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スタッフブログ

2021.02.12

2/7(日)川井郁子 シンフォニック・バレンタインコンサート

公演のチラシとプログラム

「大人の情熱」というテーマで古今東西の名曲が並んだプログラム。『ラ・クンパルシータ』に始まり、ユベール・ジローの『パリの空の下』は、セピア色のパリの絵葉書を見ているような雰囲気たっぷりのシャンソン。2021年はアストル・ピアソラの生誕100年ということで、たくさん盛り込まれたピアソラのプログラムでは、ヴァイオリンの重音に奥行きがあって特に印象に残りました。ピアソラの後は打って変わって『男はつらいよ』。哀愁漂うメロディーはヴァイオリンとの相性バッチリです。
後半は、ヨハン・シュトラウス二世の『春の声』からスタート。ヘンデルメドレーは『水上の音楽』より『アラ・ホーンパイプ』と表彰式でお馴染みの『見よ、勇者は帰る』。次の『アルゼンチンよ泣かないで』は、エビータがアルゼンチンの人々にそっと囁きかけているような優しい響き。モンティの『チャルダッシュ』、ピアソラの『リベルタンゴ』は皆さんの息がピッタリで、ダイナミックな演奏。北村聡さんのバンドネオンが、調和の中に独特の「うねり」を生み出しているように感じました。
アンコールはこの日最終回が放映されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」より、川井さんが演奏を担当された『麒麟紀行Ⅳ』。何と作曲者ジョン・グラムがこの日の編成に合せて編曲してくれたそうです。更にロドリーゴ(川井さん編曲)の『恋のアランフェス~レッド・ヴァイオリン』も。お節料理のように珠玉の作品がぎっしりと詰まった盛りだくさんのコンサートでした。

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