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2025.07.24
7/20(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」
コーダの転調で一気に増す不穏な高揚感がたまりません
今年もコバケン節は健在でした。荘厳、重厚なワーグナーに始まり、哀しくも美しい「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、ドナウ川とモルダウ川の流れを堪能し、後半はビゼー没後150年メモリアル、最後は定番「ボレロ」とオールスターの名曲招待席となりました。
マエストロのお話で印象的だったのは、ワルツの解説。同じ3拍子でも、「イチ・ニー・サン」と「アインス・ツヴァイ・ドライ」では違う。ハンガリー語の「エジ・ケットゥ・ハーロム」もまた違う。同じリズムで1・2・3じゃ面白くない。ダンサーにとっては、一定のリズムの方がステップを踏みやすいのでは?と思いましたが、ここはコンサートホール。ダンサーに気をつかう必要はありません。変化に富んだ緩急のあるドナウは、彩り鮮やかで聴きごたえがありました。
オケの編成は約80人。昨年と同じはずなのですが、今年は例年よりも人数が多く感じられました。それだけ音に深みがあったということなのでしょう。マエストロは時々音のシャワーを浴びているような動きをされますが、客席にいても、まさに気持ちよくシャワーを浴びた気分になれました。