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スタッフブログ

2023.10.19

髙島屋大阪店 『第70回 日本伝統工芸展』

きれいなものを鑑賞するのは心の養分になります

今回も、あれこれと言葉を連ねても却って、作品を陳腐なものに貶めてしまいそうで恐縮するくらい美しい作品ばかりでした。どれもこれも好きなのですが、それでも何とか勝手にピックアップ!
・作品№105彩釉器「極光」(田島正仁)。深い深い茶紫が印象的です。伝統色の分類でいうと「桑の実色」が近いでしょうか。その中にパッと鮮やかな緑と黄。500~600くらいの波長の緑と黄は可視光線の波長範囲の中間で、特に緑は人間の目が最も捉えやすい色とされます。最も波長の短い紫の中に浮かび上がる緑と黄という理にかなった配色に納得。
・作品№257友禅訪問着「月夜の薄」(二塚長生)。こちらは「木賊色(とくさいろ)」くらいの色目。薄の模様が描く放射線に、降り注ぐ柔らかな月光を感じられます。
・作品№459彩変化花器「〇△▢」(藤塚松星)。タイトル通り〇と△と▢で構成された作品なのですが、全体のフォルムが、中央が凹んで縁に向かって高くなる形状で、三次元が織りなす変化に奥行きを感じました。
・作品№549截金硝子器「雪降り積みて」(山本茜)、作品№551線刻硝子水盤「白翠」。形も色も質感も何もかもが美しい。会場にはたくさんの照明があるので影も複数できるのですが、その影もまた作品を引き立てています。
『第70回 日本伝統工芸展』は10/23(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。

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