起こしたQUEENとスウェーデンのポップグループABBAの名曲ばかりが並びます。ハードロック色が強い曲やノリノリのディスコサウンドを取り入れたプログラムは、お客様それぞれの思い出と結びついた懐かしいナンバーばかりだったことでしょう。
パイプオルガンの荘厳な響きと、ドラム、打楽器で奏でられるパンチが聞いた爽快な演奏とザ・シンフォニーホールが誇るプロジェクションマッピングの融合は今までにない興味深いステージで、予想をはるかに上回る素晴らしいマッチングでした。
ミラーボールがきらめき、星が降り注ぐようなプロジェクションマッピングと音楽の世界にいつしか包み込まれ、クライマックスのフレディマーキュリーがこぶしを振り上げるシルエットで盛り上がる「I WAS BORN TO LOVE YOU」へ。続いてラストの「DANCING QUEEN」では曲の広がりとともに壮大に広がるプロジェクションマッピングのコラボレーションが圧巻でした。
中身が濃い60分のコンサート、ぜひ一度足を運んでみてください。

ボヘミアン・ラプソディ

パンフレットとプログラム チケット半券は小さくなりました

2021.04.09

3/28(日)「道上洋三の春休みファミリー・コンサート」

公演のチラシとプログラム

2月下旬に体調不良で数日ラジオをお休みされていた道上さんですが、お元気な様子にホッとしました。
第1部のテーマは「世界とスポーツをめぐる音楽の旅」。東京オリンピック・ファンファーレ~オリンピック・マーチからスタートし、ジャンルを問わない名曲がズラリ。指揮者体験コーナーでは、例年お客様にチャレンジしていただくのですが、今年はお客様と近い距離での接触を避ける為、司会の道上さんといがらしさんが体験しました。テンポが遅すぎたり速すぎたり、いがらしさんの楽しいボケに盛り上がると同時に、お手本を示してくれた寺岡さんのプロの凄さが際立ちました。
第2部のテーマは「古今東西の名曲をめぐる音楽の旅」。ここでは私の大好きな曲、歌劇「イーゴリ公」より”だったん人の踊り”が聴けて嬉しかったです。今もあの美しいメロディーが頭に蘇ります。
この日はプロ野球開幕3連戦の3戦目で、阪神タイガースが2連勝中ということで、MCでは逐一、試合速報が伝えられました。今2対0です、7対2になりました…タイガース・タオルを広げて、道上さんにアピールするお客様もいらっしゃり、「ファミリー・コンサート」の公演タイトルにふさわしい一体感がありました。アンコールは恒例の『六甲おろし』。これがなくちゃあ、「道上洋三の春休みファミリー・コンサート」は締まりません。感染対策のため、声を出して歌われたのは道上さんだけでしたが、タイガースの3連勝を確信して、皆様、声は出さずとも心の中で気持ちよく元気よく合唱してくださったことでしょう!

2021.04.06

3/27 横坂源チェロ・リサイタル elegy 再始動 未来に向けてー

公演のチラシとプログラム

アサヒメイト2月号でご紹介いたしました『横坂源チェロ・リサイタル elegy 再起動 未来に向けて』を鑑賞しました。2020年3月に予定されておりましたが、6月に延期の後、残念ながら中止となりました。販売も好調でしたので、残念に思われているお客様も多くおられたと思います。2021年に開催され、心よりうれしく思います。
J.S.バッハ:プレリュード演奏の後、前半は横坂さんが子どものころから愛してやまず、今回のタイトルもこの曲にちなんでつけられたというフォーレの“elegy“ほかバッハやカサド、シューマンの比較的短い名曲が並ぶプログラムです。休憩後はラフマニノフの《ヴォカリーズ》に続き、今回のプログラムの柱となっている《チェロ・ソナタ》という哀愁を帯びた名曲たち。息の合ったピアノの萩原麻未さんとの時に掛け合いのような演奏の世界に思わず引き込まれました。
演奏開始後すぐの横坂さんのトークで印象的だったのが、「生の演奏が盛り上がると演奏者も観客も誰も席から離れずして、その曲の世界にトリップするような感覚に包まれる」という言葉です。その言葉を実感する演奏となりました。
ちなみに萩原麻未さんは妊娠中で、本公演が産休前最後の出演とのことでした。少子化が深刻と言われておりますが、先日ご紹介いたしました《美しき日本のうた『桜』》の小林沙羅さんに続き、ザ・シンフォニーホール公演出演者には出産が続きます。コロナ禍で鬱々とした気分が続いていますが、新しい生命の誕生といううれしいニュースが続くことになります。

2021.03.23

3/20(土)「美しき日本のうた『桜』」

公演のチラシとプログラム

大好評の「美しき日本のうた」シリーズの『桜』を鑑賞しました。出演はソプラノ歌手の小林沙羅さん。なんと現在妊娠7ヶ月で、この日がフル・リサイタルでは産休前の最後の公演です。
まずは「桜」といえば、誰もがこの歌を思い浮かべるだろうという山田耕筰編の『さくら(さくらさくら)』からスタートし、春の美しい情景が浮かぶ『早春賦』や『朧月夜』。前半最後の『与ひょう、私の大事な与ひょう』では切なく情熱的な愛が、豊かな歌声で表現されました。
後半では『見上げてごらん夜の星を』、『上を向いて歩こう』、『川の流れのように』といった、ジャンルの異なる歌も披露してくれました。コロナ禍において、ピアノの河野紘子さんとタイムラグのあるオンラインで試行錯誤しながら練習を重ね、今までには歌ったことのないような歌にも色々とチャレンジされたそうです。そんな中でクラシック以外の曲を歌う楽しさも発見したとお話されていました。
河野紘子さんのピアノソロ、雰囲気たっぷりの幻想曲『さくらさくら』を挟んで、本編最後は橋本國彦『舞』。ここではなんと!幼い頃から修練された日本舞踊も披露してくれました。
アンコールは、沙羅さんの曾祖父にあたる林柳波に関連して、『うぐいす』(林柳波作詞)、『春の小川』(林柳波口語訳)、そして沙羅さん自身の作詞作曲による『えがおの花』。沙羅さんから幸せのお裾分けをもらえたような、明るい気持ちで満たされた素敵なコンサートでした。歌も踊りもママのお腹の中で一緒に体験するという最高の胎教を受けた赤ちゃん、6月にはきっと元気に生まれてきてくれることでしょう。

2021.02.24

2/20(土) 中之島プレミアムコンサート&ワークショップ~ウクレレ世界1位の調べ~ 第1部

本番前のステージ

コンサートのセットリスト

当初、リアルとオンライン配信の両方での開催を予定していましたが、緊急事態宣言の延長を受け、オンライン配信のみの開催となりました。講師はプロウクレレ奏者の鈴木智貴さんです。第1部ワークショップの練習曲は『聖者の行進』。まずは初心者向けと中上級者向け2パターンの模範演奏で、アレンジを確認。コードの押え方を具体的な注意事項を交えて解説してくれました。伴奏のストロークでは手首の力を抜いて柔らかく軽快に。更にスウィングのリズムの取り方、上級者向けにはバトキン奏法まで。
参加者の皆さまからも演奏法についての具体的な質問がたくさんチャットで投稿されました。その一つ一つに鈴木さんが「例えばこんな感じで」と、時には実演付きで答えてくださり、「なるほど~!」と皆さま納得。タイで開催されたRibbee's(リビーズ) World Ukulele Championship 2016でグランプリを受賞し世界1位を獲得された鈴木さんから、直に色々なコツを伝授していただき、質問にその場で答えていただくという1時間は、参加された方々には特別な体験だったのではないでしょうか。
ウクレレを手元に準備していただいて指導を受けながら実際に練習するというワークショップですが、ウクレレの心得が全くなくても感心しきりで、軽やかな音を耳にしているだけでも、楽しい気分になりました。第2部のコンサートについては、アサヒメイト4月号に同封する「コバンザメイトvol.7」でレポートします。お楽しみに!
3月からは鈴木さんが全国12カ所を周るツアーがスタートします。ツアーやCDについての詳細はこちら↓。
鈴木智貴さんオフィシャルホームページ

2021.02.16

2/14(日)三浦文彰 ヴァイオリン・リサイタル

公演のチラシとプログラム

この日のリサイタルは、2月11日から24日まで開催される全国ツアーの3日目でした。バレンタイン・デー当日ということで、ラヴェルの『ツィガーヌ』が加わった、大阪だけのスペシャル・プログラムです。ピアノは髙木竜馬さん。三浦さんと髙木さんはウィーンで名を馳せた?遊び仲間でもあるそうです。プライベートでも仲良しの二人だけあって、見事なコンビネーションは「さすが!」の一言。
そんな世界中から注目を浴びる一流の方の音楽について、ワタクシごときが技術的なことをとやかく言うのは恐れ多いのですが、1点だけ触れさせていただくと、三浦さんの音は高音が柔らかくまろやかに感じられたことが印象に残りました。ヴァイオリンでありながらチェロの音の長所をも併せ持っているようで、とても耳に心地良かったです。
アンコールはパラディス「シシリエンヌ」とプロコフィエフ「3つのオレンジの恋」より『行進曲』。最後は溌溂とした曲でピシッと気持ちよく終りました。
リハーサルでは、客席に届くホールの反響を考慮しつつ、細かな立ち位置の調整をされていた三浦さん。素晴らしい音のバレンタイン・プレゼントがどの客席にも届けられました。

2021.02.12

2/7(日)川井郁子 シンフォニック・バレンタインコンサート

公演のチラシとプログラム

「大人の情熱」というテーマで古今東西の名曲が並んだプログラム。『ラ・クンパルシータ』に始まり、ユベール・ジローの『パリの空の下』は、セピア色のパリの絵葉書を見ているような雰囲気たっぷりのシャンソン。2021年はアストル・ピアソラの生誕100年ということで、たくさん盛り込まれたピアソラのプログラムでは、ヴァイオリンの重音に奥行きがあって特に印象に残りました。ピアソラの後は打って変わって『男はつらいよ』。哀愁漂うメロディーはヴァイオリンとの相性バッチリです。
後半は、ヨハン・シュトラウス二世の『春の声』からスタート。ヘンデルメドレーは『水上の音楽』より『アラ・ホーンパイプ』と表彰式でお馴染みの『見よ、勇者は帰る』。次の『アルゼンチンよ泣かないで』は、エビータがアルゼンチンの人々にそっと囁きかけているような優しい響き。モンティの『チャルダッシュ』、ピアソラの『リベルタンゴ』は皆さんの息がピッタリで、ダイナミックな演奏。北村聡さんのバンドネオンが、調和の中に独特の「うねり」を生み出しているように感じました。
アンコールはこの日最終回が放映されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」より、川井さんが演奏を担当された『麒麟紀行Ⅳ』。何と作曲者ジョン・グラムがこの日の編成に合せて編曲してくれたそうです。更にロドリーゴ(川井さん編曲)の『恋のアランフェス~レッド・ヴァイオリン』も。お節料理のように珠玉の作品がぎっしりと詰まった盛りだくさんのコンサートでした。

2021.01.18

1/9(土)21世紀の新世界

和洋折衷の豪華な生け花

外に出ると思わず「寒っ!」と口にしてしまうような大寒波の中、たくさんのお客様が新年の恒例ともいえる『新世界より』を聴きに来てくださいました。
指揮者の瀬山智博さんは、豊中市出身で現在はウィーン在住。12月下旬に来日されて、14日間の待機、ウィーンに戻られたらまた10日間の待機となるそうです。待機期間だけで計24日。でもそれだけの価値ある公演でした。
第一部は新年といえばこれ!というヨハン・シュトラウスⅡ世のお馴染みの名曲が並びます。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートが無観客開催となり、フェスティバル・ホールで新年恒例のウィーン・フォルクス・オーパーのニューイヤーコンサートは中止になりました。ウィンナ・ワルツに飢えて乾いた心に、ぐいぐいと新鮮な水が注がれるようでした。
第二部は当公演のメインプログラムであるドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調『新世界より』。ホルンをはじめとして、フルート、オーボエ、クラリネットなどの管楽器が緩急自在の大活躍です。
今回の公演は、つい1週間ほど前にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをテレビで観たところだったので、特に生音の違いを実感できました。もちろんウィーン・フィルの音の問題ではありません。テレビの音響をもっと整えればまた違ってくるのかもしれませんが、やはり360度音に包まれるような感覚、奥行きのある生音の臨場感は格別です。
アンコールは、ヨハン・シュトラウスⅠ世『ラデツキー行進曲』。これを聴かなきゃ1年が始まらないという方も多いのではないでしょうか。みんなで手拍子をして、「参加する」楽しさも味わえるニューイヤーコンサートでした。

2020.12.24

12/19(日)クリスマス アヴェ・マリア~世界と繋ぐアヴェ・マリア~

公演のチラシとプログラム

閉鎖中のカフェの奥に飾られているクリスマスリース

12/19(日)の夜の公演、砂川涼子さんのソプラノ・リサイタルを鑑賞してきました。テーマは「アヴェ・マリア」。同じ「アヴェ・マリア」でも、作曲者によって色々な味わいがあり興味深かったです。お気に入りはプライズマンの「アヴェ・マリア」。聖母を祝福するというより、切なる祈りを捧げるような情感溢れる歌に、ぎゅっと心臓を鷲掴みにされる感覚になりました。ヘンデルの「シオンの娘よ 大いに喜べ」では、見事なコロラトゥーラのテクニックも堪能できました。
MCではピアノ伴奏の河原忠之さんが言われていたことが印象的でした。河原さん曰く、コロナ禍で僅かに良い面があったのは、客席の人数が少ないことで却ってお客様の集中力が増しているように感じられるとのこと。漠然とではありますが、再開された公演を幾つか鑑賞して、同様のことを感じました。演奏を受動的に受け取るのではなく、自ら手を伸ばして掴みに行くような積極性というか、聞き逃すまいとする気迫というか。困難を経て演者と聴衆の関係性がより強くなったということでしょうか。

2020.12.23

12/19(日)藤岡幸夫のクリスマス・ファンタジア

本物のモミの木を使ったクリスマスツリー

サンタさんの衣装もゴージャス

夏恒例の「サマー・ポップス・コンサート」が中止になり、約1年振りの藤岡さんと関フィルの公演でした。舞台上の「密」を避けるため、例年よりも小編成での演奏です。プログラムも編成に合わせた選曲なので、定番曲よりもフレッシュな曲がたくさん並びました。
舞台上の皆さんが赤いサンタ帽子をかぶって、クリスマスムードたっぷりの中、クリスマス・シンフォニック・メドレーからスタートです。「トッカータとフーガ」のオルガン・ソロは片桐聖子さんの演奏。片桐さんは背中がキラキラと光を反射する衣装を着られていて、背中を向けて演奏するオルガン奏者の粋な心遣いを感じました。
後半のイングランド民謡を元にした『グリーンスリーヴス幻想曲』では、懐かしく切なく寂しく、何とも不思議な感情が呼び起こされます。個人的に特に嬉しかったのが、メンデルスゾーン『結婚行進曲』です。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の劇伴音楽で、「結婚」というテーマから、主役2人を盛り上げるBGMとして日本でも頻繁に使用されますが、BGMとしてではなく音楽そのものが主役になる演奏を聴きたいと思っていました。10月の及川浩治さんのピアノ・リサイタルで聴いたベートーヴェン交響曲第5番『運命』で有名な「運命の動悸」が、この『結婚行進曲』でも使われています。同じ「タタタターン」でも全く異なる印象になる音楽。んー、奥が深い。フィナーレはスッペのオペレッタ『軽騎兵』序曲です。藤岡さんが小学生の頃から、繰り返し聴かれていたお気に入りの曲だそうです。アンコールは「きよしこの夜」。時節柄、小~さな声か口パクでの合唱となりましたが、お客様同士でヒソヒソ話をするような感覚で、何だか同じ空間を共有する者同士の親密感を覚えました。

2020.12.11

BEST OF BEETHOVEN「歓喜の歌」BBスペシャル‼

パンフレット

ホール前イルミネーション

アサヒメイト11月号でご紹介いたしました上記公演、待望の第九です。
ベートーヴェン生誕250年の2020年、特に12月は第九で例年以上の大きな盛り上がりを見せているはずでした。が、長引くコロナ感染症の拡大により、例年のような第九演奏は望めない状況が続いております。そんな中「コロナに打ち勝つ!」気持ちを込めて日本センチュリー交響楽団×ザ・シンフォニーホールが、2020年だからこその特別な「第九」を開催されました。華奢な体格の三ツ橋敬子さんの飛び跳ねるようなエネルギッシュな指揮による小規模編成オーケストラながらも力強い演奏に加え、4人のソリスト、少数精鋭24人のプロの歌手たちによる合唱団の軽やかで繊細さが際立った歌声が、ザ・シンフォニーホールに響き渡りました。音響には定評のあるザ・シンフォニーホールの謳い文句通り、音楽がシャワーのように降り注ぐような感覚に包まれました。コロナ対策に様々な準備、対策をされた環境の元、安心して音楽に集中できました。音楽の力を感じ、力づけられた時間でした。

2020.12.04

12/7(月)10時から主催コンサートの会員特別割引受付開始です!

1_瀬山智博

瀬山智博

1_三浦文彰

三浦文彰 © Yuji Hori

1/9(土)14時「21世紀の新世界」
2021年の幕開けは、ワルツやポルカで気分を一新!
すっかりお馴染みとなった大阪出身ウィーン在住の瀬山さんと関西フィルとの共演で、ウィーンのニューイヤーコンサートさながらの華やかなプログラムをお届けします。
また、12/13(日)朝7:05~ABCラジオ「堀江政生のザ・シンフォニーホール・アワー」に瀬山さんが出演される予定です。そちらもお楽しみに。
そして、2/14(日)14時「三浦文彰 ヴァイオリン・リサイタル」
2016年大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマ曲を演奏した三浦さんの、力強くかつ深みのある音色を覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
バレンタインデーに大阪だけのスペシャルプログラムが実現しました。
皆様のお電話をお待ちしております!

2020.11.04

10/25(日)及川浩治ピアノ・リサイタル

公演のチラシとプログラム

2020年はベートーヴェン生誕250年。ベートーヴェン・プログラムの公演がたくさん予定されていました。コロナ禍により多くの公演が中止になりましたが、その無念を晴らしてくれるような及川さんのリサイタルでした。バッハ『主よ、人の望みの喜びよ』の穏やかで癒されるメロディーに始まり、ショパン『雨だれ』、エルガー『朝のあいさつ』、リスト『愛の夢』と名曲のオンパレード。MCでは歌も披露してくれました(ちゃんと5mの距離を取って!)。クライマックスはベートーヴェン交響曲第5番『運命』です。前半の優しい雰囲気とは打って変わって、ピンと張り詰めた空気の中に響く運命の鼓動。こんな凄まじい曲を作ったベートーヴェンにも編曲したリストにも、その曲を10本の指で弾きこなす及川さんにも、敬服する以外ありません。とにかく圧倒されました。普段は腰が低く、気さくで親しみやすいお人柄の及川さんですが、舞台の上で『運命』を弾く姿は楽聖ベートーヴェンが乗り移ったかのよう。素晴らしい力演には、たくさんのスタンディング・オベーションが送られました。
最近はオンラインで音楽を楽しむ機会も増えましたが、どんなに優れたスピーカーを使っても、あの緊迫感までは味わうことができません。生で優れた音楽を聴く有難さをつくづく感じました。

2020.11.02

10/24(土)中之島プレミアムコンサート「~鍵盤ハーモニカが奏でる魔法の音~」

中之島まるごとフェスティバル(通称:まるフェス)のイベントの終盤を飾ったのは鍵盤ハーモニカコンサート。出演は「ピアニカの魔術師」ミッチュリーさん、ギターの高田亮介さん、ドラムのSEAIさんです。最初はクラシックメドレー、ついつい闘争心が掻き立てられる『天国と地獄』からスタート。アニメ、タンゴ、ポップス、ジャズといった多彩なジャンルの名曲を、正に魔術師!という最高にかっこいいアレンジで聴かせてくれました。ピアニカのマル秘テクニックやカスタネット講座には、子どもたちも身を乗り出して興味津々。『アンパンマンのマーチ』は、コロナ禍で落ち込んでいたミッチュリーさんが立ち直るきっかけになった曲とのこと。アンパンマンの世界観は私も大好きです。大人になってから改めて心に刺さる作品です。
アンコールは、アニメ『鬼滅の刃』主題歌『紅蓮華』、大ヒット中のYOASOBI『夜に駆ける』、そしてお馴染みの『パプリカ』。音楽のジャンルの一つに「ソウル・ミュージック」がありますが、ミッチュリーさんの演奏は、ジャンルという意味ではなく真に魂のこもった音楽という意味で、ソウル・ミュージックだと感じました。
全国各地の学校を中心に活動されているピアニカの魔術師の皆さん、その志は未来を担う子どもたちにきっと届いています。

左からSEAIさん
ミッチュリーさん
高田亮介さん

見事な両手奏法でした

プログラム

2020.10.21

10/16(金)中之島プレミアムコンサート「まるフェス前夜祭」

左から髙橋幸子さん、國府利支恵さん、蔭山晶子さん

プログラム

今年も中之島まるごとフェスティバル(通称:まるフェス)の前夜祭が開催されました。出演はオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ(Shion)より、オーボエ髙橋幸子(たかはしさちこ)さん、クラリネット蔭山晶子(かげやまあきこ)さん、ファゴット國府利支恵(こうとしえ)さんの華やかなお三方。トリオダンシュと呼ばれる木管三重奏です。
「水都」大阪にちなんで「水」や「海」をテーマにした選曲でした。Shionのライブラリアン津村さんの編曲によるSea Screens Medleyでは、誰もが知っている「う~み~はひろい~な~」がどこに隠れているのかを探すのが楽しかったです。また、お正月には必ず耳にする名曲『春の海』では、西洋楽器による演奏でも違和感なく「揺らぎ」が表現されていて、楽器の豊かな可能性を感じられました。アンコールは『オー・シャンゼリゼ』。明るく軽快なメロディーは、ままならない世相を吹き飛ばしてくれそうです。
私の貧しい聴覚でもはっきりとそれぞれの音が聴き分けられる三重奏。オケやソロとはまた違った楽しみ方ができたコンサートでした。

2020.10.09

10/3(土)「美しき日本のうた『秋』」

公演のチラシとプログラム

アサヒメイト6月号と7月号のアスクプレイガイド情報でご案内した「美しき日本のうた『~秋~』」(ザ・シンフォニーホール)に行ってきました。「この道」「ちいさい秋見つけた」「椰子の実」などお馴染みの童謡から、「糸」「見上げてごらん夜の星を」といった心に染みる名曲まで、幸田浩子さんの美しい澄んだ歌声を堪能しました。ピアノの藤満健さんのアレンジもとても素敵で、「もうあと5分!」とリクエストしたくなるほど。幸田さんがトークで「一体どんな発想であんなにすごいアレンジが出てくるのか」と感心されていましたが、全く同感です。アンコールは、武満徹「小さな空」と歌劇『竹取物語』より「告別のアリア~帝に捧げるアリア」。会場を出た後も、夜空を見上げて情感豊かなかぐや姫の声が蘇ってきました。
もう一つ印象に残ったのは、胸の前ではなく顔の前や頭の前まで腕を上げて、拍手をされている方が多かったこと。コロナ禍の中、「ブラボー!」と声を掛けられなくても、精一杯賞賛を送りたいという観客の方々の熱い想いが伝わってきました。
昨今よく取り上げられるような、外国人に「スゴイ!」と言われる日本も悪くはないけれど、やはり自分自身が懐かしい郷愁をもって、温かな気持ちで回想できる国に育ったことを、しみじみと有難いと感じました。

2020.10.01

9/22(火・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

入館前の検温

ロビーのソファーにはこんな表示が

9月にホームページをリニューアルしました。せっかく新しくなるなら、ということでこれを機にブログを始めることにしました。皆様にこのホームページを更に楽しんでいただけるよう、色々な話題を提供していきたいと思います。
さて、初ブログの初トピックは、なんといっても先週9/22に開催された「オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演」です。何せ、2/8「千住真理子 スウィート・バレンタイン」以来の主催コンサート。無事に開催できて感無量です。
アサヒメイト9月号でご案内した通り、指揮者は三ツ橋敬子さんに変更になりました。検温、アルコール消毒、休憩なし、規制退場等々、今までと勝手の違うことは多々ありましたが、来場されたお客様には、OEKの力の入った演奏を存分にお楽しみいただけたのではないかと思います。
個人的には、モーツァルトの39番を聴きながら、ヴァイオリンのニスがシンフォニーホールの照明を美しく反射する光景に、「ああ、これぞ生演奏だなぁ」と実感しました。
演奏中ふと気になったのは、ソロの北村朋幹さんが座っていた椅子です。皆様お気付きになりましたか?なんと、会議室などで使用する、脚がスチール製のスタッキングチェアを四段重ねにされていたんです!後で、理由をお聞きしたところ、北村さんはその椅子で演奏するのが、最も力を込められるからだそうです。金沢公演では三段重ねだったとのこと。これから北村さんの演奏会に行かれる方は、是非どんな椅子を何段重ねにされているか、注目してみてください。

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