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2024.07.18

あべのハルカス美術館「広重 —摺の極—」

あべのハルカス美術館で開催中の「広重」展。アサヒメイト7・8月合併号表紙でご紹介している注目の展覧会です。会員の皆さん、もうご覧になりましたか?
大衆文化が花開いた江戸時代、庶民の娯楽の一つが浮世絵でした。歌舞伎役者や女性を題材にした版画が大量に刷られ、人々はこぞって買い求めました。今回の展覧会では、パリ在住のレスコヴィッチ氏のコレクションを中心に、初摺とそれに近い状態の美品が展示されています。美人画の豊国、風景画の北斎、戯画の国芳ら名手に続いて、広重は旅を題材にした「東海道五拾三次」が大ヒットし、躍進を続けます。各地の風景や人々の様子を描いた「名所絵」のシリーズでは、当時流行したペルシャンブルーと紅の配色にこだわり続けた様子がうかがえます。そして、今回もう一つ見逃せないのが版画の下絵。版画は下絵を版木に写すため通常は残っていません。作品にはならなかったけれど、広重の筆遣いが分かる貴重な一枚になっています。
展覧会は9月1日(日)まで。朝日友の会会員証提示で1人のみ半額割引です。また、レスコヴィッチ氏の摺物コレクションは、奈良・大和文華館でも展示されています。こちらも9月1日(日)まで。朝日友の会会員証提示で1人のみ20%割引です。あわせてお楽しみください。

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