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2025.10.09

京都高島屋S.C.「第72回日本伝統工芸展」

毎年恒例の「日本伝統工芸展」。陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で作品が公募され、受賞作を中心に展覧されます。新人から人間国宝まで、各自が磨いた技が作品に反映され、工芸好きにはたまらない展覧会です。私も京都会場の初日に出かけました。
奈良市在住の人形作家・木村美智子さんは、平城宮跡を散歩したり、お月見をしたりするのが好きだそうです。受賞作の「星取り」(文部科学大臣賞)は、青い衣を着た奈良時代の子どもが空に向かって杖を伸ばしています。その先にあるのは満天の星。木村さん曰く、登山の際に山小屋から眺めた星空に着想を得たとか。子どもの衣も台座も、すべて夜空をイメージしているのだそうです。はるか彼方への憧れが伝わってきます。
また会場には、現代アートで世界から注目を浴びる堺市在住の竹職人・四代 田辺竹雲斎さんの作品もありました。「響相」(日本工芸会奨励賞)は、テクノロジーを駆使して複雑な曲線を実現させたのだとか。今回もその発想力に驚かされました。
伝統を守りつつ、挑戦を忘れない。日本が誇る職人たちの世界に皆さんもぜひ足を運んでみてください。
京都会場は10月13日(月・祝)まで。大阪会場は10月16日(木)〜10月21日(火)。朝日友の会会員証提示で1人無料です。

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