スタッフブログ
2024.07.25
7/21(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」
マエストロと上野さんのトークも楽しかったです
丁度いいタイミングで、朝日新聞でコバケンさんの連載が掲載され、マエストロの多彩な音楽人生に想いを馳せながら演奏を堪能することができました。定番の交響詩『フィンランディア』に始まり、ブラームスのハンガリー舞曲。今年は超有名な第5番ではなく、第4番です。流浪の民ロマ族の哀愁漂う独特の旋律に引き込まれます。そしてブラームスの舞曲に影響を受けて作られたドヴォルザークのスラヴ舞曲第10番。中欧の奥深い森を連想させてくれる演奏は酷暑を束の間でも忘れさせてくれるようでした。
後半はドヴォルザークからバトンを受け、鉄道オタク繋がりの上野耕平さんが加わって、カルメン・ファンタジー。ソロ・アンコールはリムスキー=コルサコフ『熊蜂の飛行』。本当に熊蜂がクルクルブンブンと周囲を飛び回っているようで、思わず手で振り払ってしまいそうな臨場感がありました。すごいスピードで一体いつ息継ぎをしているのやら。マエストロも「あなたは天才」と言われていましたが、サクソフォンの概念を覆されるくらい厚みと奥行きのある音が素晴らしかったです。『ボレロ』では、ソプラノサックスで上野さんも加わり豪華な締めとなりました。