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2023.09.11
髙島屋大阪店 『高野光正コレクション 発見された日本の風景』
珠玉の作品を日本に里帰りさせてくれた高野光正氏に敬服
チラシ、作品リスト、展覧会オリジナルクリアファイル
開国後、西洋との新鮮な交わりの中で生まれた数々の作品。精密な技術によって描かれた風景からは、木や土の香り漂ってくるようでした。
徳川慶喜が明治期に趣味で多くの風景写真を撮影しましたが、そこには、無邪気な感性がありきたりの光景の中に再発見する新鮮な驚きが感じられます。そんな慶喜の写真に通じるものがあるように思いました。以下、お気に入りを箇条書き。
・作品番号11 大下藤次郎「東京の庭園」…池の水鏡が見事。
・作品番号27 アルフレッド・パーソンズ「雪中の仏像」…仏像の横にはブリティッシュ・トラディショナル・スタイルの紳士が。作家本人?
・作品番号30 コンスタンス・フレデリカ・ゴードン=カミング「富士山と箱根湖」…淡い色彩が幻想的で美しい。
・作品番号94 笠木治郎吉「漁家の休憩」…漁夫の活き活きとした表情、赤ん坊を抱く婦人の後ろ姿に滲み出る素朴な官能。作家がその光景から受けたであろう感動に共感。
『高野光正コレクション 発見された日本の風景』は9/25(月)まで開催。朝日友の会会員証の提示で無料になります(1人)。