スタッフブログ
コンサート
2026.06.17
6/13(土)前橋汀子 ヴァイオリン名曲選
アンコールもたっぷり楽しませていただきました
今年のプログラムは、前半はモーツァルトとフランクの至高の名曲ヴァイオリン・ソナタ。後半は親しみやすい小品の数々というメリハリの効いた構成でした。
ラストはサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」。前橋さんの定番レパートリーですが、このヴァイオリン名曲選で演奏されるのは意外にも2022年以来です。終盤の速いテンポに変わるところは圧巻!思わず「待ってました!」と言いたくなります。ロマの人たちが激しく情熱的に踊る様子が目に浮かぶようでした。
一つ裏話を。前橋さんは衣装を3着準備されます。その日の舞台を見てお客様を思い浮かべて、2着を選ばれます。今回は赤、白、緑の3着を持ってこられており、前半は緑、後半は赤を選ばれました。一つ一つのステージに新鮮な気持ちで臨まれていることが伝わり、一観客としても嬉しくなります。
2026.06.12
5/19(火)リーディングドラマ「老害の人」
チラシ・パンフレットとチケット
みなさま、最近朝日友の会でも何度かご紹介いたしましたが、リーディングドラマをご存じですか?
という私も知らなかったのですが(笑)、通常の演劇ではなく、俳優が台本を手にしてテキストを読むのを見せるスタイルの公演です。一口にリーディングといっても、役者がずっとイスに座っている舞台もあれば、大きく動く舞台もあり、演出意図によって中身は多彩。欧米ではよく行われているようですが、新作戯曲を演劇として完成させる前に試してみて、可能性をみることが目的の場合もあり、大掛かりな舞台装置や本格的な衣装も用いられないことが多いようです。
今回は、少々の動きがあり、派手ではないですが役柄に適した衣装もあり、動と静の間くらいでしょうか。
この度初めて鑑賞となるリーディングドラマ「老害の人」、出演者は3人。友近さん、千葉雄大さん、アコーディオンのチャランポランタン・小春さん。初めに「ついてきてくださいね」と案内され、どういうこと?と期待が膨らみます。全体を通して概ね大きな動きはなく、セリフでストーリーが進みます。今回は生のアコーディオン演奏がストーリーの一部として存在しています。時折出演者の存在を代役されたり、老人の心情を音で表現されたり、生演奏ならではの息の合い方が絶妙でとても面白い。そして役者さんの技量があってこそ成り立つ舞台で、それぞれ5役・7役を個性的な各人物になりきって演じ分けられ、それぞれ想像以上の才能にうれしい驚きを感じました。
アコーディオンの生演奏+笑いあり、感動あり、心温まり、老害と言われる人たちを好きになる、素敵な舞台。鑑賞された千葉雄大さんのご友人は「韓国で受ける!」とおっしゃったそうです。近々韓国で上演されるかもしれませんね。
2026.03.26
3/22(日)おいしいクラシック2026
今年も有名リスナーさんが指揮者体験に参加してくださいました
ウラウラ司会のおいしいクラシックも5年目を迎え、みなさまにも春の恒例として浸透してきたようで、今年は早い段階でチケットが完売しました。ザ・シンフォニーホールは3階席までギッシリ満員。たくさんのお客様にお楽しみいただきました。
指揮は昨年秋に「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝された米田覚士さん。今や着実に一流のマエストロへの道を歩み始めた米田さんは、サービス精神に溢れ親しみやすい魅力は以前のままに、余裕と貫禄が漂っていました。
モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲からスタートし、ドヴォルザーク、ベートーヴェン、ビゼーの名曲が続きます。
後半はお客様にも参加していただく指揮者体験からスタート。ウラウラと米田さんに指名されたお客様3名に舞台に上がっていただきました。みなさま緊張されながらも、それぞれの個性を発揮した指揮ぶり。指揮者のタクトに従いつつも、このままでは瓦解しそう!というピンチでは、演奏が指揮をリードしているような場面もあり、オケのみなさんの柔軟なプロフェッショナリズムに感心しきりです。参加された3名のお客様には、使用した指揮棒がプレゼントされました。なんとこの指揮棒、通常は市販されていない米田モデルだそうです。「PICKBOY」という指揮棒のブランドで、米田さんのオーダーに応じて特別に製作されたとか。当日はザ・シンフォニーホールの売店でも特別販売されていました。
指揮者体験の後は、ブザンソン国際指揮者コンクール決勝の舞台で披露されたプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲から3曲を。コンクールの舞台裏のお話も聞くことができて、ウラのウラまで大満足の楽しいひとときでした。
ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」は月曜から木曜の15時からの放送です。
2026.02.17
2/8(日)小林愛実 ピアノ・リサイタル
大寒波の中ご来場いただいたお客様、ありがとうございました!
ラヴェル、シューマン、ショパンというピアノ曲の名手たちによる曲が並んだ、全編聴き応え満載のプログラムでしたが、個人的に今回の愛実さんの演奏で、大好きになった曲があります。ラヴェルの「クープランの墓」です。第一次世界大戦で命を落とした友人にそれぞれ奉げられる6曲からなる組曲で、中でも「トッカータ」は、私のような素人耳にもとんでもない難曲とわかります。原題「Le tombeau de Couperin」の「tombeau(トンボー)」は「追悼」を意味するそうですが、間に挟まれる繊細でキラキラした色彩豊かな音は、亡き人との想い出を懐かしく追想しているような趣です。クライマックスに向けてどんどん緊迫感が高まっていく様は圧巻。終演後もしばらくの間、ピアノの音が頭の中をぐるぐると回っているような感覚を味わいました。これからも小林愛実さんの定番レパートリーとして演奏していただきたいです。
2026.01.16
1/11(日)ウィンナー・ワルツ・オーケストラ
エルヴィラ・ハラシュティさんの豊かな歌声も素敵でした
華やかで陽気で心沸き立つような新年のウィンナー・ワルツ。演奏も歌も踊りも楽しめる、とても贅沢なコンサートでした。全曲シュトラウスのワルツというわけではなく、ブラームスのハンガリー舞曲第5番やレハールやカールマンの喜歌劇からの歌曲もあり、バラエティに富んだ構成。J.シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス「ピチカード・ポルカ」は弦を指ではじくピチカート奏法で演奏される曲。ポロンポロンと素朴で味わい深い響き。ダンサーの方々は、曲ごとに衣装変えをして視覚も楽しませてくれました。エレガントなドレスとタキシードやチロル風の可愛らしい衣装など、曲のイメージを膨らませてくれます。
後半のヨハン・シュトラウス、ギャロップ「ため息」では、演者のみなさんが生の「ため息」をつきながらの演奏。ホールにコミカルな哀愁が漂いました。もちろんヤヴォルカイ兄弟の速弾きも!
アンコールもたっぷり4曲。オケのみなさんのサービス精神で、寒さも忘れそうな明るい新年を迎えることができました。
2025.10.22
10/13(月・祝)及川浩治 ピアノ・リサイタル
及川さん、デビュー30周年おめでとうございます
アンコールもリストでした!
デビュー30周年の記念すべき年。ベートーヴェン、ショパン、リスト、ワーグナーというラインナップには及川さんの積年の想いが詰まっていました。
特に後半で演奏された「メフィスト・ワルツ 第1番」と「ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲」は、これぞ及川さんの真骨頂!と言える迫力。ピアノ・リサイタルでは指の動きが見える座席を希望されるお客様がよくいらっしゃいます。もちろん速く滑らかで美しい指の動きはとても見ごたえがあるのですが、及川さんの全身でピアノと一体化するかのような演奏は、どの座席のどの角度から見ても、心打たれるものがあります。定年のない演奏家にとって30年はほんの通過点。まだまだ40年、50年と、衰えることのない及川さんの情熱を見せ続けてください。円熟期を迎えるこれからの及川さんも楽しみにしています。
2025.09.25
9/23(火・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演
本編の公演に加えて開演前にロビーコンサートもありました
光が反射して見えづらいですがシックな黒にかわいいデザインです
今年のOEK大阪定期公演はベートーヴェン・プログラム。前半は世界中から注目を集めるトム・ボローが初来日し、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を。癖がなく、とても素直で実直なピアノという印象を受けました。私はトム・ボローさんの背中側から見ていたのですが、指の動きだけでなく、腕全体の動きが美しい!ソリスト・アンコールはクライスラー/ラフマニノフ編「愛の悲しみ」。
後半は、交響曲第6番「田園」。瑞々しい緑が広がるのどかな田園風景、陽気な村人たち、激しい嵐、多彩な曲想が、ベートーヴェンの描く自然を表出させます。管楽器の澄んだ音色が清浄な空気を描き出し、深呼吸したくなるような清涼感を覚えました。
アンコールは、ビゼー「アルルの女」組曲よりアダージェット。そして、阪神タイガースリーグ優勝を祝して「六甲おろし」!会場の手拍子とオケが一体になって上々な気分で終了。
ホワイエでは能登の復興を支援する「がんばろうNOTO」Tシャツが販売されていました。Tシャツ販売による収益は音楽による支援活動に充当されるそうです。OEKショップでも購入可能です。2,200円とお求めやすい価格ですので、是非、ご検討ください。
2025.07.30
7/27(日)サマー・ポップス・コンサート
アンコールはサマー・ポップスの定番「ルンバ・キャリオカ」
酷暑の中、たくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。今年もお客様の熱意に応える、ワクワクが止まらないプログラムでした。
前半は、生誕100年を記念してポール・モーリアの厳選7曲。といっても、生誕年にかかわらず、サマー・ポップスではポール・モーリアの登場率は高いのですが……藤岡さん解釈のスピード感ある「オリーブの首飾り」は特に聴きどころです。
後半は勇ましく壮大な松本零士アニメから「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」、一転して哀愁漂う歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲。個人的に大好きな名曲「大江戸捜査網」を含む時代劇音楽メドレー、マツケンサンバⅡ。「ルパン三世のテーマ」はスピード感溢れるパートからムーディなパートへ、そしてまたひたすらカッコいいメインテーマに戻る展開に物語性があり、編曲の面白さを楽しめました。本編最後は「パイレーツ・オブ・カリビアン」メドレー。
藤岡さん曰く、昨年まではチャイコフスキーを弾くようにと指示していたが、今年はマーラーを弾くようにポップスを演奏しようと関西フィルに指示出ししたそうです。ドラマティックで壮大なマーラーは、まさに今年のプログラムにピッタリです。マーラーを彷彿とさせるポップス、みなさまもお楽しみいただけましたでしょうか。
2025.07.24
7/20(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」
コーダの転調で一気に増す不穏な高揚感がたまりません
今年もコバケン節は健在でした。荘厳、重厚なワーグナーに始まり、哀しくも美しい「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、ドナウ川とモルダウ川の流れを堪能し、後半はビゼー没後150年メモリアル、最後は定番「ボレロ」とオールスターの名曲招待席となりました。
マエストロのお話で印象的だったのは、ワルツの解説。同じ3拍子でも、「イチ・ニー・サン」と「アインス・ツヴァイ・ドライ」では違う。ハンガリー語の「エジ・ケットゥ・ハーロム」もまた違う。同じリズムで1・2・3じゃ面白くない。ダンサーにとっては、一定のリズムの方がステップを踏みやすいのでは?と思いましたが、ここはコンサートホール。ダンサーに気をつかう必要はありません。変化に富んだ緩急のあるドナウは、彩り鮮やかで聴きごたえがありました。
オケの編成は約80人。昨年と同じはずなのですが、今年は例年よりも人数が多く感じられました。それだけ音に深みがあったということなのでしょう。マエストロは時々音のシャワーを浴びているような動きをされますが、客席にいても、まさに気持ちよくシャワーを浴びた気分になれました。
2025.06.24
6/14(土)前橋汀子&弦楽ストリングス
衣装は前半は白と黒のモノトーンドレス、後半は赤のシフォンドレス
梅雨空で足元の悪い中でしたが、たくさんのお客様にお越しいただきました。昨年、右肩の腱板断裂の手術をされて、リハビリを経て今年2月に復帰された前橋さん。そんな苦難を乗り越えられた事情を忘れるくらい変幻自在の見事な演奏に引き込まれました。リハーサルでは、自ら客席に降りて聴こえ方を確認し、ストリングスのバランスを調整するなど、本当にキビキビと精力的に動かれていました。
公演は、ヴィヴァルディの「四季」に始まり、バッハ「シャコンヌ」、マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、マスネ「タイスの瞑想曲」、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」などクラシックの名曲の数々に加えて、本編最後は「ひまわり」「シェルブールの雨傘」「ある愛の詩」と映画音楽の名曲も。後半の半ばに挟まれたドヴォルザークの「わが母の教え給いし歌」と「スラヴ舞曲op.72-2」は、前橋さんのヴァイオリンとストリングスの音の重なりが曲の抒情性をより一層引き立てていて、とても印象的でした。ヴァイオリン特有の尾を引く音とピチカート奏法で紡がれる歯切れの良い音。弦楽器の多面的な魅力が、弦楽ストリングスとの協演でよく伝わってきました。アンコールはお客様も大好きな「川の流れのように」と「ハンガリー舞曲第5番」。前橋さんとお客様の相思相愛の素敵な関係性を象徴するような曲で締め括られました。
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JR・大阪城公園駅から約3分