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スタッフブログ

2023.10.23

10/19(木) まるフェス ジャズライブ

左から志水 愛(ピアノ)、魚谷のぶまさ(ベース)、薮内良治(トランペット)、
萬 淳樹(アルト・サックス)、田中ヒロシ(ドラム)

中之島まるごとフェスティバル(通称:まるフェス)も今年で10年目です。毎年大好評のまるフェスの音楽イベントですが、今年は関西ジャズ界で活躍するジャズプレーヤーの方々によるジャズライブを開催しました。黄昏時にピッタリの、大人のムード満点なライブでした。出演は、薮内良治クインテットのみなさま。プログラムは「ワンダフルワールド」「シャレード」など、馴染み深いスタンダードナンバー。それぞれのソロ・パートでは、見事な演奏に拍手がわき起こります。トランペット、サックス、ドラムの開放的な音と、ベースがズッシリと刻むリズム、ピアノの流れるようなメロディが絡み合い、ステージとの距離が近いアサコムホールで聴くジャズの迫力に圧倒されました。「シャレード」はスリリングな曲調をより一層引き立てる、スピード感のあるジャズ・アレンジがカッコいい!40分余りのライトなライブでしたが、みなさま大満足の表情で帰路につかれました。

2023.10.19

髙島屋大阪店 『第70回 日本伝統工芸展』

きれいなものを鑑賞するのは心の養分になります

今回も、あれこれと言葉を連ねても却って、作品を陳腐なものに貶めてしまいそうで恐縮するくらい美しい作品ばかりでした。どれもこれも好きなのですが、それでも何とか勝手にピックアップ!
・作品№105彩釉器「極光」(田島正仁)。深い深い茶紫が印象的です。伝統色の分類でいうと「桑の実色」が近いでしょうか。その中にパッと鮮やかな緑と黄。500~600くらいの波長の緑と黄は可視光線の波長範囲の中間で、特に緑は人間の目が最も捉えやすい色とされます。最も波長の短い紫の中に浮かび上がる緑と黄という理にかなった配色に納得。
・作品№257友禅訪問着「月夜の薄」(二塚長生)。こちらは「木賊色(とくさいろ)」くらいの色目。薄の模様が描く放射線に、降り注ぐ柔らかな月光を感じられます。
・作品№459彩変化花器「〇△▢」(藤塚松星)。タイトル通り〇と△と▢で構成された作品なのですが、全体のフォルムが、中央が凹んで縁に向かって高くなる形状で、三次元が織りなす変化に奥行きを感じました。
・作品№549截金硝子器「雪降り積みて」(山本茜)、作品№551線刻硝子水盤「白翠」。形も色も質感も何もかもが美しい。会場にはたくさんの照明があるので影も複数できるのですが、その影もまた作品を引き立てています。
『第70回 日本伝統工芸展』は10/23(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

2023.10.17

「美術館めぐり」バスツアー「兵庫陶芸美術館と丹波焼陶器まつり」

秋晴れの10月11日、14日と美術館めぐりバスツアーを催行しました。今回の目的地は丹波篠山にある「民藝の里」。先に篠山城の大書院を見学し、人気の古民家レストランでランチを楽しんでから(お土産用に黒豆の枝豆も買って)、今田町の立杭地区へ向かいます。
当日は「丹波焼陶器まつり」が開催中。「陶(すえ)の郷」の駐車場にバスを停めると、参加者の皆さんは器が展示販売されている「窯元横丁」をのぞいたり、お気に入りの窯元まで足を延ばしたりと、思い思いの時を過ごされました。そしてツアーの最後は、兵庫陶芸美術館で「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ」展を鑑賞。日本工芸会の陶芸部会50周年を記念するもので、歴代の人間国宝や注目の新進作家が一つの空間に集まるという、何とも贅沢な内容です。かつてアサヒメイトの「日本伝統工芸展」でご紹介した作品もあり、「伝統とは技と情熱の継承なんだ」と改めて感じました。
14日は地域の秋祭りによる道路渋滞もありましたが、無事に日程を終えることができました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!また次回お会いするのを楽しみにしています。

丹波焼最古の登り窯

力作が並ぶ会場(兵庫陶芸美術館)

松井康成「練上嘯裂文大壺」1979年

増原嘉央理 鉢「紅白鮮斜陽-1907-」2019年

2023.10.06

美術館「えき」KYOTO 「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」

南の島、沖縄。那覇空港に到着すると、有名な沖縄民謡「芭蕉布」がよく流れています。のびやかで美しい歌声に気持ちが和らぐ人も多いのではないでしょうか。今回、この曲と同じ名前の展覧会が美術館「えき」KYOTOで開催されています。
芭蕉布は、琉球王国時代から衣服として王族や庶民に愛されていました。生地の軽さなどから高温多湿な沖縄にはなくてはならないものでした。そして戦後、衰退しつつあった芭蕉布を復活させたのが、後に人間国宝となった平良敏子さん(1921〜2022)。展覧会では彼女の思いと作業工程を知ることができました。
まず糸芭蕉の木を育てて、茎の皮を剥ぎ繊維をとる。糸にして織り色を染める。繊維はとても繊細で扱いが難しく、複雑な作業を繰り返します。染料は植物からで、主に沖縄藍の青色と福木(フクギ)の黄色。街路樹や生垣としてなじみ深いフクギからこんな鮮やかな染料が取れるのかと驚きました。そして、この青色と黄色を混ぜて作る緑色も上品で美しい。平良さんが考案した鳥の図柄は、民藝運動を主導した柳宗悦が「生きているよう」と称えましたが、まさにその通りでした。
薄くハリのある生地はよく風を通して、沖縄の夏を過ごしやすくしてくれそうです。古い沖縄の家で、暑い夏の日に縁側に座って「芭蕉布」の曲を聴きながら過ごしたい、と南の島に思いを馳せました。
展覧会は10月29日(日)まで。朝日友の会会員証提示で4人まで優待料金に割引となります。

美術館「えき」KYOTOで開催中

琉球王国時代の士族の礼装

2023.10.03

アサヒメイト9月号プレゼント

当選されたみなさま、おめでとうございます!

ご報告が遅くなりましたが、アサヒメイト9月号プレゼントの全商品の抽選、発送、発送手配を完了いたしました。
人気の食品を抑えて「京都東急ホテル(1泊朝食付き)」が1位に。続いて僅差で人気の食品「鹿児島 小田口屋 小分けレンジさつま揚げ」、「河内駿河屋 まろやか水ようかん3種セット」が続き、「有馬温泉太閤の湯 入館チケット」、祝!優勝!!「Buffaloesロゴ巾着」、「米朝一門会(なら100年会館)」、「伊集院光監修『次の角を曲がったら話そう』」の順となりました。
今回(2023年9月)は、巾着プレゼントも人気のオリックス・バファローズの優勝が大変うれしい話題となりました。パシフィックリーグ3連覇、46年ぶりの金字塔。2年連続の日本一に向けて、期待が高まります。
さらに応援に力を込めたいと思います。
フレー、フレー、オリックス!!

2023.09.29

9/29(金)美しき日本のうた2023

公演パンフレット・チケット・歌詞カード

アサヒメイト7・8月合併号のアスクプレイガイド情報でご案内した「美しき日本のうた2023」(ザ・シンフォニーホール)に行きました。
素直で美しい声が魅力のソプラノ・幸田浩子さんと作曲家・ピアニストの藤満健さんの人気公演です。
「ちいさい秋みつけた」「さくらさくら」「紫陽花」「夏の思い出」「からたちの花」「荒城の月」など昔から慣れ親しんだ曲に、心が温かくなる60分でした。
歌だけではなく「美しき日本のうた2023」と題して藤満さん編曲のピアノ独奏も聞きごたえ十分、左右の手で違う曲を奏でるなど圧巻の技術を堪能しました。
アンコールは幸田さんの声と表現力にぴったりの「初恋」で過去に思いをはせ、最後は「見上げてごらん夜の星を」を会場全員で合唱。初めはなかなか出なかった声がだんだん大きくなり、やっと公演が通常開催できるようになったと感慨深く、感動のうちに終了しました。

2023.09.26

9/23(土・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

今年、設立35周年を迎えたオーケストラ・アンサンブル金沢の大阪定期公演は、芸術とエンターテイメントが融合した、とても楽しいものでした。ゲネプロのときからアットホームな和気藹々とした雰囲気。とは言え、ひとたびマエストロが指揮棒を上げると、1秒前までザ・シンフォニーホールに響いていた楽し気な笑い声がピタッと止まり息の合った音色が奏でられます。
前半は、第67回ミュンヘン国際音楽コンクールにピアノ三重奏部門で優勝した葵トリオとの共演。所々にベートーヴェンらしい表現が散りばめられた曲で、それぞれの音が主張しながらも調和する様が美しい。前半アンコールは、葵トリオによるベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調op.11より第3楽章」と、18年振りの阪神タイガースリーグ優勝を祝して、OEKオリジナルの「六甲おろし」!コンマスのアビゲイル・ヤングさんのソロから入る「六甲おろし」は、何とも芸術的ながら大迫力で血がたぎりました。まさか1714年作ストラディバリウスの名器「ラング」から「六甲おろし」が奏でられるとは!!ストラディバリウス自身も思いもつかなかったことでしょう。
後半は、ビゼー(シチェドリン編)「カルメン組曲」。華麗に舞うプリセツカヤを想像しながら聴きました。後半アンコールはウィリアム・J・シンスタイン「ロックトラップ」とカルメン組曲の中でも特に有名な「闘牛士」。「ロックトラップ」は4人が自らの身体を使い、ボディ・パーカッションを奏でます。タップダンスにも通じる軽やかな動きとリズムが目と耳に心地よく響きました。

読み応えのあるOEKのプログラム

バラエティに富んだアンコール

2023.09.20

中之島香雪美術館 『茶の湯の茶碗 -その歴史と魅力-』

解説を読む前に、茶碗各部の名称を予習!

「引き出し黒」も魅力的

時代ごとに章立てされており、千利休~古田織部~小堀遠州というそれぞれの時代を牽引した茶人の好みとそれに影響を受けた流行や展開という大きな流れを追うことができました。また、1点1点に技術や特徴の解説が付けられており、個々にじっくりと色合いや柄、釉薬のつき方、土の違いなども鑑賞できます。マクロな視点とミクロな視点のどちらを意識するかによって、同じものでも見え方が違ってきます。
今回ピックアップしたいのは次の2点。
作品№4「灰被天目(はいかつぎてんもく)」。釉薬の薄い部分が黄褐色になっているのですが、その部分が重厚な華やかさを醸し出しています。
作品№27「銹絵文茶碗(さびえもんぢゃわん)」は、焼成時に窯内で倒れて他の茶碗と融着した跡が残っている茶碗。高額で取引されるエラー硬貨を連想しました。歪みや不完全さの中に見出す味わいは茶碗鑑賞の醍醐味だと思います。
『茶の湯の茶碗 -その歴史と魅力-』は11/26(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人まで)。

2023.09.14

ルミナス神戸2 光と海のビアガーデン

漸く朝晩は過ごしやすくなってきました。そんな時期にピッタリの朝日友の会クラブオフ特典をご紹介します。日本最大級のレストランクルーズ船「THE KOBE CRUISE ルミナス神戸2」では、光と海のビアガーデンを開催中です。サイコロステーキ、麻婆豆腐、エビマヨから、マンゴープリンやわらび餅などのデザートまで、多彩な料理が食べ放題。更に生ビール、ワイン、ウイスキーハイボールなどのアルコールも飲み放題!トワイライトクルーズは17時15分から、ナイトクルーズ19時30分からで、大人通常6,800円のところ、6,000円に割引になります。ご予約時にクラブオフ会員である旨と会員番号(朝日友の会会員番号と同じです)をお伝えいただき、乗船手続き時にクーポンをご提示ください。朝日友の会クラブオフサイトで申込№「5022949」を入れて検索していただくと詳細をご覧いただけます。期間は10/8(日)まで。
今年の十五夜は9/29(金)です。ビール片手に中秋の名月と神戸の夜景を船上から鑑賞しませんか?
※メニューは当日の入荷状況により変更する場合があります。

THE KOBE CRUISE ルミナス神戸2

乗船する旅客ターミナルはオリエンタルホテルの下にあります

2023.09.11

髙島屋大阪店 『高野光正コレクション 発見された日本の風景』

珠玉の作品を日本に里帰りさせてくれた高野光正氏に敬服

チラシ、作品リスト、展覧会オリジナルクリアファイル

開国後、西洋との新鮮な交わりの中で生まれた数々の作品。精密な技術によって描かれた風景からは、木や土の香り漂ってくるようでした。
徳川慶喜が明治期に趣味で多くの風景写真を撮影しましたが、そこには、無邪気な感性がありきたりの光景の中に再発見する新鮮な驚きが感じられます。そんな慶喜の写真に通じるものがあるように思いました。以下、お気に入りを箇条書き。
・作品番号11 大下藤次郎「東京の庭園」…池の水鏡が見事。
・作品番号27 アルフレッド・パーソンズ「雪中の仏像」…仏像の横にはブリティッシュ・トラディショナル・スタイルの紳士が。作家本人?
・作品番号30 コンスタンス・フレデリカ・ゴードン=カミング「富士山と箱根湖」…淡い色彩が幻想的で美しい。
・作品番号94 笠木治郎吉「漁家の休憩」…漁夫の活き活きとした表情、赤ん坊を抱く婦人の後ろ姿に滲み出る素朴な官能。作家がその光景から受けたであろう感動に共感。
『高野光正コレクション 発見された日本の風景』は9/25(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

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