朝日友の会(アサヒメイト)は株式会社ASCが運営しています。

スタッフブログ

美術館・博物館

2026.02.12

中之島香雪美術館「大原美術館所蔵 名画への旅」

中之島香雪美術館

立春を過ぎても寒さ厳しく、春が待ち遠しいですね。先日、中之島香雪美術館で開催中の「大原美術館所蔵 名画への旅—虎次郎の夢」へ行ってきました。会員の皆さん、もうご覧になりましたか?
虎次郎とは、岡山県出身の画家、児島虎次郎のこと。東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後の1908(明治41)年、倉敷の実業家・大原孫三郎の支援を受けてヨーロッパへ渡ります。ベルギーの学校で学び、「日本の人々に西洋絵画の素晴らしさを伝えたい」と作品の購入を孫三郎に願い出ました。そして、すでに巨匠だったモネのアトリエに足を運び、交渉の末、「睡蓮」を手に入れました。自分の作品を売りたがらないモネもその熱意に根負けしたとか…。
虎次郎は帰国後も画家として活躍しますが、無理がたたって47歳の若さでこの世を去ってしまいます。孫三郎は虎次郎の功績をたたえて美術館の設立へと動きました。
展覧会では、虎次郎の足取りを辿りながら、作品を鑑賞できるようになっています。エジプト旅行のコーナーもあり、虎次郎の行動力に驚かされました。資金面で支え続けた孫三郎の財力と器の大きさにも感心しますが。大原美術館の門外不出のコレクションが大阪で観られる貴重な機会です。皆さんどうぞお見逃しなく。
(会場出口には、お気に入りの作品に投票するコーナーがありました。私は虎次郎の「和服を着たベルギーの少女」と迷いましたが、ピサロの「りんご採り」に一票入れました)

展覧会は3月29日(日)まで。朝日友の会会員証提示で一般のみ2人まで団体料金割引になります。
また、2月27日(金)まで、朝日友の会窓口限定・平日のみで、ご招待券を1枚プレゼントしています(詳しくはアサヒメイト1・2月合併号、またはホームページをご覧ください)。
●中之島香雪美術館の窓口ではプレゼントのお渡しはできませんのでご注意ください。

2025.12.11

大阪中之島美術館「アール・デコ100年展」

秋が駆け足で去り、寒くなりましたね。先日、大阪中之島美術館で開催中の「アール・デコ100年展」へ行ってきました。今から100年前にフランス・パリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ博)」。時代はヨーロッパを中心にアール・ヌーヴォーからアール・デコへと移行し、女性の社会進出が目覚ましく、交通手段も鉄道や飛行機、車など進化を遂げつつありました。会場には女性とファッション、ジュエリー、旅などをテーマに、ブシュロンのジュエリーやラリックの香水瓶、BMW社のオープンカーなどが展示され、華やかな時代の空気を感じることができました。
個人的には、サントリーポスターコレクションを久々に目にすることができて感激しました。サントリーミュージアムの貴重なコレクションだったポスターが大阪市に寄託され、こうして再会できるのはうれしい限りです。なかでもカッサンドルの独創的で時代を動かしたタイポグラフィーとグラフィックデザインは、いつ見ても新鮮で、私を非日常の世界へと連れ出してくれます。
展覧会は2026年1月4日(日)まで。朝日友の会会員証提示で一般のみ3人まで団体料金割引になります。

寒空の下、大阪中之島美術館へ

BMW社の315/1「ロードスター」1935年

2025.11.11

京都文化博物館 『世界遺産 縄文』

数の概念があったことがわかる土版

鏡はなくてもオッシャレ~

ヒスイは何千年の時を経てもキレイ

1万年以上も続いた縄文時代。ほんの数十年、社会から離れると着いていけなくなりそうな現代の変化のスピードからは考えられないほどの緩やかで安定した時の流れが想像できます。文字がなかったからこそ進化のスピードが緩やかで、安定していたからこそ文字を必要としなかった。そんな文字のない時代の遺物を興味深く鑑賞してきました。
世界史の区分では新石器時代。食料となる動物を追って遊動する狩猟採集生活ではなく、住居を作って定住し、ムラを形成していました。原物展示ではなかったのですが、印象的だったのは、ある成人の骨の写真。手足の骨が極端に細く、小児マヒか筋ジストロフィーなど、筋萎縮の症状がある病気に罹患していたと推測されます。自力で歩くことも立つこともできない、恐らく咀嚼力も弱い人が20年程度生存していたとみられています。つまり共同体の中で手厚い介護を受けていた人がいたわけです。遊動生活では成しえず、弱き者が淘汰される社会ではなかったことが伺えます。
遮光器土偶もあんよがとてもかわいかったのですが、本展のお気に入りはあえて別の作品を。特集「縄文人と動物」で展示されていたクマやイノシシやサル形の土製品。自然の中で、日々動物たちと対峙していたと思われますが、その造形は愛らしく、以前、髙島屋で開催された「スティグ・リンドベリ展」で見た動物園シリーズを思い出しました。
『世界遺産 縄文』は11/30(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(6人)。

2025.10.15

中之島香雪美術館 「ベルナール・ビュフェ」

ビュフェと玄庵のコラボ?!

本展の作品リストの裏表紙はビュフェの友人たちの人物相関図です。肌寒さを感じるほどに冷ややかな作風とは対照的に、ソフィア・ローレン、イヴ・サン=ローラン、ルイ・アームストロング、ジャン・コクトーといった華やかな顔ぶれが並んでいて面食らいます。勝手に熱狂し、そして勝手に突き放す。そんな世間を、熱狂と冷淡の渦中にいながらもビュフェは自身の作風のように冷ややかに見ていたのでしょうか。
個人的に好みだった作品は次の2点。
作品番号34-6 「私のサーカス」44点組のうち学者犬
作品番号53 ベル・イル島の崖
学者犬は、今くるよさんを彷彿とさせるようなAラインのワンピースを着ていながら、サルトルと言われても、フーコーと言われても、レヴィ・ストロースと言われても納得できそうな説得力に満ちた表情が印象的。「ベル・イル島の崖」は、ビュフェの他の作品とは異なる画風。崖に打ち付ける荒々しい波は音が聞こえてきそうな臨場感があり、遠方に見える山吹色の光にほのかな暖かみを感じました。
『ベルナール・ビュフェ 『線』に命を捧げた孤高の画家』は12/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人)。

2025.09.11

髙島屋大阪店 『スティグ・リンドベリ展』

全部違うデザインのカップなのに調和がとれている!

ティング

洗練されたデザインは心を落ち着かせてくれます。スティグ・リンドベリの作品を見ていると、洗練って一体何だろうなんてことを考えます。痛いとか熱いとかは身をもって体験しますが、洗練という曖昧な概念をどうして人は共有できているのか。黄金比や白銀比のように、人が心地よく感じるデザインにはやはりどこか普遍性があるのだと思います。もちろん好みとは別問題で、混沌や雑然が好きという人もいれば、無や凪や平坦が好きという人もいるという前提ですが。
さて、本展の展示作品はリンドベリ家のプライベートコレクションです。全10章構成でテーブルウェア、陶器、炻器、テキスタイルなど、多様な作品を鑑賞することができます。今回のお気に入り作品は4点。
展覧会番号9:ティング→何と言ったらいいのか…絶妙。好き。
展覧会番号20:ビルカ→美しい。是非肉眼で見るべし!
展覧会番号75:動物園シリーズ→ザ・北欧な色合いが動物たちの丸みのあるフォルムにマッチ。
展覧会番号99:大葉形鉢→ニュアンスのある色、縁の薄さ、独創的な形状、どれも個性的なのに不思議と落ち着く。
『スティグ・リンドベリ展』は9/21(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

2025.08.18

尼崎市総合文化センター 『とびだせ!長谷川義史展』

「みんなが笑っていて欲しい」思いがあふれています

楽しいフロップスを持って使って、、、記念撮影コーナー

長谷川義史さん、MBSテレビの「とびだせ!えほん」コーナーを楽しみにご覧になっていた方が多いのではないでしょうか。眼鏡にひげがトレードマークの大阪弁の絵本作家。私自身も親しみやすい人柄とさらさらと魔法のように仕上がる画力に魅了されたひとりです。
長谷川さんのユーモアとおもてなしに思わず笑顔になる作品展でした。
建物の1階から長谷川さんのイラストで5階会場へ案内されると、絵本原画を中心にイラストやスケッチ、立体作品など約230点を展示された長谷川ワールドへ。
「第1章 絵本作家へ」「第2章 家族」「第3章 絵本作家のよこがお」「第4章 未来の子どもたちへ」「第5章 幸せのあいことば」のカテゴリーに分かれて、長谷川さんの今まで、いろいろがよくわかります。ちょっと昔の大阪を舞台に、家族や先生、友人や飼い犬、知っている誰かとどこか似ている表情豊かで魅力たっぷりな登場人物たちが語り掛けているような感覚に、思わず滞留時間が長くなりました。個人的には「絵に失敗はない」という長谷川さんの言葉が印象に残りました。絵だけではなく他のことにも言える気がして。
面白くほのぼのとした雰囲気の中、子どもたちの未来が幸せであるために平和を願う長谷川さんの強い気持ちを感じる体験を、ぜひこの機会に。

『とびだせ!長谷川義史展』は10月13日(月・祝)まで開催。朝日友の会会員証の提示で一般のみ200円引きです(4人)。

2025.08.13

美術館「えき」KYOTO 『やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ』

多才なエンターテイナー

アニメのアンパンマンは戸田恵子さんの凛々しい声も秀逸

多方面からやなせたかしの神髄に触れることができる展覧会で、充実した時間を過ごすことができました。最初の「やなせたかし大解剖」では、「おとうとものがたり」の原画と一緒に、弟との思い出が語られます。高知の豊かな自然の中で育ったやなせ兄弟のエピソードに心温まります。「絵本/やなせメルヘン」では「やさしいライオン」の原画が全ページ展示されていました。原画に添えられたやなせたかしのコメント「人生の悲痛からは目を背けるべきではない」が印象に残りました。世の不条理を認めた上で、いかにして向き合うのか。過酷な時代を生き抜いたからこそ、その言葉には迫力があり、「やさしいライオン」の結末を立体化してくれます。
たくさんの素敵なイラストがありましたが、特に好きなのは、『虹のきれはし』です。夜景の中にくっきりと浮かぶ虹が不思議なメルヘンの世界に誘ってくれます。
『やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ』は8/24(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で優待料金に割引になります(4人)。

2025.07.18

土田ヒロミ写真展 に行ってきました

中之島香雪美術館で開催されている
「土田ヒロミ写真展 ヒロシマ・コレクション-1945年、夏。」に行ってきました。
撮影された対象は、身近な衣服や日用品ばかり。
それだけに、その品を保管したご家族の強い思いを受け、一瞬にして日常が失われたことが心に迫りました。
私は小学校の修学旅行で、広島で被爆されたご本人から当日のお話を聞きました。
お話の内容は衝撃的でしたが、その頃はお元気な方も多くおられ
お話を聞くことが難しくなるとは思いもしませんでした。
あれから数十年が経ち、ご存命の方が少なくなる今、本当に貴重な体験だったのだと改めて気づきました。
今後は、写真撮影された品をはじめとする資料が大きな意味をもってくるのだと思いました。

写真展は9月7日(日)まで開催されています。
朝日友の会会員証利用で2人まで団体割引料金になります。
被爆から80年目の今年、是非ご覧ください。

2025.06.18

京都文化博物館 『和食』

最初に蟹を食べた人の
チャレンジ精神に乾杯

親分、のんびりそばなんか
食ってる場合じゃありやせんぜ

卑弥呼の食卓再現

1章「『和食』とは?」に始まり、2章「列島が育む食材」、3章「和食の真善美」、4章「和食の成り立ち」、5章「わたしの和食」、6章「和食のこれから」まで。多彩な食材の紹介、歴史を彩ったお料理の再現、道具、日本で独自に育まれたラーメンやカレーなど、多角的な視点で和食について考えることができました。特に2章と3章はどれだけ時間があっても足りないと思うくらい興味が尽きませんでした。いくつかピックアップしますと、まずは水。日本はほとんどの地域が軟水です。平地が少なく山から海へ急な勾配を流れていくから土中のミネラルが水に溶けにくい。なるほどなるほど。そして軟水だから出汁が決め手!になっていくのか。
3章では江戸時代の屋台の再現が。子どもの頃によくみた時代劇ドラマを思い出して、「親分、てぇへんだ!」なんて時代劇ごっこをしたくなります。様々な時代の食事の再現模型は秀逸でした。豪華な足利将軍御膳は京都会場のオリジナル企画。シンプルな庶民の食事も。もし前世があれば、私はこっちだな。
日本列島は世界でも有数の生物の多様性をもつ地域だとか。改めて海の幸にも山の幸にも恵まれた豊かな環境に感謝の気持ちが湧いた展覧会でした。
『和食』は7/6(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(6人)。

2025.05.20

髙島屋大阪店 『映画ドラえもんの世界展』

「雲ロボット」カワイイ!

フォトスポットやクイズラリーなど大人も子どもも楽しめます

45年間44作品の映画ドラえもんをズラリと並べると、改めてその自由自在な世界観に驚かされます。陸の冒険に始まり、空、海、異世界、宇宙、ファンタジーという6つのステージに分けて、ドラえもんとのび太たちの冒険を振り返っていきます。各ステージには、あべこべクリームやスモールライトなどお馴染みの道具の展示や、映画のキャラクターと一緒に写真を撮れるフォトスポットもあります。映画ドラえもんの舞台は現在も過去も未来も、日本も南極も宇宙も、深海も大空も、果ては魔界まで。ドラえもんと一緒に行く冒険の世界に時間や距離の制限はありません。当然、行先で出会う相手には人間はもちろんのこと、恐竜も宇宙人も精霊もいます。初対面の未知の相手と友情を育み、協力して難事に立ち向かっていくのが映画ドラえもんの醍醐味です。「どんな困難でもみんなで知恵を絞り、力を合わせれば、必ず活路は開けるよ。」大人たちから子どもたちに伝えたいそんなメッセージが込められているように感じました。
『映画ドラえもんの世界展』は5/29(木)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

To top