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スタッフブログ

コンサート

2022.01.13

12/31(金)ジルベスターコンサート2021

ホワイエはジルベルターらしい雰囲気

オールスターが集まったようなプログラム

さっむーーーい日でしたが、行って良かった!と心から思えるコンサートでした。
文句なしにゴージャスなキャストとプログラムで、夢のようなひとときを味わえました。
名曲揃いのオペラナンバーを歌ってくださったのは、伊藤晴さん(ソプラノ)、宮里直樹さん(テノール)、大山大輔さん(バリトン)。発声の最初の一瞬から感じられる伊藤さんの声の厚み、ホールを突き破りそうな宮里さんの声量、細やかな表情や仕草に表れる大山さんの演技力。『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲やサン=サーンスの交響曲第3番では、シンフォニーホールのパイプオルガンを知り尽くした冨田さんのオルガンが活きていました。特にサン=サーンスは、この日は抜粋で第2楽章の演奏でしたが、フルでまた聴きたい!
途中では、伊藤晴さんソプラノ・リサイタル「ベスト・オブ・アリア」(3月21日14時開演、ザ・シンフォニーホール)のチケットが当たる抽選会も。この「ベスト・オブ・アリア」はアサヒメイト2月号の「アスクプレイガイド情報」でご案内します。おススメです!
アンコールは、シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」より『シャンパンの歌』とシュトラウスⅠ世:「ラデツキー行進曲」。最後まで華やかな、ジルベスターコンサートに相応しい締めくくりでした。
トークでは、交通機関の終夜運転があるかどうかわからないから17時開演にしたという話がありましたが、もしカウントダウンする時間帯でのコンサートなら私は行けなかったので、17時開演の判断に感謝です。

2021.11.24

11/20(土)横山幸雄 ドラマティック・コンチェルト

クラシックのトライアスロンを観ているような凄い公演でした。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番。そしてその難曲の間に挟まれているのが、箸休めではとても収まらない「パガニーニの主題による狂詩曲」というオール・ラフマニノフのプログラム。
ラフマニノフは大柄で身長が2メートルくらいあったと言われています。当然指も長く、片手で1オクターブ半まで押さえることができたとか。そんな手の持ち主が作った曲に挑む横山さんには「尊敬」を超えて「崇敬」という言葉を使いたい。
2番はCDでは100回くらい聴いていますが、生演奏だと視覚情報が入る分、どの楽器の出番なのかがわかりやすいので、CDとは違った楽しみ方ができました。
アーティストにとっては大変でしょうが、こういう「無理難題シリーズ」のような公演にもっと行ってみたいと思いました。

公演チラシとプログラム

2021.11.19

10/27(水) まるフェス中之島プレミアムコンサート

左から福田淳さん、國府利支恵さん、大場昂平さん

きれいなコスモスを無料プレゼント!

毎年恒例になっている「まるフェス」。今年もSion(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ)トリオダンシュ(木管三重奏)の皆さんの演奏を堪能しました。出演は、オーボエ:福田淳(ふくだきよし)さん、クラリネット:大場昂平(おおばこうへい)さん、ファゴット:國府利支恵(こうとしえ)さんのお三方です。
ヘンデルの『ハレルヤ』から始まり、モーツァルト『ディヴェルティメント第2番』、『となりのトトロ・メドレー』と誰もが楽しめるプログラムが続きます。興味深かったのは、次の『Mountain Drama Medley』。津村芳伯さん編曲で「山」にまつわる曲が紡がれていきます。曲の終りには、一山越えたような爽快感が残りました。國府さんを中心に進められたトークも、小規模のコンサートらしい心温まるもので、会場は家族的な雰囲気に包まれました。お帰りの際には、コロナ禍による花の需要の低迷を受けて「ロスフラワー」の削減を目指し、受付を飾ったコスモスを無料プレゼント。皆さま大満足の笑顔で帰路に着かれました。

2021.10.15

10/2(土)「美しき日本のうた 秋 」

プログラムとチラシ

アサヒメイト8月号のアスクプレイガイド情報でご案内した「美しき日本のうた 秋 」(ザ・シンフォニーホール)に行きました。今回はソプラノの幸田浩子さんとピアニスト藤満健さんが2020年に続いての登場となりました。「紅葉」「里の秋」「七つの子」「赤とんぼ」「松島音頭」「秋の空」など童謡や馴染みの曲に、武満徹作曲の「小さな空」「翼」、続いて「風を見た人」「時は風のように」と日本の曲が続きます。心が洗われるような幸田さんのソプラノと独特のアレンジで素敵な世界を表現される藤満さんの演奏に引き込まれて、あっという間に前半が終了しました。
後半は「旅愁」「故郷の空」「庭の千草」という外国の民謡などの曲に続いて「荒城の月」「雁が渡る」「月の砂漠」と昔から聞き覚えのある曲、そして歌劇『竹取物語』からの3曲で公演プログラムは圧巻の締めくくりとなりました。
本当の締めくくりとなったのは、アンコール2曲目中島みゆき「糸」。美しい歌声に歌詞がマッチして、いつも以上に心に響きました。
公演終了直後に隣席の方と思わず言葉を交わし、「それぞれこんなに良い曲だったかと改めて感じた」「やはり音楽は必要」と感動を分かち合いました。音楽の力を感じ心が温かくなった瞬間でした。

2021.09.29

9/23(木・祝)オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

毎年豪華な共演で楽しませてくれるオーケストラ・アンサンブル金沢。今年も公演詳細がわかったときから、ワクワクと待ち焦がれていました。
プログラムは、メンデルスゾーンからスタート。序曲「美しいメルジーネの物語」とヴァイオリン協奏曲 ホ短調。ソリストは若き俊英、服部百音さん。リハーサルでは、前後に立ち位置を変えながら演奏し、指揮者の川瀬賢太郎さんが実際に客席に降りて聞こえ方を確認する作業をされていました。ソリストアンコールはクライスラー「レチタティーヴォとスケルツォより”スケルツォ”」。非常にテクニカルで難易度の高い曲で、見事な演奏にマスクの中で口をあんぐりと開けて聴いてしまいました。
後半は古典派音楽の神髄!モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」。アンコールはイベールの「モーツァルトへのオマージュ」。彩り鮮やかなモーツァルト風味のメロディーが散りばめられた曲で、とても軽やかな気分になりました。プログラムの隅から隅までずずずいーっと、名曲と名演奏に彩られた公演でした。

手の込んだプログラムは読みごたえがあります

2021.09.08

9/3(金)竹澤恭子&江口玲 デュオ・リサイタル

プログラムはオール・ベートーヴェンでヴァイオリン・ソナタ3連発という「日本の底力シリーズ」の第1回に相応しい、贅沢なものでした。特に印象に残ったのは1曲目の第5番『春』。流麗で軽やかで、うっとりと聴き惚れました。この日の竹澤さんはサーモンピンクの華やかなドレス。実は竹澤さんのコンサートに行ったのは初めてだったのですが、ポスターやチラシとは一味違う印象で、「春」のイメージを体現するかのような柔和なお姿に魅せられました。ピアノは竹澤さんと長年培った信頼関係のある江口玲さんです。譜面台にはなんとiPadが!演奏に合せて自動で譜めくりするアプリがあるそうなのですが、不具合があったらしく、2曲目の第7番からは譜めくりの方が登場し、時々iPadをスワイプしていました。どの時点で不具合が発生したのかはわかりませんが、少なくとも第5番『春』の演奏中には、アクシデントを感じさせるような素振りは全く見られませんでした。
この日のアンコールは2曲。クライスラー『ベートーヴェンの主題によるロンディーノ』とシューベルト『アルペジオーネ・ソナタ 第2楽章』。オール・ベートーヴェンで満足度100%だったところに、更にクライスラーとシューベルトが加わり、満足度が120%まで限界突破した…そんなリサイタルでした。

チラシの竹澤さんは妖艶な雰囲気です

2021.08.11

8/7(土)関西フィル 第7回 親子定期演奏会

毎年夏恒例になっている関西フィルの親子定期演奏会。今年は「ヨーロッパ一周!音楽の旅♪」というテーマで、19世紀に活躍したヨーロッパ各国を代表する作曲家たちの音楽をたっぷりと聴けました。ナビゲーターは作曲家の林そよかさん。7/25のサマー・ポップス・コンサートでも『情熱大陸』や『少年時代』の素晴らしい編曲を手掛けてくださった方です。
・19世紀に多数作られたハンガリー舞曲やハンガリー狂詩曲は、ジプシーの音楽を取り入れたもの
・同じワルツでも『花のワルツ』はバレエ音楽、組曲「仮面舞踏会」からのワルツは劇中音楽
・『フィンランディア』の背景にある愛国心
・作曲家ロッシーニとお料理の「ロッシーニ風」
・鉄道オタクだったドヴォルザーク
などなど、それぞれの曲の聴きどころ、作曲家や曲にまつわる興味深いエピソードがたくさん聞けました。
アンコールは『ラデツキー行進曲』。最後は子どもも大人も関係なく、みんなで一体となって元気よく手拍子です。あ~楽しかった。

夏休みの自由研究にそのままつかえる「クラシック研究シート」付

2021.08.03

7/31(土)ライト・シンフォニックコンサート 大人の贅沢

「大人の贅沢」というサブタイトル通り、岡さんの豊かな声と珠玉のミュージカルナンバーをたっぷりと堪能できました。舞台上にミュージカルのセットが組まれているわけでもないのに、1曲ごとにその場の空気がガラッと変るのは、岡さんの表現力があってこそ。舞台映えする長身と併せて、場を支配する存在感に圧倒されました。
曲間に繰り広げられるトークもまた、サービス精神に溢れる楽しいものでした。ご自身のことを動き続けないと生きていけない「回遊魚」と表現されていましたが、そんなアクティブな岡さんも、コロナ禍以降の自粛生活の中では、家の中にこもらざるを得ず、最初は何をしていいか戸惑ったものの、お料理に凝るようになってからは巣篭り生活も楽しめるようになってきたそうです。最近では自らお寿司をにぎったりもしているとか。歌って踊ってお寿司もにぎれる…素晴らしい!
大阪交響楽団を指揮されたのは、太田弦さん。音楽一家に育ち4人きょうだい全員が音楽にちなんだ名前をつけられているそうです。指揮棒を使わずに指揮されており、司会の八塚アナが、オケの方に「指揮棒はあってもなくてもあまり気にならないという方は足で拍手(拍足?)を」と、アンケートを取ったところ、「気にならない」という方がたくさんいらっしゃいました。
歌も演奏もトークも楽しめる、本当に贅沢な時間でした。

「オペラ座の怪人」『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』に聴き惚れました。

2021.07.27

7/25(日)サマー・ポップス・コンサート

東京オリンピックでは熱き戦いが繰り広げられていますが、ザ・シンフォニーホールでも負けず劣らずの熱き演奏を聴くことができました。恒例の『ラ・クンパルシータ』に始まり、『雨に唄えば』、『カサブランカ』と色褪せない名曲を堪能し、荘厳な『オペラ座の怪人』、切なく美しい『Memory』~ミュージカル「キャッツ」より~、ピアソラの代表曲『リベルタンゴ』で前半を終えます。
後半は、コンマス岩谷祐之さんのノリに乗ったソロが聴けた葉加瀬太郎『情熱大陸』からスタート。井上陽水『少年時代』、プロコフィエフ『ロミオとジュリエット』より”モンタギュー家とキャピュレット家”でクラシックの良さも味わい、時代劇音楽メドレー(必殺仕事人~暴れん坊将軍~大江戸捜査網~)、ゴジラのテーマ3曲聴き比べ、アナと雪の女王メドレーと、そこがクラシック音楽の殿堂「ザ・シンフォニーホール」であることを忘れてしまいそうな、バラエティに富んだ、楽しくて仕方がないラインアップでした。
日頃あまりオケでは取り上げない曲を演奏するときに重要なのは編曲です。今回は、川上肇さん、竹下清志さん、三浦秀明さん、林そよかさんの編曲でしたが、どれもこれもフルオケの魅力が存分に伝わりました。耳に馴染んだ曲でも編曲によって、また違った新鮮味があり、新たな魅力が引き出されます。こんなにすごいことができる方たちを尊敬せずにはいられません。個人的には、ずっと生のフルオケで聴きたかった『大江戸捜査網』をたっぷり聴けて大満足でした。
アンコールはオープニング同様、恒例となっているルンバ『キャリオカ』。藤岡さんもトークの中で「明るく」という言葉を何度も言われていましたが、困難に満ちたときだからこそ「明るく」!シンプルですが、忘れてはいけない大切なことですね。

当公演では「関西フィルハーモニー管弦楽団」ではなく「関西フィル・ポップス・オーケストラ」名義です

2021.07.21

7/18(日)小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」

2年振りに開催できた恒例の大人気公演、小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」は、マエストロ小林研一郎81歳、ベートーヴェン生誕251年記念、チャイコフスキー生誕181年記念、レハール生誕151年記念と、全てメモリアルイヤーにプラス1という、何とも奇妙なコンサートとなりました。とはいえ中身は、プラス1となる1年分の思いの丈のこもった、それはそれは華やかで素晴らしい公演でした。ベートーヴェン『エグモント』序曲に始まり、チャイコフスキー『花のワルツ』は、マエストロ曰く「パッと花咲くというよりは、じっくりしっとりと花咲くように構成しました」とのこと。確かにバレエ音楽ということもあって、軽やかな印象の強い『花のワルツ』ですが、ゆっくりと少しずつ開いていく花をイメージできるような演奏でした。
皆様お待ちかねのスメタナ『モルダウ』で前半を締めくくり、後半のゲストは、今やクラシック・ファン以外にもその名を知られる木嶋真優さん。マエストロとは子どもの頃から何度も共演されているそうです。緩急や間の取り方がとても心地良く、曲の解釈もさることながら、客席の呼吸を鋭く察知する感性が、曲と演奏と客席が同調する心地良い一体感を生み出しているように感じられました。
木嶋さんが加わられた2曲では、指揮台の置き方が変えられました。実はこれはゲネプロの際に、指揮台を通常の横長ではなく縦長に置いて、木嶋さんのスペースを大きくとるようにとのマエストロのご指示があったからなんです。細やかな心配りをされるマエストロ。合間のトークでも音楽への溢れる愛がひしひしと感じられ、益々好きになりました。
最後はラヴェル『ボレロ』。各楽器がリレーのように音を繋ぎ、最後はクラス全員でジャンッとゴールするような、大編成の爽快さに包まれながら会場は拍手喝采。アンコールは『ボレロ』のコーダ。徐々に盛り上がっていくのが『ボレロ』ですが、いきなりコーダでも対応できてしまうオケの凄さも堪能できました。

大編成の生オケは最高です

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