スタッフブログ
コンサート
2026.09.25
9/23(水・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演
Tシャツの他には一筆箋やクリアファイルも!
アンコールも大満足
今年のOEKは、モーツァルトの交響曲第25番からスタート。映画『アマデウス』の冒頭で使われた曲です。ヒリヒリとした疾走感がサリエリの焦燥を表しているような現実味を帯びていて、一気に近世のヨールッパに引き込まれた感覚になりました。2曲目はリストのピアノ協奏曲第1番。私は黒木雪音さんの背中側から見ていたのですが、時にはグイッとピアノに体重を乗せて、跳ねるように全身で弾く姿が印象に残りました。曲と一体になるリズム感が素晴らしく、もっともっと黒木さんの弾く曲が聴きたいと思わせてくれます。休憩を挟んで最後はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。モーツァルトとリストとベートーヴェン。なんと贅沢な公演!秋の空気を少し感じられるようになってきた今日この頃。ご来場いただいたお客様にも芸術の秋到来を感じていただけたのではないでしょうか。
ホワイエではOEKグッズやCDが販売されていました。中でも人気だったのが、「がんばろうNOTO」Tシャツ。「能登半島地震復興応援コンサート」で制作されたもので、収益は音楽による支援活動に充当されます。興味をもたれた方は是非OEKショップをご覧になってください。
2026.08.06
7/26(日)サマー・ポップス・コンサート
最後は明るく楽しく締め!
今年も様々な人気映画音楽にポール・モーリア、クラシックとバラエティに富んだ構成でしたが、サマー・ポップスといえば、元々オーケストラ用ではなかった曲の編曲も楽しみな聴きどころです。以下、今年のプログラムの編曲についてご紹介します。
ラ・クンパルシータ:服部克久編、慕情:すぎやまこういち編、明日に架ける橋、オリーブの首飾り:川上肇編、カサブランカ:竹下清志編、007メドレー:三浦秀秋編。慕情がドラクエで有名なすぎやまこういちさんの編曲ということに驚きました。川上肇さん、竹下清志さん、三浦秀秋さんは関西フィルの編曲でお馴染みです。どの曲も原曲の魅力を損なわず、且つオーケストラの大迫力が加わる素晴らしいアレンジ。サマー・ポップスでは是非、編曲にも注目してみてください。
そして、1曲は必ずクラシックの曲も入るのが、サマー・ポップスのプログラムの特徴です。今年はエルガーの「エニグマ変奏曲」より“ニムロッド”。荘厳で美しく、オーケストラが奏でる音楽の醍醐味を存分に味わうことができました。
2026.07.30
7/19(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」
ボレロのコーダにはいつも鳥肌がたちます
猛暑を超える酷暑という表現が使われ始めた2026年ですが、ぐったりするような暑さを吹き飛ばす「夏休み・名曲招待席」。今年はベルリオーズに始まり、マエストロの定番がズラリと並んだ強力ラインナップのプログラムでした。
今回は少し裏話を。当日リハを見学していて、印象に残ったマエストロの言葉。「間違えてもどうっちゅことない。どうっちゅことないけど間違えないでね。」リハーサルはとても和やかな雰囲気で進むのですが、その中でも絶妙に緊張と緩和をコントロールされていて、演奏だけでなくオケメンバーを率いる指揮者の神髄を見た気がしました。
2026.06.17
6/13(土)前橋汀子 ヴァイオリン名曲選
アンコールもたっぷり楽しませていただきました
今年のプログラムは、前半はモーツァルトとフランクの至高の名曲ヴァイオリン・ソナタ。後半は親しみやすい小品の数々というメリハリの効いた構成でした。
ラストはサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」。前橋さんの定番レパートリーですが、このヴァイオリン名曲選で演奏されるのは意外にも2022年以来です。終盤の速いテンポに変わるところは圧巻!思わず「待ってました!」と言いたくなります。ロマの人たちが激しく情熱的に踊る様子が目に浮かぶようでした。
一つ裏話を。前橋さんは衣装を3着準備されます。その日の舞台を見てお客様を思い浮かべて、2着を選ばれます。今回は赤、白、緑の3着を持ってこられており、前半は緑、後半は赤を選ばれました。一つ一つのステージに新鮮な気持ちで臨まれていることが伝わり、一観客としても嬉しくなります。
2026.06.12
5/19(火)リーディングドラマ「老害の人」
チラシ・パンフレットとチケット
みなさま、最近朝日友の会でも何度かご紹介いたしましたが、リーディングドラマをご存じですか?
という私も知らなかったのですが(笑)、通常の演劇ではなく、俳優が台本を手にしてテキストを読むのを見せるスタイルの公演です。一口にリーディングといっても、役者がずっとイスに座っている舞台もあれば、大きく動く舞台もあり、演出意図によって中身は多彩。欧米ではよく行われているようですが、新作戯曲を演劇として完成させる前に試してみて、可能性をみることが目的の場合もあり、大掛かりな舞台装置や本格的な衣装も用いられないことが多いようです。
今回は、少々の動きがあり、派手ではないですが役柄に適した衣装もあり、動と静の間くらいでしょうか。
この度初めて鑑賞となるリーディングドラマ「老害の人」、出演者は3人。友近さん、千葉雄大さん、アコーディオンのチャランポランタン・小春さん。初めに「ついてきてくださいね」と案内され、どういうこと?と期待が膨らみます。全体を通して概ね大きな動きはなく、セリフでストーリーが進みます。今回は生のアコーディオン演奏がストーリーの一部として存在しています。時折出演者の存在を代役されたり、老人の心情を音で表現されたり、生演奏ならではの息の合い方が絶妙でとても面白い。そして役者さんの技量があってこそ成り立つ舞台で、それぞれ5役・7役を個性的な各人物になりきって演じ分けられ、それぞれ想像以上の才能にうれしい驚きを感じました。
アコーディオンの生演奏+笑いあり、感動あり、心温まり、老害と言われる人たちを好きになる、素敵な舞台。鑑賞された千葉雄大さんのご友人は「韓国で受ける!」とおっしゃったそうです。近々韓国で上演されるかもしれませんね。
2026.03.26
3/22(日)おいしいクラシック2026
今年も有名リスナーさんが指揮者体験に参加してくださいました
ウラウラ司会のおいしいクラシックも5年目を迎え、みなさまにも春の恒例として浸透してきたようで、今年は早い段階でチケットが完売しました。ザ・シンフォニーホールは3階席までギッシリ満員。たくさんのお客様にお楽しみいただきました。
指揮は昨年秋に「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝された米田覚士さん。今や着実に一流のマエストロへの道を歩み始めた米田さんは、サービス精神に溢れ親しみやすい魅力は以前のままに、余裕と貫禄が漂っていました。
モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲からスタートし、ドヴォルザーク、ベートーヴェン、ビゼーの名曲が続きます。
後半はお客様にも参加していただく指揮者体験からスタート。ウラウラと米田さんに指名されたお客様3名に舞台に上がっていただきました。みなさま緊張されながらも、それぞれの個性を発揮した指揮ぶり。指揮者のタクトに従いつつも、このままでは瓦解しそう!というピンチでは、演奏が指揮をリードしているような場面もあり、オケのみなさんの柔軟なプロフェッショナリズムに感心しきりです。参加された3名のお客様には、使用した指揮棒がプレゼントされました。なんとこの指揮棒、通常は市販されていない米田モデルだそうです。「PICKBOY」という指揮棒のブランドで、米田仕様で特別に製作されたとか。当日はザ・シンフォニーホールの売店でも特別販売されていました。
指揮者体験の後は、ブザンソン国際指揮者コンクール決勝の舞台で披露されたプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲から3曲を。コンクールの舞台裏のお話も聞くことができて、ウラのウラまで大満足の楽しいひとときでした。
ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」は月曜から木曜の15時からの放送です。
2026.02.17
2/8(日)小林愛実 ピアノ・リサイタル
大寒波の中ご来場いただいたお客様、ありがとうございました!
ラヴェル、シューマン、ショパンというピアノ曲の名手たちによる曲が並んだ、全編聴き応え満載のプログラムでしたが、個人的に今回の愛実さんの演奏で、大好きになった曲があります。ラヴェルの「クープランの墓」です。第一次世界大戦で命を落とした友人にそれぞれ奉げられる6曲からなる組曲で、中でも「トッカータ」は、私のような素人耳にもとんでもない難曲とわかります。原題「Le tombeau de Couperin」の「tombeau(トンボー)」は「追悼」を意味するそうですが、間に挟まれる繊細でキラキラした色彩豊かな音は、亡き人との想い出を懐かしく追想しているような趣です。クライマックスに向けてどんどん緊迫感が高まっていく様は圧巻。終演後もしばらくの間、ピアノの音が頭の中をぐるぐると回っているような感覚を味わいました。これからも小林愛実さんの定番レパートリーとして演奏していただきたいです。
2026.01.16
1/11(日)ウィンナー・ワルツ・オーケストラ
エルヴィラ・ハラシュティさんの豊かな歌声も素敵でした
華やかで陽気で心沸き立つような新年のウィンナー・ワルツ。演奏も歌も踊りも楽しめる、とても贅沢なコンサートでした。全曲シュトラウスのワルツというわけではなく、ブラームスのハンガリー舞曲第5番やレハールやカールマンの喜歌劇からの歌曲もあり、バラエティに富んだ構成。J.シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス「ピチカード・ポルカ」は弦を指ではじくピチカート奏法で演奏される曲。ポロンポロンと素朴で味わい深い響き。ダンサーの方々は、曲ごとに衣装変えをして視覚も楽しませてくれました。エレガントなドレスとタキシードやチロル風の可愛らしい衣装など、曲のイメージを膨らませてくれます。
後半のヨハン・シュトラウス、ギャロップ「ため息」では、演者のみなさんが生の「ため息」をつきながらの演奏。ホールにコミカルな哀愁が漂いました。もちろんヤヴォルカイ兄弟の速弾きも!
アンコールもたっぷり4曲。オケのみなさんのサービス精神で、寒さも忘れそうな明るい新年を迎えることができました。
2025.10.22
10/13(月・祝)及川浩治 ピアノ・リサイタル
及川さん、デビュー30周年おめでとうございます
アンコールもリストでした!
デビュー30周年の記念すべき年。ベートーヴェン、ショパン、リスト、ワーグナーというラインナップには及川さんの積年の想いが詰まっていました。
特に後半で演奏された「メフィスト・ワルツ 第1番」と「ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲」は、これぞ及川さんの真骨頂!と言える迫力。ピアノ・リサイタルでは指の動きが見える座席を希望されるお客様がよくいらっしゃいます。もちろん速く滑らかで美しい指の動きはとても見ごたえがあるのですが、及川さんの全身でピアノと一体化するかのような演奏は、どの座席のどの角度から見ても、心打たれるものがあります。定年のない演奏家にとって30年はほんの通過点。まだまだ40年、50年と、衰えることのない及川さんの情熱を見せ続けてください。円熟期を迎えるこれからの及川さんも楽しみにしています。
2025.09.25
9/23(火・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演
本編の公演に加えて開演前にロビーコンサートもありました
光が反射して見えづらいですがシックな黒にかわいいデザインです
今年のOEK大阪定期公演はベートーヴェン・プログラム。前半は世界中から注目を集めるトム・ボローが初来日し、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を。癖がなく、とても素直で実直なピアノという印象を受けました。私はトム・ボローさんの背中側から見ていたのですが、指の動きだけでなく、腕全体の動きが美しい!ソリスト・アンコールはクライスラー/ラフマニノフ編「愛の悲しみ」。
後半は、交響曲第6番「田園」。瑞々しい緑が広がるのどかな田園風景、陽気な村人たち、激しい嵐、多彩な曲想が、ベートーヴェンの描く自然を表出させます。管楽器の澄んだ音色が清浄な空気を描き出し、深呼吸したくなるような清涼感を覚えました。
アンコールは、ビゼー「アルルの女」組曲よりアダージェット。そして、阪神タイガースリーグ優勝を祝して「六甲おろし」!会場の手拍子とオケが一体になって上々な気分で終了。
ホワイエでは能登の復興を支援する「がんばろうNOTO」Tシャツが販売されていました。Tシャツ販売による収益は音楽による支援活動に充当されるそうです。OEKショップでも購入可能です。2,200円とお求めやすい価格ですので、是非、ご検討ください。
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