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2024.06.20

6/15(土)前橋汀子 ヴァイオリン名曲選

ホワイエではCD販売あり
CDジャケットの中にはマレーネ・ディートリッヒのような雰囲気あるお写真も!

エルガー『愛の挨拶』に始まり、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番『雨の歌』で前半終了。前橋さんの衣装は朱色に近い濃いオレンジ色でパッと目を引くのですが、前半が終わる頃には、演奏に引き込まれ衣装の印象が薄くなってしまうかのような感覚がありました。最近のレジャー施設は「没入感」をテーマに作られるものが増えているそうですが、素晴らしいホールで素晴らしい演奏を聴くと、仕掛けなどなくとも没入できます。前橋さんとマルディロシアンさんの息がピッタリと合っていて、マルディロシアンさんのリラックスした雰囲気はサロン・コンサートのような親しみやすさがありました。
後半は前橋さんとマルディロシアンさんの名コンビネーションにパイプオルガンの大木麻理さんが加わり、弦1+鍵盤2という珍しいトリオプレイを楽しむことができました。パイプオルガンの安定感のある心地良い響きをバックに前橋さんの緩急自在な演奏が一層引き立ちます。プログラムの順番を入れ替えて本編の最後に持ってこられたのは、『My Favorite Songsメドレー』。前橋さんお気に入りのクラシック以外の曲がメドレーで演奏され、抒情的な音色に心揺さぶる名曲の力を実感しました。
アンコールは何と5曲!ドヴォルザーク『我が母の教えたまいし歌』、スラヴ舞曲第10番、ブラームスのハンガリー舞曲第1番、第5番、シューベルト『アヴェ・マリア』。後半の鮮やかなショッキングピンクの衣装の記憶がかすむくらい充実したアンコールでした。

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