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スタッフブログ

2023.06.27

6/24(土)前橋汀子 ヴァイオリン名曲選

左:チラシとプログラム(一部)、右:アンコール曲

数年振りにブースで新規入会を受け付けしました

今年のヴァイオリン名曲選は、前半はガツン!とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ2曲。美しく洗練された第5番『春』と前橋さん自らが「思い入れが強い」と発言されている第7番『アレキサンダー』です。客席全体を前のめりに引き込むかのような渾身の演奏でした。
後半は『亜麻色の髪の乙女』、『ラ・カンパネラ』、『ハンガリー舞曲 第5番』など、馴染み深い小品が多彩な音色で紡がれました。
個人的にはドヴォルザーク(クライスラー編)の『ユーモレスク』からドビュッシー(ハイフェッツ編)『美しき夕暮れ』の流れにしびれました。というのも、『ユーモレスク』に、小学生の子どもたちが下校するときの音楽というイメージをいだいているからです。軽やかに楽し気に遊んでいる子どもたち。下校のチャイムを聞いて名残惜しく寂しい気持ちになり、それでも最後には、明るく「また明日遊ぼうね」と言って、バイバイと手を振りながら帰っていく様子。そんな光景が『ユーモレスク』から想い浮かびます。『ユーモレスク』~『美しき夕暮れ』というプログラムはイメージ通りで、思わず「そう、それそれ」と言いたくなる構成でした。
アンコールはマスネ『タイスの瞑想曲』、エルガー『愛の挨拶』、サラサーテ『ツィゴイネルワイゼン』、サン=サーンス『序奏とロンド・カプリチオーソ』。豪華なアンコールにお客様は大喜び。万雷のスタンディング・オベーションと「ブラボー」が、前橋さんとマルディロシアンさんに贈られました。

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