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2025.05.16
4月文楽公演 通し狂言 義経千本桜
どちらも桜満開の明るいすてきな春らしい舞台でした。
「道行初音旅」では、とても人形が舞っているとは思えない、なめらかで高度な技術の舞踊や、思わぬところからの狐の出現を、「河連法眼館」では、人間国宝桐竹勘十郎さん(御年72歳!)の衣装早変わりや、瞬間移動、そしてすばらしい宙乗りなど「これぞ文楽!」というケレンたっぷりの豪華な舞台を堪能してまいりました。
終演後「あまりにもよすぎる!」という心の声が盛大に漏れ出でてしまっていたようで、隣席のご婦人に「ねー。やっぱり文楽はよすぎますよね♡」と話しかけられてしまいました。
文楽は、一体の人形に三人の遣い手、台詞の太夫、音楽の太棹、御簾内、と、たくさんの人間が関わっていて、しかも必ずどこかの場面で人間国宝が何かを担当しているというたいへん贅沢な芸能だと思います。まさに大阪の至宝。大阪人としてこれからも推して(守って?)いかなければと改めて気づきました。
本公演のものではありませんが、お気に入りのグッズです