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スタッフブログ

2021.04.06

3/27 横坂源チェロ・リサイタル elegy 再始動 未来に向けてー

公演のチラシとプログラム

アサヒメイト2月号でご紹介いたしました『横坂源チェロ・リサイタル elegy 再起動 未来に向けて』を鑑賞しました。2020年3月に予定されておりましたが、6月に延期の後、残念ながら中止となりました。販売も好調でしたので、残念に思われているお客様も多くおられたと思います。2021年に開催され、心よりうれしく思います。
J.S.バッハ:プレリュード演奏の後、前半は横坂さんが子どものころから愛してやまず、今回のタイトルもこの曲にちなんでつけられたというフォーレの“elegy“ほかバッハやカサド、シューマンの比較的短い名曲が並ぶプログラムです。休憩後はラフマニノフの《ヴォカリーズ》に続き、今回のプログラムの柱となっている《チェロ・ソナタ》という哀愁を帯びた名曲たち。息の合ったピアノの萩原麻未さんとの時に掛け合いのような演奏の世界に思わず引き込まれました。
演奏開始後すぐの横坂さんのトークで印象的だったのが、「生の演奏が盛り上がると演奏者も観客も誰も席から離れずして、その曲の世界にトリップするような感覚に包まれる」という言葉です。その言葉を実感する演奏となりました。
ちなみに萩原麻未さんは妊娠中で、本公演が産休前最後の出演とのことでした。少子化が深刻と言われておりますが、先日ご紹介いたしました《美しき日本のうた『桜』》の小林沙羅さんに続き、ザ・シンフォニーホール公演出演者には出産が続きます。コロナ禍で鬱々とした気分が続いていますが、新しい生命の誕生といううれしいニュースが続くことになります。

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