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スタッフブログ

2023.02.20

中之島香雪美術館 「館蔵 刀装具コレクション」

暖かくなったと思ったら寒の戻り…。なかなか一気に春へと向かってくれませんね。季節の変わり目です。会員の皆さんもどうぞご自愛ください。
先日、中之島香雪美術館で開催中の「館蔵 刀装具コレクション」へ行ってきました。刀剣の知識がまったくない私、「刀装具って?刀剣を飾る道具?」と考えてみてもよく分からず会場へ。まずは、パネルで「刀装具」の部位や名称、役割について学びました。
刀装具とは、戦いなどで刀剣が損傷しないように守るための道具で、江戸時代には武士の地位や権力を示すものとなり、次第に芸術性が高まっていったそうです。手に握る長い柄(つか)の中央にあるのは、滑り止めにもなる「目貫(めぬき)」。展示品を見ると、2、3センチほどでの小さなもので、家紋や縁起物、動植物など様々な形をしています。目を凝らすと細部まで美しく、動物のしぐさや表情も愛らしい。他にもペーパーナイフの役割を持つ「小柄(こづか)」や髪を整える「笄(こうがい)」などが刀の鞘(さや)に取り付けられ、現代のイケオジに通じる武士の美意識を感じました。そして、時代の変遷とともにデザインが多彩になり、持ち主のこだわりも強く反映されるのがおもしろかったです。皆さんもぜひ、小宇宙の芸術を体験してみてください。できれば双眼鏡持参がおすすめです。

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