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スタッフブログ

美術館めぐり

2024.03.15

2025年もバスツアーをお楽しみに!

寒くなったり暖かくなったり、春に向けて季節が動いています。そろそろ桜の開花が気になりますね。
さて、会報誌「アサヒメイト」3月号でご案内した今年初めてのバスツアーの日が近づいてきました。
3月31日、昨年ご要望の多かった鳴門市・大塚国際美術館です。その前に、桜の名所・淡路島の賀集八幡神社に立ち寄り、参加者の皆さんとお花見を楽しみたいと思います(咲いていますように!)。
お久しぶりの方、初めましての方、お会いするのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
今年も5〜6回、バスツアーを催行する予定です。リクエストもお待ちしています。

システィーナ・ホール(2021年7月のツアーにて撮影)

モネの大睡蓮(2021年7月のツアーにて撮影)

2023.11.27

「美術館めぐり」バスツアー「ガウディとサグラダ・ファミリア展と紅葉散策」

11月14日、22日、23日の3日間、今年最後の美術館めぐりバスツアーを催行しました。
メインイベントは、滋賀県の佐川美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」鑑賞。その前に紅葉狩りということで、東近江市にある太郎坊宮(阿賀神社)へ。バスガイドさん曰く「勝運の神様」として有名で、アスリートたちが祈願に通うのだそうです。標高350mの山頂近くにある本殿まで、石の階段が何と740段!さすがに私たちにはキツいので、中腹にある駐車場にバスを停めて周辺を散策しました。今年は暑い日が長く続いたため、14日は紅葉にはまだ早く、22日、23日はきれいに色づいていました。
佐川美術館では、「サグラダ・ファミリア」のドローン映像(動画)や建築資料、彫刻などが展示され、未完の聖堂を身近に感じることができました。参加者の皆さんは約2時間、常設展示やカフェもお楽しみいただいたようです。
今年のバスツアーは計6回。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。来春再開予定で、その間、リクエストもお待ちしています!引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

参集殿からの眺め(14日・紅葉にはまだ早い・・)

佐川美術館でのガウディ展

2023.10.17

「美術館めぐり」バスツアー「兵庫陶芸美術館と丹波焼陶器まつり」

秋晴れの10月11日、14日と美術館めぐりバスツアーを催行しました。今回の目的地は丹波篠山にある「民藝の里」。先に篠山城の大書院を見学し、人気の古民家レストランでランチを楽しんでから(お土産用に黒豆の枝豆も買って)、今田町の立杭地区へ向かいます。
当日は「丹波焼陶器まつり」が開催中。「陶(すえ)の郷」の駐車場にバスを停めると、参加者の皆さんは器が展示販売されている「窯元横丁」をのぞいたり、お気に入りの窯元まで足を延ばしたりと、思い思いの時を過ごされました。そしてツアーの最後は、兵庫陶芸美術館で「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ」展を鑑賞。日本工芸会の陶芸部会50周年を記念するもので、歴代の人間国宝や注目の新進作家が一つの空間に集まるという、何とも贅沢な内容です。かつてアサヒメイトの「日本伝統工芸展」でご紹介した作品もあり、「伝統とは技と情熱の継承なんだ」と改めて感じました。
14日は地域の秋祭りによる道路渋滞もありましたが、無事に日程を終えることができました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!また次回お会いするのを楽しみにしています。

丹波焼最古の登り窯

力作が並ぶ会場(兵庫陶芸美術館)

松井康成「練上嘯裂文大壺」1979年

増原嘉央理 鉢「紅白鮮斜陽-1907-」2019年

2023.08.01

足立美術館で夏季特別展を鑑賞

7月19日、20日と美術館めぐりバスツアーを催行しました。今回の目的地は、島根県安来市にある足立美術館。大阪から車で約4時間、日帰りで行けるギリギリの距離です。運転手さん2人が交代でハンドルを握り、行き帰りとも2回休憩をとりました。
足立美術館は横山大観の絵画をはじめ、豪華なコレクションで有名ですが、壮麗な日本庭園が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。創設者の足立全康氏が「庭園も一幅の絵画である」という信念のもと手がけた広大な庭は、館内の様々な場所から眺めることができます。自然の山を借景にして、春のツツジ、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と移りゆく庭の景色を楽しみに訪れる方も多く、会員さんも「前回のバスツアーは紅葉で、今回は緑のグラデーションね」と実に楽しそうでした。
さて、次回のバスツアーは、今アサヒメイトではやりの?民藝の里へでかけます。詳細は9月号をお楽しみに。

館内を歩くと、薄暗い廊下の先に白砂の庭が現れる

2023.05.29

美術館めぐりバスツアー「徳川美術館で『大蒔絵展』鑑賞」

5月21日、26日と美術館めぐりバスツアーを催行しました。今回の最初の目的地は、名古屋市内にある徳川美術館。2019年に新名神の新たなルート(亀山西〜新四日市)が開通し、予定より15分早く現地に到着。本当に便利になりました。
「大蒔絵展」では、会場に平安時代から現代まで、時代ごとの名品が並びます。江戸時代、わずか3歳で尾張徳川家に嫁いだ千代姫の婚礼道具「初音の調度」や特別公開「源氏物語絵巻」(国宝)の「柏木」など、贅沢かつ優雅な世界を満喫しました。
その後は、名古屋城を右手に眺めながら西へ。ノリタケミュージアムでオールドノリタケの名品にふれた後、広く開放的なノリタケの森で過ごします。参加者の皆さんも川沿いのベンチやカフェで休憩したり、ショップで買い物をしたりと、時間いっぱい楽しまれていました。
今週末は出石永楽館で落語を堪能するバスツアー。台風の影響が心配ですが、安全安心を心がけて行ってきます!

お天気にも恵まれた徳川美術館(21日)

ノリタケミュージアム

ノリタケの森のシンボル、メタセコイア

2023.04.03

美術鑑賞バスツアー「大徳寺聚光院」の国宝鑑賞と嵐山散策

3月22日、26日に今年最初の日帰りバスツアーを催行、京都市北区へ向かいました。最初の目的地は、千利休ゆかりの大徳寺聚光院。博物館で大切に保管されている本堂の障壁画(国宝)が5年半ぶりに里帰りし、特別公開されています。現地では案内人の方と一緒に庭、本堂、茶室と移動しながら、歴史や作品の背景にある物語に耳を傾けました。
その後、嵐山・渡月亭で昼食をとり、福田美術館へ。新たにコレクションに加わった東山魁夷や加山又造らの作品を鑑賞します。そして館内のカフェで休憩したり、天龍寺へ足を運んだりと、思い思いの時間を楽しみました。
コロナ禍での移動制限がなくなり、また桜のシーズンとあって、嵐山は国内外からの観光客で混雑していました。22日は夏日で暑い、26日は小雨で肌寒いと、両日ともに不安定な天候でしたが、体調をくずされる方もなく無事にツアーを終えることができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

特別公開中の大徳寺(22日)

嵐山も春の装いに(26日)

2022.11.25

「美術館めぐり」バスツアー「ルネ・ラリック展と古民家フレンチ」

11月中旬から下旬の紅葉シーズンに、今年最後の美術館めぐりバスツアーを催行。全国旅行支援の対象になったこともあり、たくさんの方にご参加いただきました。
今回の目的地は丹波篠山。焼きものの里にある兵庫陶芸美術館で、アール・デコの芸術家、ルネ・ラリックの作品を鑑賞します。昼食は、城下町にある古民家を改装した人気のフレンチレストラン。落ち着いた空間で旬の食材を使ったコース料理をいただき、午後は紅葉の名所として知られる安泰山大國寺へ。住職さんの楽しいお話を聴きながら、赤や黄色に色づいた木々を堪能しました。
ツアーにはお一人参加も多いのですが、回を重ねるごとに打ち解けて、サークルのような温かい雰囲気になってきました。同行する事務局のスタッフも皆さんの笑顔に癒やされています。さて、来年はどこへ行こうかな?

Uラリック12

大型常夜灯「エニシダの花と枝」1920年

Uラリック22

香水瓶「真夜中」1924年 液が入ると星模様が輝く

Uフレンチ1

趣のある城下町ホテルNIPPONIAのレストラン

Uダイコクジ1

大國寺本堂前の鮮やかなオオモミジ

2022.09.30

「美術館めぐり」バスツアー「倉敷美観地区と大原美術館を満喫」

台風一過の9月21日、美術館めぐりバスツアーに同行しました。目的地は、岡山県倉敷市にある美観地区。参加者の皆さんは口々に「久しぶりに来た」とおっしゃっていましたが、私も学生時代に訪れてから数十年が経ちます。
大原美術館は、実業家の大原孫三郎が支援した画家・児島虎次郎(1881〜1929)の作品と、彼が海外で収集した西洋絵画や東洋美術のコレクションで有名です。私もかつてエル・グレコやモネ、ゴーギャン、ピサロらの作品に感銘を受けたことを覚えています。
今回再訪して、一番心ひかれたのは児島虎次郎の作品でした。会場入口にあった「和服を着たベルギーの少女」と、3枚の連作「朝顔」。児島は1908年、フランスで印象派が主流だった時代に渡仏します。しばらくしてベルギーへ移動し、ベルギー印象派の画家エミール・クラウスに出会って師と仰ぎ、和服を着た異国の少女たちを描きました。「朝顔」は帰国後に結婚し、手がけた大きな作品。浴衣姿の夫人でしょうか、背丈以上ある棚に手を伸ばして朝顔の世話をしています。柔らかな光を背に、浴衣は風をはらみ、穏やかでやさしい空気に包まれていています。どの作品も幸福感にあふれていて、画家の深い愛情を感じました。
何年か先に再び訪れたら、また違う出会いがあるかもしれない。そんな楽しみを胸に美術館を後にしました。

美観地区・白壁の蔵屋敷とショップやカフェが並ぶ

神殿のような大原美術館正面入口

美術館の庭にはモネ邸から株分けされた睡蓮も

2022.07.27

「美術館めぐり」バスツアー 「夏の花と湖南の美術館をめぐる旅」

7月中旬の3日間、美術館めぐりバスツアーを催行しました。今回は滋賀県にある2つの美術館をはしごし、夏の花を愛で、お昼には近江牛ステーキをいただくという少し欲張りなプラン。会員の皆さんからたくさんご応募をいただき、2日間はバスを2台に。現地での混雑を避けるために別々の美術館からスタートしました。
佐川美術館では「イスラエル博物館所蔵 ピカソ展」を、滋賀県立美術館では「塔本シスコ展」を鑑賞。多彩な創作活動を行い、膨大な作品を残したピカソは、版画でもあらゆる技法に挑戦していました。モデルになったのは、恋多きピカソのミューズ(女神)たちです。塔本シスコは、50歳を過ぎて独学で油絵を始めました。生まれ故郷の熊本や大切な家族との思い出を描いています。
2人の画家に共通するのは、自分の思いに素直で、特に晩年は迷いがないこと。描きたいから描く、やりたいからやる。どちらも91歳で亡くなるまで、その情熱は尽きることがありませんでした。会員の皆さんは作品を眺めながら、「すごいね」「もう少し見ていたい」と口々におっしゃっていました。
これからも朝日友の会では、美術館をはじめテーマのある旅を企画していきます。ご参加をお待ちしています!

水盤に浮かぶ佐川美術館

水生植物公園 みずの森

塔本シスコさんの故郷の海

2021.12.09

「美術館めぐり」バスツアー 「和久傳ノ森で『安野光雅展』鑑賞とランチ」

京丹後の土地に合った樹木で森が再生されたそうです

和久傳特製ランチの前菜

この「美術館めぐり」バスツアーを始めた当初のコンセプトの一つとして、アクセスが悪くて個人ではなかなか行きづらい美術館にバスツアーで行っていただくというものがありました。今回の行先である和久傳ノ森はまさに、そのコンセプト通りの、個人では行きにくいところにあります。
和久傳ノ森の前に、まずは「丹後ちりめん歴史館」へ。日本一の絹織物生産地である丹後地方で1300年もの歴史をもつ丹後ちりめん。その繊細な肌触りの絹に触れました。特に模様の入ったジャガード織の白い絹地の美しさは格別です。また、繭から抽出されるセリシンというアミノ酸タンパク質が人間の肌に含まれる成分に極めて近く、美肌効果があるそうで、セリシンを使った化粧品や手袋なども販売されていました。
次はいよいよ和久傳ノ森。安野光雅館では、『安野光雅追悼展 イギリスの村』が開催中でした。どれもこれも優しいタッチで心癒される作品ばかりですが、特に気に入ったのは、『ヨークシャーの丘』と『ネス湖畔の館』。「ヨークシャー」といえば、まず思い浮かぶのが、エミリー・ブロンテ作『嵐が丘』。キャサリンとヒースクリフの激しい愛を象徴するような厳しい自然の荒野が広がっているイメージです。安野さんの作品では、豊かな緑が広がる穏やかな風景が描かれていますが、波打つ丘の隆起が『嵐が丘』の世界を連想させます。『ネス湖畔の館』は、草木の緑色と建築物の茶色が中心となる本展の作品の中にあって、ヒンヤリとした静謐な空気感を醸し出すネス湖の水が目を引きました。
最後は、道中で天橋立の絶景を鑑賞しながら、「元伊勢」と言われる歴史をもつ籠(この)神社へ。京都市内とは異なる、日本海側の京都の奥深い魅力に触れた一日でした。

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