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スタッフブログ

2022.07.12

中之島香雪美術館「陶技始末(とうぎしまつ)

中之島香雪美術館で開催中の「陶技始末」。河井寛次郎は、思想家の柳宗悦や濱田庄司らと民藝運動を行ったことで有名ですが、陶芸家としてのスタートは、中国古陶磁を手本とした作品でした。今回の展覧会では、その初期の作品と、民藝運動の頃の作品、そして辿り着いた陶彫による造形作品まで、大きく3つに分けて紹介されています。
ちなみに「陶技始末」とは、河井が民藝運動の機関誌「工藝」に寄稿したコラムのタイトル。無名の職人が作る日用品に宿る美を求めて日本各地へ出かけ、そこで目にした技術を詳細に記しています。スケッチや文面からは、研究熱心で几帳面な性格が伺えます。自身も大きな影響を受け、丹波風や唐津風など様々な作品を生み出しました。
日用の器は、鑑賞用でなく使われることが目的。展示されている大皿や鉢を眺めながら、どんな料理と相性がいいのか思いを巡らすのも楽しいですね。
河井が柳や濱田らと熱く語り合った京都(東山)の自宅兼仕事場は、記念館として一般公開されています。ぜひ訪ねてみてください。
「陶技始末」は8月21日(日)まで。朝日友の会会員証提示で一般が2人まで団体料金に割引。「河井寛次郎記念館」は朝日友の会会員証提示で1人100円引きです。

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