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スタッフブログ

2023年04月

2023.04.27

ふじまつり

右下は長慶寺のニッコリ布袋様

この日は風が強く、躍動感溢れる藤でした

南大阪の2ヶ所のふじまつりに行ってきました。まずは、熊野街道信達宿(しんだちじゅく)のふじまつり。「平成の花咲か爺さん」こと故・梶本氏が丹念に育てた野田藤が、その後、地元の藤保存会によって引き継がれ、今も4万以上の花房が梶本家を彩ります。今年は開花が早かったので、ピークを過ぎていましたが、それでも花の薄紫と葉の黄緑が重なってわさわさと戯れる様は圧巻でした。ご近所では、信達宿本陣跡の角谷(つのや)家の特別公開も見学することができました。江戸時代の参勤交代の様子を窺い知ることができる資料や家宝として大切にされている狩野探幽の掛け軸など、見ごたえたっぷりでした。
もう1ヶ所は、奈加美神社のふじまつり。こちらでは白藤も見ることができました。清楚で可愛らしく紫の藤とはまた違った魅力があります。社殿の朱色と藤の競演も見事でした。
やれ桜だのネモフィラだの藤だのと、慌ただしいながらもやっぱり心満たしてくれる花々。
世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 在原業平「古今和歌集」
(この世の中に桜がまったくなかったならば、春の人の心はのどかでいられるだろうに)
ええ、業平様。全く以てその通りでございます。

2023.04.25

みどり農園に行きました☆

みなさまこんにちは

春から初夏に向かう、気候のよい季節になりました
先日、昨年に続き、朝日友の会の提携施設である「みどり農園」さんにお邪魔しました
いまは竹の子堀りやイチゴ狩りのシーズン真っ只中です
山々の緑が一段とキレイで、青空とすばらしいコントラストを描いていました

まずは動く前に、腹ごしらえ
みどり農園さんのバーベキューは、とにかくお肉がやわらかく、おいしいのです
この日もお肉を追加で注文し、モリモリいただきました
お野菜もたっぷり、焼き竹の子も竹の子御飯も、美味
この日は川に放流した金魚のつかみとりサービスが行われており、
子どもたちが元気に水遊びをしながらチャレンジしていました

お腹を満たした後は、山へ向かってGO!
坂道を約15分ほど登り、食後のよい運動になりました
到着したら荷物を置いて軍手を準備!早速竹やぶに入って自分の掘る竹の子を選びます
スコップで丁寧に掘り進めて…今回は小ぶりの竹の子をゲットしました
この時のお土産用の竹の子は500gまで(それ以上は追加料金)とのことだったので、
ちょうどぴったりの重さを掘り当てることに

自然の力を目いっぱい感じられる、とても充実した一日になりました
ぜひ会員のみなさまも、一度体験してみてください

みどり農園
京都府綴喜郡井手町多賀小払1

0774-82-2654

朝日友の会会員証を提示で、バーベキュー付コース5%割引(必ず要予約)

とってもいいお天気でした

とにかくおいしいバーベキュー♡

ペットボトルくらいのサイズです

2023.04.20

中之島香雪美術館 「修理のあとに エトセトラ」

中之島香雪美術館で開催中の「修理のあとに エトセトラ」。今まで、国内外の美術館で修復された名画や工芸品を目にするたび、それが本来の姿なのか、通常どこまで手を加えるのか気になっていました。今回、その答えが見つかるかも、と期待して行ってきました。
会場入り口で出品目録を手に取ると、修理の手順が書かれた鑑賞ガイド(画像やイラストなど図解あり)がついていました。例えば掛軸の場合、書画がかかれた本紙(絹など)には裏打紙が何層もつけられています。それらをピンセットで丁寧に剥がし、本紙のみの状態にします。そして修理後に新たな裏打紙を重ねていくそうです。作業の様子はビデオでも紹介されていて、その緻密さに気が遠くなりました。
香雪美術館では、色落ちや文字の剥落など失われたものはそのまま、最低限の補修をして、保管時に作品を傷めないよう様々な工夫を凝らされています。すべては、貴重な作品を後世に伝えるため。修復してきた前世の人に敬意を払い、後世の人へとつないでいく。美術館と修理を担う職人の想いが伝わってきて、胸が熱くなりました。皆さんもぜひ足を運んでみてください。
展覧会は5月21日(日)まで。朝日友の会会員証提示で一般が2人まで団体料金に割引です。

修理の終わった「聖徳太子絵伝」(第9幅)

「聖徳太子絵伝」の旧表具には火災に遭ったような痕が・・

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「愛染明王像」の軸を優しく保存するための太巻き

2023.04.18

京都市京セラ美術館 『生誕100年 回顧展 石本 正』

チラシとクリアファイルと作品リスト

学生の頃、授業の課題として描いた作品から、未完となった最期の作品まで、生涯を通した画業の全貌を通覧できる展覧会でした。作品解説の中で時おり触れられるご本人の言葉、1971年の日本芸術大賞と芸術選奨文部大臣賞の受賞以降、すべての賞を辞退し地位や名声を求めなかったこと、川端康成との交流エピソード、故郷の人たちと触れ合う絵画教室の開催など、作品の奥や周辺に垣間見える作家自身の人となりもとても魅力的な方です。
本展でピックアップしたいのは、作品番号46の『五条坂風景(五条坂)』と99の『ポンテ・ベッキョ』です。線と面だけで構成されており、人も動物も植物も登場しない硬質な風景画。色合いも青やグレーを基調としており、こうして文字だけで表現すると、とても冷たい無機質な作品のようですが、そんな単純な捉え方では収まらない存在感を放っていました。ただそこにあるものを感じなさいと促してくれているようで、対象を視覚だけでなく五感の全てで感じることの大切さを思い出させてくれました。
『生誕100年 回顧展 石本 正』は5/28(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(5人まで)。

2023.04.13

京都国立博物館 『親鸞-生涯と名宝』

平成知新館と『親鸞-生涯と名宝』の看板

鑑賞に3時間余り費やすほどの充実ぶりでした。国宝『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の「坂東本」をはじめ、親鸞自筆のものも数多く展示されており、生涯を通じて教義と真摯に向き合い続けた姿勢の表れといえる細かな加筆修正や注釈、文字を解さない東国の市井の人に教えを説くためには、どのような言葉で伝えればいいのか心を砕いた様子に、襟を正す気持ちになりました。
親鸞の生涯を辿る上で必見の作品ばかりの中、個人的に印象深かったのは、作品番号42「本願寺親鸞聖人伝絵(康樂寺本)」、43「本願寺聖人親鸞伝絵(弘願本)」、64「拾遺古徳伝絵」の伝絵(でんね)3点と79「善鸞義絶状」です。前者には、親鸞が法然から『選択本願念仏集』の書写と真影(しんねい、※肖像のこと)の製作を許された場面が描かれており、師に認められた喜びが若き親鸞から伝わってくるようでした。後者は、誤った教えを是正するために東国に派遣した息子の善鸞が教えに背くような布教を行ったことから、親子の縁を切ると伝える書状(弟子・顕智の書写)です。齢80を超えての辛い出来事。親鸞の苦難に満ちた人生を象徴しており、そのときの心中は察するに余りあります。
『親鸞-生涯と名宝』は5/21(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(3人まで)。

2023.04.06

3月26日(日)おいしいクラシック2023

公演パンフレットとチケット

温かい日の合間に冷えを感じる雨模様となった3月26日、ザ・シンフォニーホールでは「おいしいクラシック2023」が開催されました。ほぼ満席のご来場、ありがとうございました。
ABCラジオでお馴染みのウラウラこと浦川泰幸アナウンサーがソムリエとして音楽のフルコースをご案内、シェフはウィーン在住のマエストロ寺岡清高さん、演奏は大阪交響楽団でお送りしました。
クラシックの中でも“おいしい”名曲を選りすぐってお届けするため、聴いた事のない曲は1曲もなし!年代によっては「俺たちひょうきん族」でお馴染みの「スイス軍の行進」で幕開け、ご存知の「カノン」や「白鳥の湖」、「家路」など、過ぎし日の思い出がよみがえる名曲に加え、ヴィヴァルディの「四季」から”夏“やスメタナの傑作「モルダウ」(1曲まるごとです!!)とドラマティックな名曲で前半は終了。
後半のスタートは関西を代表する歌手の二重唱。世界中で人気のオペラ「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」「椿姫」から名曲を披露。またテノール水口さんによる非常にわかりやすい説明でより理解が深まり楽しみが倍増しました。最後はニューイヤーコンサートでお馴染みの「美しく青きドナウ(抜粋)」に「シャンパン・ポルカ」と続いて、盛りだくさんのコンサートは締めくくられました。
よく知っている曲ばかりですが、やはり生演奏の良さを感じるおなか一杯のコンサート。
来年も開催予定ですので、癖になる浦川アナウンサーの自虐ネタも楽しみに、ぜひ一度お越しください。

2023.04.03

美術鑑賞バスツアー「大徳寺聚光院」の国宝鑑賞と嵐山散策

3月22日、26日に今年最初の日帰りバスツアーを催行、京都市北区へ向かいました。最初の目的地は、千利休ゆかりの大徳寺聚光院。博物館で大切に保管されている本堂の障壁画(国宝)が5年半ぶりに里帰りし、特別公開されています。現地では案内人の方と一緒に庭、本堂、茶室と移動しながら、歴史や作品の背景にある物語に耳を傾けました。
その後、嵐山・渡月亭で昼食をとり、福田美術館へ。新たにコレクションに加わった東山魁夷や加山又造らの作品を鑑賞します。そして館内のカフェで休憩したり、天龍寺へ足を運んだりと、思い思いの時間を楽しみました。
コロナ禍での移動制限がなくなり、また桜のシーズンとあって、嵐山は国内外からの観光客で混雑していました。22日は夏日で暑い、26日は小雨で肌寒いと、両日ともに不安定な天候でしたが、体調をくずされる方もなく無事にツアーを終えることができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

特別公開中の大徳寺(22日)

嵐山も春の装いに(26日)

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