スタッフブログ
2025年02月
2025.02.28
中之島香雪美術館「20世紀美術の巨匠たち♡」

中之島香雪美術館で開催されている「大原美術館所蔵 20世紀美術の巨匠たち♡」に行ってきました。
なにより嬉しかったのが、マーク・ロスコの作品を見れたことでした。
マーク・ロスコの別の作品が、高村薫さんの小説「太陽を曳く馬」の作中に登場し
本の装丁にも使われています。
高村さんがインタビューで「ロスコの絵の前で立ちすくむような感慨を覚えた」と言われていたので
一度見てみたいと思っていました。
今回の展覧会では「無題(緑の上の緑)」が展示されています。
私は緑というより青に近いと思いましたが、絵に吸い込まれていくような
表現できない迫力を感じながら心は静まっていくような…。
何とも心地よく、2回、3回と作品の前に戻り、堪能しました。
同じ空間には香雪美術館所蔵の「薬師如来立像」も展示されていて
心静まる落ち着いた空間が広がっていました。
入ってすぐのラックに、出品リストと共に「ここに注目」というチラシが置いてあり
館長さんや学芸部長さん、受付スタッフの方の「イチオシ!」の作品を解説してあるので面白くてお勧めです。
展覧会は4月6日(日)まで。朝日友の会会員証提示で一般のみ2人まで団体料金になります。
2025.02.06
2/2(日)千住真理子 バレンタイン トーク&リサイタル
50周年記念のハンカチと
パンフレットが販売されていました
友の会からもお花を!祝祝!!
アンコールはバレンタインに
ちなんだ曲でした
今年は千住さんのデビュー50周年です。千住さんとバイオリンの歩みを振り返る、千住さんの想い出がたくさん詰まった曲に彩られたリサイタルになりました。
最初はラモー/鷲見三郎編「キラキラ星 変奏曲」、J.S.バッハ/千住 明編「2つのメヌエット」からスタート。幼い真理子ちゃんが懸命に弾く姿が思い浮かびます。そして、挫折しかけた千住さんがひたすら部屋で弾いていたというJ.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」。傍からは千住さんのキャリアは輝かしいばかりに見えますが、50年間ただただ何の悩みもなく歩んできたなんてことはありません。苦しんで、でもやっぱり音楽に癒されて…様々な心の機微がバイオリンによって紡がれていきます。
後半は、ベートーヴェンの「ロマンス 第2番」に始まり、お兄さんの千住明さん作曲の「あの日”That day”」「風林火山 ~大河流々」。そして千住明さん編曲の歌曲へと続きます。教育者だったご両親と、それぞれ異なる分野で一流の仕事をされているお兄さんたち。そんな刺激的な環境も今の千住さんを育んだ要素の一つでしょう。もう一人のお兄さん、千住博画伯デザインによるフェイラーのハンカチが会場で限定販売されていましたが、休憩時間には貴重なハンカチを求めるお客様の行列が長く連なり、あっという間に完売してしまいました。
この後も1年かけて、日本各地で様々な公演が企画されていますが、オケと協演するときと、ソロやピアノ伴奏で弾くときでは音の出し方が全く異なるそうです。オケと一緒のときは輪郭をくっきりとさせて。ソロのときは繊細な表現でお客様に千住さんの心の中まで入ってきてもらうように。こんなお話しを聞けるのもトーク&リサイタルならでは。今年も一層充実した公演を楽しませていただきました。
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