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2021.05.20

新500円硬貨と貨幣の歴史

寛永通宝は薄い!二銭銅貨は重い!

延期されていた新500円硬貨の発行が、今年の11月に決まりました。このニュースを聞いて、子どものころに祖父母からもらった古銭があったことを思い出し、久しぶりに引っ張り出してみました。発行年の刻印を見ると古いものだと明治6年の半銭や一銭、二銭の銅貨。刻印のないものでは、江戸時代に流通していた寛永通宝も。
世界で最も古い貨幣とされているのは、紀元前670年頃の「エレクトロン貨」です。日本では、歴史の授業で習った「和同開珎」(708年)…だと思っていましたが、7世紀後半の鋳造とされ藤原京跡や飛鳥京跡から出土した「富本銭」ではないかというのが最近の説だそうです。いずれにしろ、貨幣は人類の歴史の中で長い間、極めて重要な価値が実体化されたものとして、流通の中心的役割を担ってきました。今やキャッシュレスが推進されている時代ですが、2000年以上人類と共にあった貨幣がお役御免になりつつあるとは、つくづく大変な転換期を迎えているということですね。

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