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2024.07.23
神戸市立博物館 『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』
恥じらいのヴィーナス
入浴道具
外科器具入れ
公衆浴場が主体だった古代ローマや昔の日本では、お風呂は庶民の娯楽であり、また社交場でもありました。衣服や装飾品を取って裸になれば、身分や財力に捉われず、生身の人対人になります。浴場で使用された用具類や展示されていた像、復元模型などを見ていると、わいわいがやがやと人々がおしゃべりしたり、リラックスしたり、時には喧嘩したり…そんな様子がありありと浮かんできました。
印象に残ったのは、作品番号47の入浴道具と69の外科器具入れ。二千年の時を経て古代の実用品を間近に見られる有難みを感じます。レントゲンもMRIもない、手元を照らす灯はゆらゆら揺れるオイルランプであった時代に、既に西洋医学の礎が築かれていたんですね。
『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』は8/25(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(5人)。