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スタッフブログ

2021.07.21

7/18(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」

2年振りに開催できた恒例の大人気公演、小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」は、マエストロ小林研一郎81歳、ベートーヴェン生誕251年記念、チャイコフスキー生誕181年記念、レハール生誕151年記念と、全てメモリアルイヤーにプラス1という、何とも奇妙なコンサートとなりました。とはいえ中身は、プラス1となる1年分の思いの丈のこもった、それはそれは華やかで素晴らしい公演でした。ベートーヴェン『エグモント』序曲に始まり、チャイコフスキー『花のワルツ』は、マエストロ曰く「パッと花咲くというよりは、じっくりしっとりと花咲くように構成しました」とのこと。確かにバレエ音楽ということもあって、軽やかな印象の強い『花のワルツ』ですが、ゆっくりと少しずつ開いていく花をイメージできるような演奏でした。
皆様お待ちかねのスメタナ『モルダウ』で前半を締めくくり、後半のゲストは、今やクラシック・ファン以外にもその名を知られる木嶋真優さん。マエストロとは子どもの頃から何度も共演されているそうです。緩急や間の取り方がとても心地良く、曲の解釈もさることながら、客席の呼吸を鋭く察知する感性が、曲と演奏と客席が同調する心地良い一体感を生み出しているように感じられました。
木嶋さんが加わられた2曲では、指揮台の置き方が変えられました。実はこれはゲネプロの際に、指揮台を通常の横長ではなく縦長に置いて、木嶋さんのスペースを大きくとるようにとのマエストロのご指示があったからなんです。細やかな心配りをされるマエストロ。合間のトークでも音楽への溢れる愛がひしひしと感じられ、益々好きになりました。
最後はラヴェル『ボレロ』。各楽器がリレーのように音を繋ぎ、最後はクラス全員でジャンッとゴールするような、大編成の爽快さに包まれながら会場は拍手喝采。アンコールは『ボレロ』のコーダ。徐々に盛り上がっていくのが『ボレロ』ですが、いきなりコーダでも対応できてしまうオケの凄さも堪能できました。

大編成の生オケは最高です

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