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2021.12.16

中之島香雪美術館 『中国の漆器』

今でも日用品として生活の中に馴染んでいる漆器ですが、改めて芸術品として鑑賞すると、奥深い表現や多彩な技術に驚かされます。本展は、Ⅰ.彫漆(ちょうしつ)、Ⅱ.螺鈿(らでん)、Ⅲ.無文漆器(むもんしっき)、Ⅳ.存星(ぞんせい)、Ⅴ.箔絵・嵌骨(はくえ・がんこつ)、Ⅵ.蒟醤・天川・独楽(きんま・あまかわ・こま)と、主に技法ごとの分類で構成されており、技術的な側面に着目しつつ鑑賞を進めることで、新鮮な見方ができました。
今回のお気に入り作品は、作品№41「三酔図螺鈿香合」(さんすいずらでんこうごう)と作品№46「黒漆天目台」(くろうるしてんもくだい)。「三酔図螺鈿香合」は、酒に酔ってゴキゲンな三人の人がじゃれ合っている様子がモチーフになっています。螺鈿のニュアンスと相まって活き活きと表現されており、なんだかお酒の匂いが漂ってきそうでした。「黒漆天目台」は、同名称の作品が№45と46に並んでいるのですが、№45は漆黒、№46は栗色で、この栗色がとても格調高く深みがあり、シンプルな造形を引き立てているように感じました。
『中国の漆器』は2022/2/23(水・祝)まで開催。朝日友の会会員証の提示で一般が団体料金に割引になります(2人まで)。

年内は12/26(日)まで、年始は1/8(土)からです

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