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スタッフブログ

2023.03.23

髙島屋大阪店 『京都 細見美術館の名品 琳派、若冲、ときめきの日本美術』

チラシ、出品目録、クリアファイル(酒井抱一『桜に小禽図』)

「1.祈りのかたち」と「2.数寄の心」のセクションでは、経年変化がもたらすしっとりとした味わいが印象的でした。二次元、または三次元の作品の中にある四次元の広がり。3D映像などの対象物から働きかけられるダイナミズムとは正反対の、じっと鑑賞していると作品に刻まれた悠久の営みの中に引き込まれていくような感覚を味わいました。
「3.華やぎのとき」では、作品番号50『江戸風俗図鑑』がお気に入りです。江戸後期の様々な身分・職業の男女が解説付きで描かれた図鑑なのですが、展示されていた中に「子を思う親父」がありました。親父といっても、70代~80代くらいに見えます。仮にそのくらいの年齢だとすれば、「子」とはきっと40~50代くらい。幾つになっても、親は親、子は子といったところでしょうか。江戸時代の「親父」なので現代とは外見への年齢の表れ方は違うのでしょうが、何だか身につまされます。
「4.琳派への憧れ」の中から1点選ぶなら、作品番号82『業平東下り図』。表具部分も絵具で描く描表装の作品で、多層的な奥行きがあり、万華鏡のような不思議な魅力がありました。
最後の「5.若冲のちから」は必見!ズラリと並んだ若冲の墨画が圧巻です。
『京都 細見美術館の名品 琳派、若冲、ときめきの日本美術』は4/10(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

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