朝日友の会(アサヒメイト)は株式会社ASCが運営しています。

スタッフブログ

2025.11.11

京都文化博物館 『世界遺産 縄文』

数の概念があったことがわかる土版

鏡はなくてもオッシャレ~

ヒスイは何千年の時を経てもキレイ

1万年以上も続いた縄文時代。ほんの数十年、社会から離れると着いていけなくなりそうな現代の変化のスピードからは考えられないほどの緩やかで安定した時の流れが想像できます。文字がなかったからこそ進化のスピードが緩やかで、安定していたからこそ文字を必要としなかった。そんな文字のない時代の遺物を興味深く鑑賞してきました。
世界史の区分では新石器時代。食料となる動物を追って遊動する狩猟採集生活ではなく、住居を作って定住し、ムラを形成していました。原物展示ではなかったのですが、印象的だったのは、ある成人の骨の写真。手足の骨が極端に細く、小児マヒか筋ジストロフィーなど、筋萎縮の症状がある病気に罹患していたと推測されます。自力で歩くことも立つこともできない、恐らく咀嚼力も弱い人が20年程度生存していたとみられています。つまり共同体の中で手厚い介護を受けていた人がいたわけです。遊動生活では成しえず、弱き者が淘汰される社会ではなかったことが伺えます。
遮光器土偶もあんよがとてもかわいかったのですが、本展のお気に入りはあえて別の作品を。特集「縄文人と動物」で展示されていたクマやイノシシやサル形の土製品。自然の中で、日々動物たちと対峙していたと思われますが、その造形は愛らしく、以前、髙島屋で開催された「スティグ・リンドベリ展」で見た動物園シリーズを思い出しました。
『世界遺産 縄文』は11/30(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(6人)。

2025.11.05

アサヒメイト10月号プレゼント

当選者のみなさま、おめでとうございます!

アサヒメイト10月号のプレゼント全商品の抽選、発送、発送手配を完了いたしました。
今回は、「素材の味わいを楽しむスープ6種セット」が1番人気、続いては「ポップサーカス東大阪公演 11月分公演分入場券」、「ミレージャムサンドアソート」、「有馬温泉太閤の湯 入館チケット」、「京都古文化保存協会 京都非公開文化財特別公開 拝観券2枚」、「神戸ゆかりの美術館 new born 荒井良二」、「神戸市立小磯記念美術館 時をかける版画」の順となりました。
2番人気の「ポップサーカス」は、動物の出ないサーカス。西宮、神戸に続いて3回目のご提供です。
世界10数カ国のトップ・パフォーマーが集結し、極限まで鍛え上げられた超人的な肉体と高度な技を駆使し、研ぎ澄まされた感覚で非日常を生み出し、究極のエンターテイメントを表現します。スマホ画面じゃ収まりきらない、巨大テントという特別な空間でしか味わえない感動と興奮をこの機会にぜひ、お見逃しなく!!

今回は近鉄けいはんな線「荒本」駅1番出口から3分というアクセスの良さに加えて、2026年1月12日(月・祝)までとロングラン公演。今回、かなり人気をいただきました「ポップサーカス西宮2023」についてご紹介いたします。

朝日友の会・アスクプレイガイドではB席でご利用いただける前売券を10%割引おとな3,000円→2,700円、こども2,000円→1,800円で販売しております。当日窓口料金は各500円増しのため、700~800円もお得です!!
ロイヤルボックス・プレジャーボックス・SS・S・A席へは差額のお支払いで変更可能。
詳しい情報はポップサーカスオフィシャルサイトで
www.pop-circus.co.jp/schedule-higashiosaka.html

アスクプレイガイドでのチケットお申込みは12月25日(木)まで。
お得にご覧いただけるこの機会に、五感を刺激する非日常の世界へどうぞ。

詳細はアサヒメイト10月号6ページ
またはホームページをご覧ください。
www.asahimate-osaka.com/playguide/2025/08/89229/

2025.10.29

「美術館めぐり」バスツアー「兵庫陶芸美術館と丹波焼陶器まつり」

急に寒くなりましたね。会員の皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
朝日友の会では、暑さの残る10月10日と12日、美術館めぐりバスツアーを催行しました。行く先は2年ぶりの丹波篠山。名物・黒枝豆の販売が解禁されたばかりとあって、城下町は多くの人でにぎわっています。人気の古民家レストランでランチを楽しんだ後、今田町の立杭地区へと向かいました。
今回の旅のテーマは「民藝」。柳宗悦が提唱した「民藝(民衆的工藝:日常の器に美が宿る)の誕生から100年、丹波焼の里で窯元めぐりや展覧会を楽しむのが目的です。兵庫陶芸美術館では「MINGEI ALIVE〜いま、生きている民藝」展を鑑賞。民藝運動ゆかりの富本憲吉や河井寛次郎らの代表作から現在活躍中の作家の器までじっくりと堪能しました。また、会員の皆さんは、丹波焼の器が展示販売されている「陶(すえ)の郷」で、気に入った皿や茶碗を購入したり、最古の登り窯まで足を延ばしたりと、思い思いに過ごされていました。そして、バスガイドさんの歌声に癒やされながら(最近リクエストが多いです♡)帰路につきました。
12日は道路渋滞による行程変更もありましたが、無事に終えることができました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 

いいお天気!篠山城大書院の前で。

兵庫陶芸美術館の中庭には少しだけ色づいた木も。

2025.10.22

10/13(月・祝)及川浩治 ピアノ・リサイタル

及川さん、デビュー30周年おめでとうございます

アンコールもリストでした!

デビュー30周年の記念すべき年。ベートーヴェン、ショパン、リスト、ワーグナーというラインナップには及川さんの積年の想いが詰まっていました。
特に後半で演奏された「メフィスト・ワルツ 第1番」と「ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲」は、これぞ及川さんの真骨頂!と言える迫力。ピアノ・リサイタルでは指の動きが見える座席を希望されるお客様がよくいらっしゃいます。もちろん速く滑らかで美しい指の動きはとても見ごたえがあるのですが、及川さんの全身でピアノと一体化するかのような演奏は、どの座席のどの角度から見ても、心打たれるものがあります。定年のない演奏家にとって30年はほんの通過点。まだまだ40年、50年と、衰えることのない及川さんの情熱を見せ続けてください。円熟期を迎えるこれからの及川さんも楽しみにしています。

2025.10.15

中之島香雪美術館 「ベルナール・ビュフェ」

ビュフェと玄庵のコラボ?!

本展の作品リストの裏表紙はビュフェの友人たちの人物相関図です。肌寒さを感じるほどに冷ややかな作風とは対照的に、ソフィア・ローレン、イヴ・サン=ローラン、ルイ・アームストロング、ジャン・コクトーといった華やかな顔ぶれが並んでいて面食らいます。勝手に熱狂し、そして勝手に突き放す。そんな世間を、熱狂と冷淡の渦中にいながらもビュフェは自身の作風のように冷ややかに見ていたのでしょうか。
個人的に好みだった作品は次の2点。
作品番号34-6 「私のサーカス」44点組のうち学者犬
作品番号53 ベル・イル島の崖
学者犬は、今くるよさんを彷彿とさせるようなAラインのワンピースを着ていながら、サルトルと言われても、フーコーと言われても、レヴィ・ストロースと言われても納得できそうな説得力に満ちた表情が印象的。「ベル・イル島の崖」は、ビュフェの他の作品とは異なる画風。崖に打ち付ける荒々しい波は音が聞こえてきそうな臨場感があり、遠方に見える山吹色の光にほのかな暖かみを感じました。
『ベルナール・ビュフェ 『線』に命を捧げた孤高の画家』は12/14(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人)。

2025.10.09

京都高島屋S.C.「第72回日本伝統工芸展」

毎年恒例の「日本伝統工芸展」。陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で作品が公募され、受賞作を中心に展覧されます。新人から人間国宝まで、各自が磨いた技が作品に反映され、工芸好きにはたまらない展覧会です。私も京都会場の初日に出かけました。
奈良市在住の人形作家・木村美智子さんは、平城宮跡を散歩したり、お月見をしたりするのが好きだそうです。受賞作の「星取り」(文部科学大臣賞)は、青い衣を着た奈良時代の子どもが空に向かって杖を伸ばしています。その先にあるのは満天の星。木村さん曰く、登山の際に山小屋から眺めた星空に着想を得たとか。子どもの衣も台座も、すべて夜空をイメージしているのだそうです。はるか彼方への憧れが伝わってきます。
また会場には、現代アートで世界から注目を浴びる堺市在住の竹職人・四代 田辺竹雲斎さんの作品もありました。「響相」(日本工芸会奨励賞)は、テクノロジーを駆使して複雑な曲線を実現させたのだとか。今回もその発想力に驚かされました。
伝統を守りつつ、挑戦を忘れない。日本が誇る職人たちの世界に皆さんもぜひ足を運んでみてください。
京都会場は10月13日(月・祝)まで。大阪会場は10月16日(木)〜10月21日(火)。朝日友の会会員証提示で1人無料です。

2025.10.02

アサヒメイト9月号プレゼント

当選者のみなさま、おめでとうございます!

美術展チケットと話題の「国宝」文庫本

アサヒメイト9月号のプレゼント全商品の抽選、発送、発送手配を完了いたしました。
今回も「京都東急ホテル 宿泊券(1泊朝食付き)」が1番人気、「国産そば粉の茶そば」、今年映画が大きな話題を呼んでいる「『国宝』文庫本上下巻セット」、「京都文化博物館 『世界遺産 縄文』10/4~11/30」、「大阪中之島美術館 『アール・デコ100年展』10/4~2026年1/4」、「中之島香雪美術館 『ベルナール・ビュフェ』10/4~12/14」、「文化勲章受章・人間国宝 桂米朝生誕100周年記念 桂米朝一門会」、「爽秋 文楽特別公演」の順となりました。
長く厳しい暑さがやっと和らぎ、芸術の秋がやってきました。
今月のプレゼントでも10月4日開催の美術展3つの招待券が人気でした。
残念ながら外れられた方も団体割引料金でご覧いただけますので、お出かけプランを計画される際に組み込んでみてください。
詳しくは、アサヒメイト9月号P2・P3
ホームページをご覧ください。
www.asahimate-osaka.com/special/artlist/

2025.09.27

2025 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

みなさまこんにちは
ようやく秋らしい気候になってきました。
夏の疲れはでてないでしょうか?(私はどっと疲れがでてきました…

今回は、西宮市大谷記念美術館で開催中の「2025 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました
イタリア北部の都市ボローニャで、1964年から毎年開催されている世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」。期間中に行われた絵本原画コンクールの入選作品を紹介しているのが、「ボローニャ国際絵本原画展」です。
絵本作家としての登竜門でもあるコンクールでは、世界各地のイラストレーターたちが参加。今年はなんと89カ国・地域から過去最多の4,374組の応募があり、当展では日本人6人を含む29カ国・地域の76組の入選作品が紹介されています。
さすがの入選作品、どれもこれもクオリティが高い
かわいい、色彩豊か、ストーリーの斬新さ…様々な作家の作品を通して国の文化や様式にもふれることができ、1作品にじっくり見入ってしまい、なかなか先に進みませんでした

個人的なお気に入りは「アナ・テラルさん(モルドバ共和国)の『ピンクの町で』」。
ありとあらゆるものがピンク色に染まっている町が描かれているのですが、淡いピンクや濃いピンク、様々なピンクがとてもかわいくて。この町のモチーフになっているトゥールーズ(フランスの南部都市)を見てみたいなぁと思いました

展示室の奥では絵本を手に取れます。たくさんの世界各地の絵本を見れる機会があるのもうれしいです
文房具やポストカードなど、グッズも充実しているので記念のお土産にもよいですね

ぜひ、秋の芸術鑑賞のおでかけに、足をお運びください

・2025 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
・10月13日(月・祝)まで/水曜休館/10時~17時※入館は閉館30分前まで
・朝日友の会会員は一般1300円→1200円に割引(1人)

入口からかわいい☆

パルヴィーン・ヘイダリーザーデ(イラン)「ぼくはヒーロー」。鮮明な色使いと悲哀なストーリーが印象的。

神鳥 海南江(日本)「ゆうぐれ」。メルヘンな世界観が繊細なタッチで描かれていました

はがき

「ピンクの町で」のポストカードを自分お土産に♪

2025.09.25

9/23(火・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

本編の公演に加えて開演前にロビーコンサートもありました

光が反射して見えづらいですがシックな黒にかわいいデザインです

今年のOEK大阪定期公演はベートーヴェン・プログラム。前半は世界中から注目を集めるトム・ボローが初来日し、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を。癖がなく、とても素直で実直なピアノという印象を受けました。私はトム・ボローさんの背中側から見ていたのですが、指の動きだけでなく、腕全体の動きが美しい!ソリスト・アンコールはクライスラー/ラフマニノフ編「愛の悲しみ」。
後半は、交響曲第6番「田園」。瑞々しい緑が広がるのどかな田園風景、陽気な村人たち、激しい嵐、多彩な曲想が、ベートーヴェンの描く自然を表出させます。管楽器の澄んだ音色が清浄な空気を描き出し、深呼吸したくなるような清涼感を覚えました。
アンコールは、ビゼー「アルルの女」組曲よりアダージェット。そして、阪神タイガースリーグ優勝を祝して「六甲おろし」!会場の手拍子とオケが一体になって上々な気分で終了。
ホワイエでは能登の復興を支援する「がんばろうNOTO」Tシャツが販売されていました。Tシャツ販売による収益は音楽による支援活動に充当されるそうです。OEKショップでも購入可能です。2,200円とお求めやすい価格ですので、是非、ご検討ください。

2025.09.11

髙島屋大阪店 『スティグ・リンドベリ展』

全部違うデザインのカップなのに調和がとれている!

ティング

洗練されたデザインは心を落ち着かせてくれます。スティグ・リンドベリの作品を見ていると、洗練って一体何だろうなんてことを考えます。痛いとか熱いとかは身をもって体験しますが、洗練という曖昧な概念をどうして人は共有できているのか。黄金比や白銀比のように、人が心地よく感じるデザインにはやはりどこか普遍性があるのだと思います。もちろん好みとは別問題で、混沌や雑然が好きという人もいれば、無や凪や平坦が好きという人もいるという前提ですが。
さて、本展の展示作品はリンドベリ家のプライベートコレクションです。全10章構成でテーブルウェア、陶器、炻器、テキスタイルなど、多様な作品を鑑賞することができます。今回のお気に入り作品は4点。
展覧会番号9:ティング→何と言ったらいいのか…絶妙。好き。
展覧会番号20:ビルカ→美しい。是非肉眼で見るべし!
展覧会番号75:動物園シリーズ→ザ・北欧な色合いが動物たちの丸みのあるフォルムにマッチ。
展覧会番号99:大葉形鉢→ニュアンスのある色、縁の薄さ、独創的な形状、どれも個性的なのに不思議と落ち着く。
『スティグ・リンドベリ展』は9/21(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

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