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スタッフブログ

2025.06.24

6/14(土)前橋汀子&弦楽ストリングス

衣装は前半は白と黒のモノトーンドレス、後半は赤のシフォンドレス

梅雨空で足元の悪い中でしたが、たくさんのお客様にお越しいただきました。昨年、右肩の腱板断裂の手術をされて、リハビリを経て今年2月に復帰された前橋さん。そんな苦難を乗り越えられた事情を忘れるくらい変幻自在の見事な演奏に引き込まれました。リハーサルでは、自ら客席に降りて聴こえ方を確認し、ストリングスのバランスを調整するなど、本当にキビキビと精力的に動かれていました。
公演は、ヴィヴァルディの「四季」に始まり、バッハ「シャコンヌ」、マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、マスネ「タイスの瞑想曲」、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」などクラシックの名曲の数々に加えて、本編最後は「ひまわり」「シェルブールの雨傘」「ある愛の詩」と映画音楽の名曲も。後半の半ばに挟まれたドヴォルザークの「わが母の教え給いし歌」と「スラヴ舞曲op.72-2」は、前橋さんのヴァイオリンとストリングスの音の重なりが曲の抒情性をより一層引き立てていて、とても印象的でした。ヴァイオリン特有の尾を引く音とピチカート奏法で紡がれる歯切れの良い音。弦楽器の多面的な魅力が、弦楽ストリングスとの協演でよく伝わってきました。アンコールはお客様も大好きな「川の流れのように」と「ハンガリー舞曲第5番」。前橋さんとお客様の相思相愛の素敵な関係性を象徴するような曲で締め括られました。

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