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スタッフブログ

2023.09.20

中之島香雪美術館 『茶の湯の茶碗 -その歴史と魅力-』

解説を読む前に、茶碗各部の名称を予習!

「引き出し黒」も魅力的

時代ごとに章立てされており、千利休~古田織部~小堀遠州というそれぞれの時代を牽引した茶人の好みとそれに影響を受けた流行や展開という大きな流れを追うことができました。また、1点1点に技術や特徴の解説が付けられており、個々にじっくりと色合いや柄、釉薬のつき方、土の違いなども鑑賞できます。マクロな視点とミクロな視点のどちらを意識するかによって、同じものでも見え方が違ってきます。
今回ピックアップしたいのは次の2点。
作品№4「灰被天目(はいかつぎてんもく)」。釉薬の薄い部分が黄褐色になっているのですが、その部分が重厚な華やかさを醸し出しています。
作品№27「銹絵文茶碗(さびえもんぢゃわん)」は、焼成時に窯内で倒れて他の茶碗と融着した跡が残っている茶碗。高額で取引されるエラー硬貨を連想しました。歪みや不完全さの中に見出す味わいは茶碗鑑賞の醍醐味だと思います。
『茶の湯の茶碗 -その歴史と魅力-』は11/26(日)まで開催。朝日友の会会員証の提示で団体料金に割引になります(2人まで)。

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