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スタッフブログ

2024.02.07

2/3(土)千住真理子 バレンタイン トーク&リサイタル

アンコールの選曲にも大満足です!

今年のサブタイトルは≪アヴェ・マリア≫。千住さんがトークで「とても広い意味で愛の音楽」と言われていましたが、宗教的な崇高さよりも温かく親しみのある愛に満ちたリサイタルでした。千住さんが紡ぐ「デュランティ」の豊かな響きが、山洞さんが紡ぐチェンバロの素朴で優しい音色に共鳴して、音の中をゆらゆらとたゆたうような心地よさを味わえました。楽器の特性としてほとんど音の強弱がないチェンバロですが、ヴァイオリンの音と絡み合うことで、決して単調ではなく多彩な表情を見せてくれます。今回使用されたザ・シンフォニーホールのチェンバロは、神社の鳥居のような朱色が施されており、鍵盤側から見るととても小さくて驚きました。ピアノとは似て非なる弦楽器。ピアニストが本職の山洞さんですが、是非山洞さんの演奏で!というお客様や千住さんのリクエストに応えて、工夫を凝らして演奏してくださいました。
アンコールは、ヴィヴァルディの合奏協奏曲「四季」より”冬”第2楽章とカッチーニの「アヴェ・マリア」。
来年は演奏活動50周年を迎える千住さん。一体どのような円熟の演奏を聴かせていただけるのか、今から楽しみです。

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