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スタッフブログ

2024.03.19

3/17(日)おいしいクラシック2024

チラシとプログラム

ABCアナウンサー浦川泰幸さん司会のおいしいクラシックも3年目。みなさまに期待していただける公演として浸透してきました。今年は3階までギッシリと客席が埋まり、たくさんのお客様にご来場いただきました。
おいしいクラシックのコンセプトは、誰もが聴き知っている名曲の数々をフルコース仕立てでお楽しみいただくこと。今年のプログラムも「天国と地獄」“カンカン”、「くるみ割り人形」“行進曲”、「真夏の夜の夢」“結婚行進曲”、トッカータとフーガなどなど、オールスター級の名曲が揃いました。
指揮は、若手のホープ、米田覚士さん。なんと!本公演がザ・シンフォニーホールでのデビューになるそうです。米田さんの躍動感溢れる指揮で、大阪交響楽団のみなさんの演奏も、「音を楽しむ」音楽そのものでした。ドルチェの「おもちゃの交響曲」では、小太鼓やラッパや水笛など、実際に子どもたちが使うようなおもちゃの楽器がオケの演奏と共演しました。前に出ておもちゃの楽器を演奏された団員のみなさんはとても緊張されていたそうです。普段は難しい演奏をこなす方々でも、いつもと勝手が違う楽器を持つとやはりドキドキするものなんですね。
浦川さんのMCもいつもながら自由自在で、奔放な司会に振り回されるような感覚が楽しかったです。浦川さん、ラベンダー色のシャツがとてもお似合いで素敵でしたよ!
ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」は月曜から木曜の15時からの放送です。

2024.03.15

2025年もバスツアーをお楽しみに!

寒くなったり暖かくなったり、春に向けて季節が動いています。そろそろ桜の開花が気になりますね。
さて、会報誌「アサヒメイト」3月号でご案内した今年初めてのバスツアーの日が近づいてきました。
3月31日、昨年ご要望の多かった鳴門市・大塚国際美術館です。その前に、桜の名所・淡路島の賀集八幡神社に立ち寄り、参加者の皆さんとお花見を楽しみたいと思います(咲いていますように!)。
お久しぶりの方、初めましての方、お会いするのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
今年も5〜6回、バスツアーを催行する予定です。リクエストもお待ちしています。

システィーナ・ホール(2021年7月のツアーにて撮影)

モネの大睡蓮(2021年7月のツアーにて撮影)

2024.03.12

あべのハルカス美術館「円空」

あべのハルカス美術館で開催中の「円空」展へ行ってきました。会員の方からの問い合わせも多い、注目の展覧会です。
円空は、江戸時代の美濃国(現在の岐阜県)に生まれました。幼い頃に母を亡くして仏像を彫り始め、出家してからも人々の救済のために12万体彫ることを目標にしたと言われています。今回特に印象深かったのが、第4章「祈りの森」。円空が50代の頃にたびたび滞在した飛騨・千光寺に遺された仏像が展示されています。1つの胴体に2つの顔がある「両面宿儺坐像」。『日本書記』によると、「宿儺(すくな)」は大和朝廷に従わず滅ぼされた飛騨の豪族ですが、地元の人々には悪鬼を倒した英雄で千光寺を開いたとも言われています。ずらりと並ぶ「観音三十三応現身立像」は、当時病人が出た家に貸し出されていたとか。そのうち2体が今も戻らず、31体が展示されていました。一見同じような形ですが、よく見ると一つずつ表情が違い、慈愛に満ちた円空のまなざしが伝わってきます。
10年以上前、私は「円空仏」に会いに飛騨・千光寺を訪ねました。市街地から車で約20分、急な山道を登った先にある円空仏寺宝館の入口に、立木に彫られた荒々しい仏像が置かれていました。圧倒されるとともに、振り返ると雄大な北アルプスの山々がそびえていて、清々しい気分になったことを覚えています。
展覧会は4月7日(日)まで。朝日友の会会員証提示で1人のみ半額になります。

存在感ある「両面宿儺坐像」

優しい表情の「観音三十三応現身立像」

2024.03.08

アサヒメイト1・2月合併号プレゼント

ご当選されたみなさま、おめでとうございます!!

アサヒメイト1・2月合併号プレゼントの全商品の抽選、発送、発送手配を完了いたしました。
今回は人気が高い商品ばかりとなりましたが、ほかの商品を大きく引き離した1位は国立国際美術館「特別展『古代メキシコ』。続いて「ソーセージセット」、「京都東急ホテル 宿泊券(1泊朝食付き)」、京都市京セラ美術館「村上隆 もののけ 京都」、「砂丘長芋3kg」、「ホテルヒューイット甲子園 レストランギフト券5,000円分」、「あまみ温泉南天苑 宿泊券(1泊2食付き)」の順になりました。
私ども朝日友の会とはずいぶん長くお付き合いをいただいておりまして、今回は宿泊券(1泊2食付き)をプレゼントさせていただきました「あまみ温泉南天苑」につてご紹介させていただきます。

大阪府河内長野市天見の地に所在し、電車をご利用の場合南海電鉄をご利用いただきなんばから約40分、高野線天見駅からは徒歩1、2分という便利さですが、自然に恵まれた立地で大阪府下とは思えない癒しの温泉旅館です。
三千坪に及ぶ日本庭園、辰野金吾設計による国の有形文化財に指定された建物、古来より湧き出る天然ラドンを含む温泉、四季のお料理など魅力たっぷり、日頃の疲れを癒しに、高野山参詣に、ぜひご利用ください。
3月31日までは朝日友の会会員様は「小鍋ご膳付き『庭園側客室』宿泊優待プラン」を大変お得にご利用いただけます。
ご利用については「アサヒメイト3月号6ページ」でご確認ください。
なお、「あまみ温泉南天苑」について、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
https://www.e-oyu.com

2024.02.29

2/16 オルガン名曲決定版2024

残響2秒というクラシック音楽に最適なザ・シンフォニーホール。ホール設置のスイス・クーン社製のオルガンもまさにホールの歴史とともに歩んできた名器。今回そのオルガンを弾きこなすのは、関西から世界に羽ばたいている冨田一樹。
「名曲決定版」というタイトルにふさわしくバッハ以前から近代まで幅広いレパートリーを展開されました。
パイプオルガンはなんと3000以上ものパイプと50にもおよぶストップを駆使して、一変幻自在な響きを実現されます。足鍵盤も駆使する演奏者にとってはなんとも目まぐるしいですが、観客にとっては響きに酔いしれる1時間でした。
個人的にはオルガンといえばという著名なバッハの重厚な曲というイメージを持っていたのですが、「ケルナー」「シャイデマン」などの作曲家を新たに知ることができ、それぞれのコミカルであったり、明るく朗らかな響きの曲を聴くことができたのは、新しい発見でした。
 

チケット・パンフレット

2024.02.16

2/11(土)イム・ユンチャン ピアノ・リサイタル

チラシとプログラム

ショパンのエチュード全曲演奏というプログラム。エチュードというと練習曲ですが、軽々と弾きこなす姿に、本当に練習しているところを見ているかのように錯覚しました。大国の思惑に翻弄されたポーランドという悲しい歴史を背負った国に生を受けたショパンの曲は、激しく繊細で深い想いに彩られています。まだ弱冠19歳のイム・ユンチャンが、そんな背景を持つ作品をなぜこんなにも自在に表現できるのかと不思議ですが、圧倒的な才能の前には、そんな先入観がそもそも無粋なのでしょう。鳴りやまぬスタンディング・オベーションにも、全く表情が変わらず、ややぎこちなささえ感じるような佇まいのイムさん。まだ世慣れない様子は、センセーショナルなデビューを果たしたときの藤井聡太さんを思い出し、一流の演奏とのギャップが微笑ましく感じられました。
アンコールはショパンのノクターン第20番『遺作』とベッリーニ(ショパン編曲)歌劇「ノルマ」より『清らかな女神よ』。『清らかな女神よ』は歌の方で耳慣れていたので、ピアノソロのバージョンが新鮮でした。

2024.02.14

京都市京セラ美術館「村上隆 もののけ 京都」

現代アートの世界で国際的に高い評価を受ける村上隆。京都市京セラ美術館で、関西初の大規模な個展が開幕しました。初日はトレーディングカード目当ての人々で大混雑しましたが、ようやく落ち着いて鑑賞できます。
かねてから、江戸時代の京都で活躍した絵師たちに深い関心を寄せていた村上隆。自身も京都に移り住み、伝統や文化芸能に親しんでいます。今回は「京都」に正面から向き合い制作したとのこと。展示会場へ向かう中央ホールでは、赤鬼と青鬼の迫力ある「阿吽像」が来場者を出迎えています。会場に入ってすぐ、目に飛び込んでくるのは全長13mの「洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip」。17世紀初めの傑作「洛中洛外図屏風」(舟木本・国宝)を手本にしたとか。描かれているのは町に暮らす人々の日常で、村上のトレードマーク「お花」がダイダラボッチのように徘徊しています。金色の雲にはドクロ模様が浮かび、空にはゆるキャラの「風神」の姿も…。続いての作品「尾形光琳の花」「京都光琳 もののけフラワー」は、金箔に波模様の琳派風ですが、よく見ると「お花」がにっこりと笑顔を向けています。
作品近くには、村上隆手描きのメッセージボードがあり、来場者に楽しんでほしいという思いが伝わってきます。本人曰く、国内ではこれが最後の展覧会とか。もののけたちがうごめく世界を、皆さんもぜひ体験してみてください。
展覧会は9月1日(日)まで。朝日友の会会員証提示で5人まで団体料金に割引となります。

「洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip」(部分)は細部に注目

「風神図」「雷神図」も村上ワールド全開

2024.02.09

国立国際美術館 特別展『古代メキシコ』

球技をする人の土偶

トゥーラのアトランティス像

古代メキシコ展もエジプト展と同じく、「テオティワカン」、「テノチティトラン」、「テスカトリポカ神」など、覚えにくい名称のオンパレード。会期は5月まであるので、その間「赤テノチティトラン青テノチティトラン黄テノチティトラン」と練習しようと思います!
何の益もない話はさておき、厳しい環境の中で育まれた文明は、超自然の存在への畏怖が強く伝わる神秘的な世界観を湛えていました。中でも興味深かったのは、球技に関する展示です。球技をする人の土偶(№10)や「ユーゴ」という球技用防具(№11)、ゴムのボール(№12)、王が球技をする様子が描かれた外交関係を象徴する石彫(№87)など。ピラミッドや神殿と同様に都市の中心部に球技場が建設されていたことからも、その重要性が伺えます。メソアメリカ世界の球技について、どこかで読んだことがあったなと思い、帰宅して埃をかぶっていた本を探し出しました。公開講座の書籍化で平易で読みやすいので、長くなりますがそのままここに引用させていただきます。
「ボールを手で投げるのではなくて、お尻とか肩でボールを飛ばす。中米は天然ゴムの産地なので、ボールは天然ゴムでつくられている。それを後ろを向いてお尻で飛ばす。しかし、それはかなり痛いらしくて、鹿の皮でつくった褌状のものをはいて、ボールがぶつかっても痛くないようにしている。」~中略~「このように尻でボールをあてて飛ばして、あの環を通すのであるから、われわれにはちょっと想像もつかないような大変な技術である。つまり後ろを向いて尻でボールを飛ばして、しかも高いところにある小さな環の間を通すのである。一体どれくらい練習すればできるようになるのか不思議だが、いずれにしてもそういうことが行われていた。」手ではなく腰を使うバスケットボールのようなイメージでしょうか。また、球技の持つ意味については、「球戯はマヤにおいては、神話的な背景をもっていたのではないかといわれている。というのはマヤの一派であるキチェ族というインディオに伝えられていた『ポポル・ヴフ』という叙事詩に書かれた神話によると、この世の初めにおいて二人の男の兄弟がいた。これはおそらく太陽と月をあらわしていると思われるが、これが暗黒をあらわすいろいろな神々とボールを使って競技を行い、それを負かしたという。マヤにおいて行われた球技は、いわば神話に語られたこの世の初めの、最初のボールの競技を儀礼として繰り返して行っているのではないか、神話で語られているこの世の初めにおけるボールを使っての競技を手本として繰り返し行っているのではないか、と解釈されている。」単なる娯楽ではなく儀礼的な意味をもっていたということですね。
特別展『古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン』は5/6(月・振休)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。
引用元:「東京大学公開講座44 スポーツ」(東京大学出版会、1986年発行)より、大林太良『スポーツと儀礼』

2024.02.07

2/3(土)千住真理子 バレンタイン トーク&リサイタル

アンコールの選曲にも大満足です!

今年のサブタイトルは≪アヴェ・マリア≫。千住さんがトークで「とても広い意味で愛の音楽」と言われていましたが、宗教的な崇高さよりも温かく親しみのある愛に満ちたリサイタルでした。千住さんが紡ぐ「デュランティ」の豊かな響きが、山洞さんが紡ぐチェンバロの素朴で優しい音色に共鳴して、音の中をゆらゆらとたゆたうような心地よさを味わえました。楽器の特性としてほとんど音の強弱がないチェンバロですが、ヴァイオリンの音と絡み合うことで、決して単調ではなく多彩な表情を見せてくれます。今回使用されたザ・シンフォニーホールのチェンバロは、神社の鳥居のような朱色が施されており、鍵盤側から見るととても小さくて驚きました。ピアノとは似て非なる弦楽器。ピアニストが本職の山洞さんですが、是非山洞さんの演奏で!というお客様や千住さんのリクエストに応えて、工夫を凝らして演奏してくださいました。
アンコールは、ヴィヴァルディの合奏協奏曲「四季」より”冬”第2楽章とカッチーニの「アヴェ・マリア」。
来年は演奏活動50周年を迎える千住さん。一体どのような円熟の演奏を聴かせていただけるのか、今から楽しみです。

2024.01.30

1/6(土)21世紀の新世界

中心の黄色にピンクのアクセントが効いています

今年の「21世紀の新世界」は豊中出身コンビ!指揮はお馴染みのマエストロ瀬山智博さん。現在はウィーン在住です。ヴァイオリンは東京音大在学中の前田妃奈さん。2022年に第16回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで第1位、同時に4つの特別賞も受賞し、今最も期待されている若手ヴァイオリニストの一人です。音楽が大好き!と全身から伝わってくるような活き活きとした演奏で、その音色が描き出す世界に聴衆をグイグイ引き込む強い力がありました。
瀬山さんは、実は指揮者以外にもコレペティトールとしての顔もお持ちです。コレペティトールは、オペラ歌手の練習の際に伴奏をしたり、歌唱指導を行ったりします。音楽はもちろん歴史や文化にも精通している必要があり、歌手とのコミュニケーション能力や語学力も要求される大変難しいお仕事です。近年は大谷翔平選手の活躍で「二刀流」という言葉を耳にする機会が増えましたが、表舞台の中心に立ってオケを率いる指揮者と裏方として舞台上の歌手を支えるコレペティをこなす瀬山さんの奥深さは計り知れません。
そんなスゴイ瀬山さんに、一つプチニュースが。コンサートに来られたお客様、お気づきになりましたか?瀬山さんの髪型がチラシやプログラムとは変わっていることに。長らくフワフワのカーリーヘアがトレードマークでしたが、今年はさっぱりと短くされていました。お髭もたくわえてイメージチェンジ。その印象も相まってか、今年の「新世界より」はより一層キビキビと快活に感じられました。

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