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スタッフブログ

美術館・博物館

2021.08.18

京都市京セラ美術館 新館「THE ドラえもん展 KYOTO 2021」

またまたスタッフHです。京都市京セラ美術館の「フランソワ・ポンポン展」と同時開催の「THEドラえもん展」へ行ってきました。ドラえもんの原画やアニメではなく、現代美術家28組によるアート展で、2002年開催に続く第2弾です。私自身、ドラ愛は低めなのですが、気になる作家の作品を見たくて立ち寄りました。
会場に入ると、村上隆さんの鮮やかな大型作品に圧倒され、蜷川実花さんのドラえもんとデートの写真にほっこり。そして目当ての山口晃さん。細密画で有名ですが、ゆるいタッチの漫画やエッセーも人気です。今回は漫画「ノー・アイテム・デー」を出品。夕暮れの部屋で「ぼくいつか死ぬの?」と語りかけるのび太。ドラえもんの返事に切ない表情になる、その1コマに胸がジーン・・。生と死に関しては、ドラえもんのひみつ道具も役に立ちませんね。
前回、ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃんを描いた奈良美智さんは、「依然としてジャイアンにリボンをとられているドラミちゃん」を。悔しそうで悲しそうな顔に涙が浮かんでいます。そして、奈良さんが色鉛筆で描いたスケッチ、ドラミちゃんの「ポンコツ飛行艇」がたまらなくかわいい。
時間を忘れて、絵画や写真、オブジェ、映像など現代アートを満喫しました。ドラ愛があればもちろん、なくても十分に楽しめる展覧会です。
展覧会は9月5日まで。朝日友の会会員証の提示で団体割引(3人まで)。

ドラミ

「依然としてジャイアンにリボンをとられているドラミちゃん」

ドラ

館内あちこちにドラえもんが(これは作品でなく撮影用)

2021.08.13

京都市京セラ美術館「フランソワ・ポンポン展」

会場入口

小ぶりのシロクマは撮影OK

「アサヒメイト」のリニューアル作業に追われるスタッフHです。先日、京都市京セラ美術館で開催中の「フランソワ・ポンポン展」へ行ってきました。「ポンポン?人の名前?」とよく聞かれますが、19世紀末から20世紀にかけてフランスで活躍した彫刻家です。オルセー美術館にある大きなシロクマの像が有名で、雑誌やグッズなどで見たことがある人も多いと思います。
作品の魅力は、シンプルで洗練されたフォルム。作家の迷いのなさと信念を感じますが、それまで苦労も多かったようです。若い頃からロダンの工房で働き、人物像での研鑽を重ねます。しかし思うように世間から評価されず、動物彫刻家の道へ。サロンに出品した2.5mの石膏のシロクマが絶賛されたのは、67歳の時でした。ポンポンは当時珍しかったパリの動物園に足しげく通い、シロクマやヒョウの脚やしっぽ、そして歩く時の頭の傾きを何度も確認し、何年もかけて作品の細部を修正したそうです。
そこまで動きにこだわったポンポンですが、多くの作品に残した鳥たちはみんな羽を休めています。羽毛がなく、全体の骨格があるのみ。批評家の「毛や羽のない動物彫刻だ」という皮肉に対して、羽をむしられて駆け回る雄鶏のデッサンで返しました(カッコいい!)。実際に羽はなくても、丸みを帯びたフォルムからは、柔らかい羽毛や温もりを感じるから不思議です。
展覧会は9月5日まで。朝日友の会会員証の提示で団体割引(3人まで)。

2021.07.08

ぬりえをSNSに投稿でもれなくプレゼント! 堺 アルフォンス・ミュシャ館

左はポスターを見て、右は自由に塗りました

昨年新たに提携した堺 アルフォンス・ミュシャ館では、現在『カランドリエ ミュシャと12の月』展が開催されています。テーマとなっている「カランドリエ」(フランス語で「暦」)にちなんで実施されているカレンダーのぬりえイベントに挑戦してみました。
イベントの内容は
 1.堺 アルフォンス・ミュシャ館のホームページでミュシャのぬりえをダウンロードして印刷
 2.完成したぬりえの写真をSNS(Twitter、Instagram、Facebook)に投稿
    ※ハッシュタグ「#ミュシャと12の月」
 3.来館時に投稿画面を見せてプレゼントをゲット!
というものです。
普通の油性色鉛筆を使用したのですが、ミュシャの淡い色合いに倣うのが難しい!と同時に、その繊細な色彩センスを一層、感じることができます。
『カランドリエ ミュシャと12の月』は7/25(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。

2021.06.25

泉屋博古館 『ゆかた 浴衣 YUKATA』

外観0529

緑に包まれた泉屋博古館

カード0540

型紙(結び紐)と浴衣の見本裂

 浴衣の似合う大人の女性になりたかったスタッフHです。すでにいい大人ですが・・。歩く姿に自信がありません。
さて、梅雨の晴れ間、京都・鹿ケ谷にある泉屋博古館へ行ってきました。朝日新聞社主催の「ゆかた展」、本来は昨年夏の予定でしたが延期になり、ようやく開催です!
 展示は浴衣の歴史から近代へのデザインの変遷が中心。興味深かったのは、江戸時代にセミオーダーの注文方式があったこと。今でいうカタログを手にする女性(浮世絵)と、実際の生地のサンプルが展示されていました。
 また、たおやかな美人画を多く描いた日本画家・鏑木清方がデザインした浴衣の生地も。これは婦人雑誌の懸賞賞品だったそうです。単色で派手さはありませんが、優しく伸びやかな線で描かれた露草と猫じゃらしに心ひかれました。
展覧会は7月19日まで。前期(6月27日まで)・後期(6月29日から)で大幅な展示替えがあります。朝日友の会会員証の提示で20%割引(2人まで)。

2021.06.21

あべのハルカス美術館 『グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』

グッズも可愛いものがたくさん!

フォトスポット

『古代エジプト展』と同じくあべのハルカス美術館で開催されている『グランマ・モーゼス展』も、アサヒメイト3月号から4号連続で紹介させていただいた今春の目玉展覧会です。
グランマ・モーゼスの世界は、素朴で優しく温かく、人との触れ合いに飢えている今の時期は尚更、絵の中に入って仲間に入れてもらいたい気持ちになりました。本展のサブタイトルは「素敵な100年人生」ですが、彼女が授かった10人の子の内、死産や早逝などが原因で育ったのは5人。100年の間には当然辛く悲しいこともたくさん経験されたことでしょう。それでもやはり、その作品はありふれた日常への感謝と喜びに満ち溢れています。
今回のお気に入り作品は『ハロウィーン』です。グランマ・モーゼスには珍しく、月が浮かぶ夜の作品でハロウィン独特の怪しげな雰囲気が漂う中、子どもたちがイキイキとお祭りを楽しんでいる様子が伝わってきます。グランマ・モーゼスが描く人々は没個性的で、はっきり言えばみんな同じ顔なのですが、それでいて血の通った人間味が感じられるのは不思議です。作品以外に展示されている愛用の品々の中では、アメリカ国外で展示されるのは初めてという作業机が必見。天板を支える脚の部分に描かれた絵がとても素敵なので、是非じっくりとご覧いただきたいです。
『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』は6/27(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で半額に割引になります(1人、同伴1人を団体料金に割引)。

2021.06.16

京都市京セラ美術館 『古代エジプト展 天地創造の神話』

『ヒヒを肩に乗せ、ひざまずく男性の像』

ビリケンさんみたいで愛嬌があってかわいい『パタイコスの護符』
小さくてすみません

アサヒメイト3月号から4号連続でご案内しました『古代エジプト展』に行ってきました。アサヒメイトに掲載した画像をずっと見ていた『パレメチュシグのミイラマスク』。漸く本物に対面できて感激もひとしおです。想いは募り、「赤パレメチュシグ青パレメチュシグ黄パレメチュシグ」×3の早口言葉まで言えるようになりました。(よろしければお試しください。結構難しいです。)
会場内は写真撮影可でオープンな雰囲気。スフィンクスやピラミッドを背景にした合成写真を撮影してくれるスポットもありました。
さて、展覧会を鑑賞すると毎回お気に入り作品を見つけるのが楽しみなのですが、今回のお気に入りは作品番号52『ヒヒを肩に乗せ、ひざまずく男性の像』です。タイトルからして摩訶不思議な魅力満載。ヒヒを肩に乗せながらも、悟りを開いたかのような冷静な表情。惹きつけられずにはいられません。
古代エジプトの世界観では半人半獣の神々がたくさん登場します。その根底には、有機物・無機物にかかわらず周囲のあらゆるものに神性を見出すアニミズム信仰があり、どの宗教にも通底するといえる「畏敬」の概念について再認識させられます。また来世での復活を信じる死生観は、現世を肯定し、その延長線上に死後の世界を見るもので、「今度生まれ変わったら大谷翔平に…」なんてつい思ってしまう私の浅はかな現世否定を打ちのめしてくれます。
『古代エジプト展 天地創造の神話』は6/27(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。

2021.03.26

阪急うめだ本店 『マンガで世界を変えた男 手塚治虫のクリエーション』

今でこそ「マンガ」は世界に誇る日本文化の一つとして市民権を得ていますが、かつては「低俗なもの」と見られることも多くありました。私自身子どもの頃は、親に見つからないようにコソッとマンガを読んでいた記憶があります。そんなマンガの社会的地位を押し上げた最大の功労者と言えるのが手塚治虫ではないでしょうか。本展では、楽しく気楽に読めるものでありながら、壮大な世界観や深淵なメッセージ性を備えた手塚マンガの神髄に触れられます。改めてその作品の普遍性は、21世紀になろうと令和になろうと揺るがないと確信しました。
手塚治虫×琳派(豊和堂)や手塚治虫×西口司郎といった現代アートとのコラボも興味深く鑑賞しました。お気に入りは西口司郎『火の鳥』です。同じタイトルで2作品が並べて展示されていたのですが、どちらも宇宙、悠久の時、輪廻、生命といった『火の鳥』のテーマが見事に表現されていました。
『手塚治虫のクリエーション』は4/5(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

入口横ガラスの「漫画は〇〇である」というメッセージにも注目

手塚作品にはたくさんの魅力的なキャラクターが登場します

2021.02.26

ヨドコウ迎賓館

ヨドコウ迎賓館 車寄せ

2階応接室

芦屋にある、ヨドコウ迎賓館。国の重要文化財の指定を受けているこのヨドコウ迎賓館は、20世紀アメリカ合衆国が生んだ建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが灘の酒造家8代目 山邑太左衛門の依頼を受けて設計したものです。幾何学的な彫刻を施した大谷石、マホガニーの複雑な木組み装飾や植物の葉をモチーフにした飾り銅板など、ライト建築の特徴を見ることができます。また屋上のバルコニーからは六甲の山並み、市街地や大阪湾を眺望できます。
この時期は雛人形展を開催中。建築主の山邑太左衛門氏の長女、雛子さんの誕生を祝って京都の老舗「丸平大木人形店」に依頼し制作されたものです。雛人形の、120年も経っているものとは思えない美しさは保存の良さがうかがえ、優雅な顔立、豪華な衣装、細部にこだわった調度品など、時代を超えた美しさをもつ人形群は見事です。
雛人形は写真撮影禁止なのでお見せできないのが残念ですが、来場予約制で4月4日まで開催しています。

2021.02.19

逸翁美術館 『花のある茶道具』

小林一三記念館 長屋門(登録有形文化財)

小林一三記念館 雅俗山荘(登録有形文化財)

花はそこにあるだけで心を浮き立たせてくれるものの、その存在感故に、ともすれば「わび」と「さび」が重んじられる茶道の世界観を壊してしまうおそれがあります。本展に展示されていた茶道具には、心を落ち着かせる空間の邪魔をせず、それでいて四季の移ろいを感じさせてくれる花々が表現されていました。
叶うものならばお持ち帰りしたいと思ったのは、尾形乾山『菊絵茶碗』と近藤道恵『桜蒔絵嵯峨棗写茶器』。チラシとポスターにも使われている作品です。『菊絵茶碗』は、その大きさといい、柔らかなラインといい、しっくりと手に馴染みそうなフォルムがたまりません。車のキャッチコピーにもありますが、これぞ正に「ちょうどいい」。素朴な花の図柄も、この作品の心地良い「馴染み感」を助長しているように感じられます。『桜蒔絵嵯峨棗写茶器』は、流麗なしだれ桜の線が茶器の形と見事に調和していて、華やかでありながらしっとりとした美しさが心に残りました。
97番『扇面白藤花図』と98番『藤花図』もまた興味深かったです。どちらも藤の花をモチーフにしており、『扇面白藤花図』は尾形光琳、『藤花図』は円山応挙の長子である円山応瑞の作品です。背中合わせに展示されているので、比較しながら97→98→97→98…と何往復もしてしまいました。
『花のある茶道具』の後は、逸翁美術館から徒歩数分のところにある小林一三記念館へ。こちらも見応えたっぷりで、予定時間をオーバーしながら、まだ足りないと未練を残しつつ次の予定に向かいました。別の展覧会のときに改めてじっくりと鑑賞したいと思います。
『花のある茶道具』は3/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。

2021.02.09

中之島香雪美術館 『源氏物語の絵画 ー伝土佐光信「源氏系図」をめぐって』

『源氏物語』、1000年を超える長きに渡って読み継がれている、言わずと知れた偉大なる古の大河ロマンです。
香雪美術館が所蔵する「源氏系図」は、出光美術館と天理図書館の『源氏物語』写本に連なる作品と考えられています。なぜ、「連なる」といえるのか。本展の「二 源氏系図をめぐって」で解説されています。これに気付いた人スゴイな、と感心。
さて、今回のお気に入り作品は、渡辺広輝『源氏物語 若紫・紅葉賀図』です。墨画の掛け軸なのですが、何とも精緻で美しい作品。墨画なので当然墨一色かと思いきや、僅かに朱や金泥が使われていて、その控え目で繊細な様子は飽くことなくいつまでも観ていられます。
『源氏物語』の五十四帖では、私は『野分』が特に好きなのですが、『野分』を描いた作品も2点ありました。お気に入りの場面がどのように描かれているのかを見るのも楽しみの一つです。出品リストには『源氏物語』五十四帖のあらすじと出品されている作品番号が載っているので、物語の展開を確認しながら、鑑賞できます。
『源氏物語の絵画―伝土佐光信「源氏系図」をめぐって』は3/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人まで)。

ただ華麗なだけではなく人生の栄枯盛衰が描かれています

2021.01.28

京都国立近代美術館 『分離派建築会100年 建築は芸術か?』

京都国立近代美術館出入口

展覧会オリジナルグッズ

「建築は芸術である」と宣言した分離派建築会。この言葉だけを表層的に捉えると、合理性に重きを置いていないように感じられますが、本展を鑑賞すると、決してそのような意味ではないことがよくわかります。
分離派建築会の面々が手掛けた卒業設計の題材は、「納骨堂」(石本喜久治)、「屠場」(森田慶一)など、「生」と「死」に向き合う生々しい現場。「職工長屋」(矢田茂)もまた、実利最優先で造られるべき建築物だと言えます。
また、結成から3年後に発生した関東大震災を経て、巨大化する都市計画の中で彼らがいかにして時代の要請に応えてきたのか、展示順を追って観ていくことで、分離派建築会が目指したものの輪郭が徐々に迫ってきます。
最後に、『建築史』(市ヶ谷出版社)より、近代建築の礎を築いたオットー・ワーグナーについての記述を引用して紹介します。
「ウイーンのオット=ワグナーは、1895年に『現代建築』という書物を著わし、その中で新しい建築を生み出す設計の原理として、次の4項目をあげた。
1)    目的を正確にとらえて、これを完全に満足させる。
2)    材料の適当な選択。
3)    簡単にして経済的な構造。
4)    以上を考慮したうえで、きわめて自然に成立する形態。」
~略~
「ワグナーの主張は、建築の合理性を強調するあまり芸術的追及を否定しているかのような印象を与えるが、その真意は、建築が踏み外してはならない基本原則を確認し、その上に立った芸術的追及を主張したものであった。」
『分離派建築会100年 建築は芸術か?』は3/7(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
引用元:藤岡通夫・渡辺保忠・桐敷真次郎・平井聖『建築史』(市ヶ谷出版社、1967年発行)

2020.12.16

にじいろのさかな原画展 ~マーカス・フィスターの世界~

神戸ファッション美術館

にじいろのさかなCG映像①

にじいろのさかなCG映像②

神戸ファッション美術館で開催されている「にじいろのさかな原画展」に行ってきました。
青い海の中を美しいうろこを持つ魚「にじうお」と仲間たちとの交流を描いた絵本「にじいろのさかな」シリーズ。
友情や愛情、思いやりなどのメッセージが多くの親子の心をつかみ、世界で大ベストセラーになりました。
グラフィック・デザイナーである作家マーカス・フィスターによる愛らしい画風、日本では詩人・谷川俊太郎さんの名訳で親しまれています。
今回は「にじいろのさかな」シリーズの原画を中心に、マーカス・フィスターの絵本原画や絵本のコンテなどが集められ、印刷物では感じとれない、原画が放つ魅力に触れることができました。またCG映像を使った演出により、絵本の世界を体感できるコーナーもあり、その中に入ると自分自身が「にじいろのさかな」の世界へと足を踏み入れたような錯覚にとらわれます。撮影してきた画像ではその臨場感がいまひとつ伝わらないかもしれないですが・・・
「にじいろのさかな原画展」は1/17(日)まで開催。
朝日友の会会員証提示で一般のみ団体料金に割引になります(4人)。

2020.12.02

大阪市立美術館 特別展『天平礼賛』

大阪市立博物館で開催中の特別展『天平礼賛』に行ってきました。天王寺の新名所“てんしば”の先にある西洋風建築の館内は、大理石に覆われた壁や床、シャンデリアの輝き…ホールに入るなり別世界に引き込まれます。
“天平美術は日本美術の古典”とのコピーの通り、絵画のほか彫刻や書物、仏像など幅広い展示物に圧倒されました。絹や麻に描かれた美しいデザインに魅了される中、お気に入りは奈良時代の「蓮華文軒丸瓦」(8世紀)。円を組み合わせハスに見立てた地味で単純な文様ですが、シールにして自分の文具やスマホケースに貼りたくなるような、現代でも通じるデザイン性を感じました。販売してくれないかなー。
街にクリスマスキャロルが流れるこの頃、和の世界を存分に堪能しました。
※同展は12/13(日)まで開催。朝日友の会会員証提示で200円引になります(1人)。

"てんしば"からは通天閣が見えます

建物は登録有形文化財です

2020.11.25

聖徳太子 時空をつなぐものがたり

聖徳太子「時空をつなぐものがたり」

クリスマスツリー

現在、香雪美術館で開催されている「聖徳太子 時空をつなぐものがたり」。
時とともに変貌を遂げる太子の伝記やゆかりの作品が展示されています。香雪美術館が所蔵する作品の修理もクローズアップされ、「聖徳太子像」と「聖徳太子絵伝」の修理が完成したのを記念した特別展です。
「聖徳太子 時空をつなぐものがたり」は12/13(日)まで開催。朝日友の会会員証提示で一般のみ団体料金に割引になります(2人)。
今の時期は中之島香雪美術館のあるフェスティバルタワーウエスト1階には、3階まで続く長いエスカレーター脇にクリスマスツリーが飾られています。

2020.11.11

京都文化博物館 特別展『舞妓モダン』

京都文化博物館別館(重要文化財)

「鉄板こがめ」店長兼料理長の緒方さん

現在開催中の京都文化博物館『舞妓モダン』を鑑賞してきました。烏丸御池5番出口から出てすぐの三条通りを歩いて数分。三条通り沿いに出入口があるのは旧日本銀行京都支店(重要文化財)の別館の方です。辰野金吾も設計に携わった別館を抜けて、本館に入ります。まずは4階から。色とりどりの着物に身を包んだ、時にあどけなく時に妖艶に描かれた舞妓たちが次々と姿を見せてくれます。髪型、化粧、着物の着付け方、立ち居振る舞い…その独特の様式美が多くの画家たちの創作意欲を刺激してきたことが伺えます。文化史的観点からも興味深い作品がたくさんありました。今回のお気に入りは、竹久夢二と野長瀬晩花の合作、『京女百態』という絵巻物です。留置場に入っている女性が赤ん坊を抱いていたり、島原道中の太夫をオペラグラスで眺めている人がいたり、面白い!ポスターやチラシにも使われている北野恒富『戯れ』も、手触りが伝わってきそうな着物の絞りの質感が素晴らしかったです。
鑑賞後は、高倉通りを1分ほど北上したところにある「鉄板こがめ」へ。京風のだしの効いたお料理はどれも絶品です。お酒も好みに応じて、セレクトしてくれます。調理した状態で出してくれるので、油が服にはねる心配もありません。文博鑑賞後のお食事に是非おススメします。
『舞妓モダン』は11/29(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(6人まで)。

2020.11.09

西宮市大谷記念美術館「今竹七郎展」

今竹七郎展

今竹七郎デザインのお馴染み商品

西宮市大谷記念美術館で開催されている「今竹七郎展」に行ってきました。
今竹七郎という名前は知らなくても、輪ゴム「オーバンド」の黄色と茶色のパッケージ、メンソレータムのナースなど、みなさんどこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか。これらをデザインした今竹七郎は神戸市に生まれ、戦中から94歳で亡くなるまで西宮市に居住していました。没後20年の今年、大谷記念美術館が所蔵する原画や当時のデパート広告や企業広告、商品パッケージなど多数展示されていて、見ごたえ充分な展覧会でした。
鑑賞後は館内のカフェでお庭を眺めながら、ほっと一息Teatime。穏やかな秋の休日を楽しみました。
「今竹七郎展」は12/6(日)まで開催。朝日友の会会員証提示で一般のみ1人20%割引になります。

2020.10.23

天理大学附属 天理参考館で「再発見」された江戸期の瀬戸内屏風を公開!

天理大学附属 天理参考館 外観

アサヒメイト11月号でご案内している通り、この度、天理大学附属天理参考館と新たに提携しました。その天理参考館にて開催中の特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」(10/2112/14)で、『瀬戸内海西海(さいかい)航路図屏風』が展示されています。この屏風は、60年余り行方がわからなくなっていたものが、大学側の調査で再発見されたそうです。行方不明の間、研究資料としては京都国立博物館所蔵の模写本が使用されていましたが、その原本とのこと。美しい金箔に彩られた全長約6メートルの屏風は、貴重な資料であると同時に、美術品としての鑑賞にも耐える迫力があります。私は作家では飯嶋和一が好きなのですが、まさに『黄金旅風』の世界に誘ってくれそうな作品です。
朝日友の会会員証の提示で、100円割引(1人)で入館していただけます。
(参考:朝日新聞大阪版夕刊20201014日4版9面)

2020.10.19

「美術館めぐり」バスツアー『足立美術館で日本画のアートと庭園を』

足立美術館の枯山水庭

雄大な大山

今月は、昨年10月の『豊田市美術館でクリムト作品の魅力に触れる』から約1年ぶりに「美術館めぐり」バスツアーを実施することができました。行先は島根県安来市の「足立美術館」。開館50周年を記念して「日本画ベストアーティスト10」を開催中でした。
足立美術館に先立って、まずは腹ごしらえということで、米子の「食留芽(グルメ)」で昼食を。女将さんが美術好きの方で、店内には梅原龍三郎のラフ画が飾られており、思わぬところで美術鑑賞のウォーミングアップ。
足立美術館はもはや説明不要の有名美術館ですが、やはり生で見る庭園は格別でした。あの奥行きと立体感は二次元の写真や画像では味わえません。桂離宮が微に入り細を穿つ美だとすれば、足立美術館は近寄り難い程の圧倒的な造形美という印象です。
開催中の「日本画ベストアーティスト10」は、横山大観を始め、竹内栖鳳、安田靫彦、上村松園、橋本関雪など、オールスターの作品がズラリと勢揃い。数十センチほどの位置から細部を観察したり、少し距離を取って全体を眺めたり、連作をまとめて視界に入れたり、あの手この手で鑑賞できました。ぎっしりと人が密集していた昨年までではこうはいかなかったでしょう。私は美術鑑賞をする際、「どれでも好きな作品をあげるよ」と言われたら何を選ぶかなとよく考えるのですが、今回のお気に入りは横山大観『晩秋』です。シマリスと柿が描かれたこの作品の、渋くも愛らしい二面性に魅了されました。
今年は魯山人館も新たにオープンし、行って良かったと思えること間違いなしです。

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